2018.06.20

自主的におもちゃのお片付けができる子どもに育つ!魔法の言葉5段階ステップ

自主的におもちゃのお片付けができる子どもに育つ!魔法の言葉5段階ステップ

子どもがおもちゃを散らかす度に「片付けなさい」と繰り返すばかりで、「子どもが自ら片付ける習慣が身につかない」と、悩んでいる親は多いのではないでしょうか。おもちゃを自分で出して遊べるようになったら、子どもにはぜひお片付けを覚えてもらいたいもの。今回は、散らかす度に片付けるよう促さなくても、子どもが自主的にお片付けができるようになる魔法の言葉を、「子ども能力開花くらぶ」代表の田宮由美さんに、5つのステップ順に教えていただきます。

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子どもへの「おもちゃを片付けなさい」は、なぜいけないの?

子どもへの「おもちゃを片付けなさい」は、なぜいけないの?

なぜ子どもに「おもちゃを片付けなさい」と言っても効果が少ないのでしょうか。まずは子どもの心理から解説します。

小さな子どもは「今、ここ」という感覚で過ごしています。「お風呂に入る時間だから」「もう眠る時間だから」と子どもに言っても、それは親が「お風呂に入らせたい時刻」「眠らせたい時刻」です。「早くお風呂に入って眠らなきゃ、明日の朝起きられない」など、先の行動を考えて今の楽しさをセルフコントロールすることは、小さな子どもには難しいでしょう。

しかし、モノを片付ける力は、幼い頃のお片付けの習慣から培われていくものです。それでは、子どもにお片付けの習慣を身につけさせるには、どのようにすればよいのでしょうか。

ここからは、子どもが自らおもちゃのお片付けができるようになる魔法の言葉を、ステップ順にご説明します。

魔法の言葉で、自らおもちゃのお片付けができる子どもに育てよう

魔法の言葉で、自らおもちゃのお片付けができる子どもに育てよう

ステップ1:「おもちゃのお家を作ってあげよう」と、まずはおもちゃの分類ボックスを用意する

「おもちゃのお家を作ってあげよう!」と言って、まずはおもちゃを片付けるボックスやバスケットを用意しましょう。いくら子どもが「お片付けをしよう」と思っても、片付ける場所へ手が届きにくかったり片付け方が複雑だったりすると、子どもはスムーズに片付けられません。

おもちゃを分けて入れるボックスやバスケットなどをいくつか用意し、そこへおもちゃの分類名をラベルに書いて貼っておきましょう。たとえば、

  • ぬいぐるみ
  • ブロック
  • クレヨン
  • 画用紙
  • 乗り物
  • お人形

など、子どもが分かりやすい分類を、親子で話しあって決めるとよいでしょう。また、まだ小さいうちは文字が読めない子も多いので、貼るラベルにイラストを描くと分かりやすくていいですね。

ステップ2:「今日の夕ご飯は、大好きなハンバーグだよ」などと、次の場面に期待を持たせる

「今日の夕ご飯は、○○ちゃんの大好きなハンバーグだよ!」などと、次にくる生活場面へ期待を持たせる言葉をかけましょう。たとえば、「お風呂にアヒルさんのおもちゃを持って入って、一緒に泳がせよう!」や、「眠る前に、ベッドで絵本を読んであげるね」など、おもちゃのお片付けをした後の、次の行動や生活場面に楽しさを感じさせるような言葉がけをするといいですね。

そして、「お片付けタイム」は日々バラバラに行うのではなく、夕食の前やお風呂の前というように、各家庭の生活リズムに合わせて、決めておくとよいでしょう。

ステップ3:「おもちゃが『お家に帰りたい』って言っているよ」と、おもちゃの気持ちを伝える

次は、おもちゃを決められた所定の場所に片付ける行動を促さなければなりません。それには「おもちゃが『お家に帰りたい』って言っているよ~」と、おもちゃを擬人化して、子どもに声をかけてみてください。その時、「お家」に見たてて用意した分類ボックスやバスケットが役に立つでしょう。

