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2018.01.25

1歳からスタートできる!?子どもの心を育てる、楽しい食のお手伝い

1歳からスタートできる!?子どもの心を育てる、楽しい食のお手伝い

親子で参加できる料理教室を開催しているAll About「食育」ガイドの浜田峰子さん。浜田さんによると、お手伝いはなんと1歳からでもできるそう。食のお手伝いが子どもの成長をどうサポートするのか、またお手伝いの適切なステップについてご紹介いただきます。

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食のお手伝いが子どもの成長に役立つのはどうして?

食のお手伝いが子どもの成長に役立つのはどうして?

小さいころから家事をはじめ、食のお手伝いをよくしている子どもは、時間を有効活用しており、家族の一員としての自覚と自信を持ち、将来の自分の家庭に明るい展望を抱いているという調査結果が出ています。

食育ガイドである筆者の主宰する「おもてなし料理教室」に通ってくださる方々からも、小さいころからお手伝いを続けていたところ、根気強く我慢強くなった、責任感が生まれた、家族の会話が増えた、残さず食べるようになった、などのうれしい成長があるというお話をたくさん聞きます。子どもが大きくなったときにこんなにうれしい変化が待っているのなら、お手伝いをしてもらう価値は十分にあると言えるでしょう。

1歳からできる!年齢ごとにできる食のお手伝い

1歳からできる!年齢ごとにできる食のお手伝い

少しずつできることが増えていくお手伝い。次の4ステップを目安に進めていくと、子どもは1歳から簡単なお手伝いを始め、8歳になるころには家族の一員として自分の役割を果たせるようになります。

ステップ1:お手伝い開始期(1~2歳)

1歳を過ぎて会話ができるようになり子どもが食事の用意に興味を持ち始めたときが始めどきの目安です。この時期のお手伝いは、単調な作業のほうが続く時期です。例えば、料理を一品だけ(こぼれないもの)取りに来てもらい、自分の目の前に置いて食べさせると、食べ物に興味を持つことにつながります。

この時期におすすめのお手伝い

料理のお手伝い(とる・ちぎる・まぜる)

  • 野菜や果物のヘタや皮や中身をとる(プチトマトやイチゴのヘタ、レタスやキャベツの葉、タマネギの皮、エンドウ豆のスジ、ソラ豆の中身、ピーマンの種など)
  • 葉物野菜をちぎる(レタスやキャベツをちぎる、エノキタケやシメジをバラすなど)
  • 生地や卵をまぜる(ホットケーキやお好み焼きの生地、茶碗蒸しの卵液、卵焼き用の卵など)

食事の準備と後片付け

  • 食事前後のテーブル拭き
  • 自分のお箸や食器を並べる
  • 料理を1品だけ配膳

ステップ2:お手伝いチャレンジ期(3~4歳)

好奇心が旺盛になり、挑戦できることも増えてくる時期。遊びの一環として楽しみながらお手伝いできるようになります。小麦粉など飛び散りやすい材料を使うお手伝いは、最初に「ゆっくりまぜようね」などと声かけをしてから始めるようにしましょう。
生肉を使う作業の開始時期は、声かけをしたことをしっかり守れるようになってきたら様子を見て始めましょう。料理を2~3品配膳させながら、食器を置く位置や向きを教える時期です。

この時期におすすめのお手伝い

料理のお手伝い(こねる・形作る・盛る)

  • 生地をこねる(ピザやクッキーの生地、白玉団子の生地など、様子を見てハンバーグなど生肉の種を触らせ、生地に使う卵を割らせるときは親御さんがヒビだけ入れて渡すようにする)
  • 形作る(クッキーの型を抜く、餃子やシュウマイなどの具を包む、白玉団子を丸めるなど)
  • 盛る(サラダの盛り付け、料理のトッピング、ご飯をお茶碗によそうなど)

食事の準備と後片付け

  • 家族分のお箸や食器を並べる
  • 料理を2~3品配膳
  • 簡単な食器洗い(つけおき、すすぎのみ)
  • 食器の収納

ステップ3:お手伝い発達期(5~6歳)

このころになると、火や家電等の高度な道具を使い始められるようになります。切る作業は、最初はやわらかいバナナやイチゴなどの果物を食事用のデザートナイフでカットし、持ち方や切り方を教えながら徐々に慣れさせるとよいでしょう。
焼く作業も同じように、電磁調理器などで慣らしてから火を使う注意点を教えていくと子どもは理解ができます。このころには腕力もついてくるので、軽くてこぼれにくい料理をトレーに乗せて食卓まで運んで家族分を配膳してもらうと、やりがいを覚える時期です。