親がおもちゃを持ちながら、「ボク、もうお家に帰りたいよ~」「早くお家に帰って、大好きなハンバーグを食べるんだ!」などと言ってみせると、子どもは遊びの一環のように感じ、楽しそうにお片付けを始めるでしょう。

ステップ4:「どちらが早く片付けられるか競争しよう!」と、素早い行動を促す

子どもにお片付けを身につけさせるときは、時間を区切ることも大切です。いつまでもダラダラと片付けていては、途中でまた遊び始めてしまうこともあります。

子どもがまだ時計が読めないようであれば、「長い針が6の所にくるまでに片付けよう」などと声をかけて、「どちらが早く、いっぱい片付けられるか、さあ、競争!よ~い、ドン!」などと言うと、子どもも急いで片付け始めるでしょう。言葉だけで促すのではなく、最初は親も一緒に片付けることが大切です。

ステップ5:「キレイに片付いて、気持ちいいね」と、スッキリした気持ちよさを体感させる

キレイにおもちゃのお片付けが終わった後は、子どもにもその気持ちよさを体感させましょう。「わ~、キレイに片付いてお部屋が広く感じるね」「気持ちいいね」「スッキリしたね」などの言葉がけで、きちんとモノが整理整頓された気持ちよさを感じ取らせましょう。

小さな子どもの場合、褒めることも有効なのですが、片付いたときの気持ちよさを体感させる方が、自主的に片付ける行動を促すには効果的です。なぜなら、片付けの度に褒めていると、子どもは「褒められなければ片付けない」という気持ちを抱く可能性もあるからです。

整理整頓をする能力は、将来とても役に立ち、子ども自身のためになります。「親のために片付ける」のではなく「自分自身のために片付ける」という気づきが、セルフコントロールをする能力に繋がっていき、子どもの「自ら片付ける」という行動を引き出すのです。

「お片付けできないなら、おもちゃを捨てちゃうよ!」はNGワード

「お片付けできないなら、おもちゃを捨てちゃうよ!」はNGワード

散らかった部屋を見ると、子どもに「早く片付けなさい、何度言ったら分かるの!お片付けできないなら、おもちゃを捨てちゃうよ!」などという言葉をつい言ってしまいがちですが、これはNGワードです。

その言葉で、もしも子どもがお片付けを始めたとしても、それは「おもちゃを捨てる」という一種の脅しや、親の怒鳴り声から逃れたい気持ちからの行動で、自主的にお片付けをしようとする気持ちは育まれません。

おもちゃのお片付けを通して、親子の絆を深めよう

おもちゃのお片付けを通して、親子の絆を深めよう

子どもにおもちゃのお片付けを教える前に、一度、出しているおもちゃが多すぎないかもチェックしましょう。おもちゃが多すぎると、やはり子どもはお片付けをするのが難しくなります。その場合は、子どもと一緒に、今遊ぶおもちゃとそうでないおもちゃを分別するのもいいかもしれませんね。それにより、本当に必要なモノだけを選択する能力も培われるでしょう。

おもちゃのお片付けを通して、親子の絆がより一層深まるといいですね。今回ご紹介した魔法の言葉5段階ステップを、ぜひ参考にしてみてください。

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執筆者プロフィール
田宮由美(たみやゆみ)さん
All About「子育て」ガイド。幼児教室を約10年間7地域で展開。幼稚園教諭・小学校教諭・保育士の資格を持ち、公立幼稚園・小学校においてさまざまな立場から勤務。子どもに関わる公的ボランティア活動、また我が子の医学部受験を支えた子育てから、実生活に落とし込んだ、親の心に寄り添った記事に定評がある。現在は執筆、セミナー、講演を中心に幅広く活躍中。著書に『子どもの能力を決める0歳から9歳までの育て方(中経出版)』がある。

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