この時期におすすめのお手伝い

料理のお手伝い(切る・焼く・煮る)

  • 切る(バナナやイチゴなどやわらかい果物、キュウリなどそのままでも切りやすいもの、レンジで温めやわらかくしたジャガイモやニンジンなど、ピーラーや子ども用包丁など安全なものから徐々に慣らす)
  • 焼く(ホットプレートなど簡単で安全な調理器具から徐々に慣らす)
  • 煮る(子どもが切った野菜を使ってできる簡単な煮込み料理を作るとよい)

食事の準備と後片付け

  • トレーを使って料理を運び配膳する
  • 食器を洗い拭く

ステップ4:家事分担移行期(7~8歳)

家族の一員として家事分担の役割を持ち始める時期です。このころには、簡単な一品料理ならひと通りできるようになります。
小さなことですが、どんな簡単な料理でも子どもが作ってくれたものは「○○(子どもの名前)特製サラダ」「卵焼き○○風」などと特別な名前をつけて呼ぶようにすると、子どもは家族に愛されている実感を持ち、自己肯定感が育ちます。

この時期におすすめのお手伝い

料理のお手伝い(簡単なものは担当してもらう)

  • 簡単なひと通りの調理(炊飯を洗米から炊き上げ盛り付けまで一人で行う、サラダ・味噌汁・スープなどの簡単な料理をひと通り調理するなど)
  • 食事に合わせて食器を並べる(一汁三菜の食器の位置、和食か洋食かによってお箸の向き、ナイフとフォークの位置など)

食事の準備と後片付け

  • キッチン全体の掃除やごみの後片付けなども担当してもらう

以上の4ステップのように、子どもは1~2歳で簡単なお手伝いから覚え始め、7~8歳では大部分のお手伝いができるようになります。好奇心旺盛な3歳からは、一歩進んだお手伝いに挑戦させるのにちょうどよい時期と言えます。

お手伝いを長続きさせるコツは、お手伝いへの感謝の気持ちやできたことをほめる言葉を常に子どもに伝えることです。長く続ける中で子どもは自信を持つことができます。子どもの能力を伸ばし明るい未来を作るために、遊びの一環として楽しみながらも、小さいころからいろいろなお手伝いにチャレンジさせてあげましょう。

料理の技術だけじゃない!食のお手伝いで身につくこんな能力

料理の技術だけじゃない!食のお手伝いで身につくこんな能力

毎日の食生活の中で親子一緒に料理をすることで、子どもの表現力・集中力・創造力の3つの能力が大いに発達していきます。

その1:表現力がありコミュニケーション能力が高い子どもに

親子一緒に料理をする中で、できるだけたくさんの食材に触れさせることにより、食物に興味を持ちます。そして、丸・三角・四角などの形や、緑・黄・赤などの色、ツルツル・サラサラなどの感触を表現する言葉を覚えたり、野菜の種類や肉や魚などの名称を覚えたりすることで語彙が増え、言葉や表現力が発達します。

その2:集中力があり忍耐強い子どもに

親子一緒に一つの作業を時間や量などの目標を設定して丁寧にすることで、集中力がついていきます。作業をしていて気づいたときには時間がたっていたという経験と、最後までやりきることができたという達成感の積み重ねが集中力を高め、作業自体が楽しくなり自信もついていきます。

その3:創造力があり思考力が発達した子どもに

料理は、いくつかの材料を組み合わせながら、調味料との相性を考え、段階を追って最終形を創り出すという、思考力をはたらかせる創造的なものです。親子で一緒に料理をしながら、料理のプロセスを見せて興味を持たせることは、子どもの創造力を高めます。

いかがですか?食のお手伝いは、こんなにも子どもの能力を向上させる重要な機会だということがよくわかりますね。ぜひ皆さんも意識して、子どもと一緒に家族で料理をしたり会話をしたりして食卓を囲む時間を大切にしてください。

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執筆者プロフィール
浜田峰子(はまだ みねこ)さん
食育と食文化を大切にした『おもてなし料理スタジオ』主宰。食を通じて心豊かな暮らしを実現し、社会に貢献することを基本理念に活動している。「食育の大切さ、食によって育まれる健やかな成長」のための情報を発信中。
 

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