家事が好きで得意な人、家事が嫌いではないけれど不得意な人、毎日の家事がとにかく憂鬱な人……いろいろな人がいると思いますが、どんな人にとっても家事は生活に不可欠なものです。毎日のことだからと無意識に家事をしていたり、きちんと教わったことがなく自己流で家事をしていたり、ということはありませんか。そんな方は、毎日の家事を上達させ、もっと効率的にできるようになるために、資格を活用してみてはいかがでしょうか。
家事と一言でいっても、料理、掃除、洗濯、育児や家計管理、生活全般と、幅広くあります。いきなりすべて上手くなろうとしなくて大丈夫です。好きな家事をよりレベルアップさせるために始めてもいいですし、苦手な家事や不安な家事から始めるのもよいでしょう。
家事にまつわる資格には、誰でも受けることができ、なおかつ在宅で受けることができるものもあるので、気軽に始められるというメリットがあります。
「家族のためにおいしい料理を作りたい」と思っても、限られた時間で実践するのはなかなか難しいもの。「料理の腕をあげたい」という場合は、『家庭料理技能検定』の資格があります。普段は何気なく使っている野菜も、切り方ひとつで食感が変わる、火の通り方が変わるなど、調理の基礎が学べる内容です。
ダイエットや食生活の改善など、「食生活そのものを見直したい」「よりよくしたい」というときには、『食生活アドバイザー®』の資格がおすすめです。栄養と健康、食品添加物や食品表示に関する知識、食マーケットなどについて学びます。商品を正しく選ぶ目を養えば、買い物をするときにも役立ちます。
食生活アドバイザー(R)講座へのリンク
そして、食卓がグッと見映えするような見せ方や盛り付け方を学べるのが、『フードコーディネーター』の資格。食文化から調理器具、食器、テーブルマナー、テーブルコーディネートまで、食空間を演出するための知識を学ぶことができます。
毎日暮らす部屋が、いつも清潔できれいだと気持ちがいいですよね。たとえば掃除をしていて、「洗面所の水アカの汚れがなかなか落ちない……」というときは、洗剤が合っていないのかもしれません。汚れの原因がアルカリ性だから、アルカリ性に効く酸性洗剤を使用するなど、場所や汚れに合わせた掃除の仕方を学べるのが『お掃除スペシャリスト(クリンネスト)』の資格です。
お掃除スペシャリスト講座へのリンク
物が増えるばかりで、収納が悩ましいというときには『整理収納アドバイザー』の資格がおすすめです。整理の考え方、方法、収納のコツを、事例を交えて詳しく学ぶことができます。
整理収納アドバイザー講座へのリンク
お部屋ばかりではなく、衣類もきれいだと気持ちがいいもの。真っ白なシャツ、アイロンが行き届いたブラウス……きちんとした人というイメージで憧れますね。衣類に合った洗濯やアイロンがけの仕方を学べるのが『洗濯ソムリエ®』の資格です。洗濯絵表示の見方、素材の特徴、家庭洗濯の基本、アイロンがけのポイントなどを学ぶことができます。
子どもがいる家庭では、子どもへのケアも欠かせません。とくに両親や同じ年代の子を持つ友人が近くにいない人は、インターネットの情報などに頼りがち。さまざまな情報が氾濫するなかで、迷うことも多いでしょう。そこで、子育てに関する知識を身につけることができる資格をご紹介します。
たとえば、正しい食べ方やマナー、子どもの年代別の食育を学ぶ『食育実践プランナー』の資格や、子どもの心を育み子どもとの関係をつくる『育児セラピスト』の資格があります。
食育実践プランナー講座へのリンク
お金の管理も大事な仕事。お金についての考え方や貯金の仕方、家計管理について学びたい人は、『マネーマネジメント検定』の資格がおすすめです。お金に関する正しい判断基準が身につきます。
「数字を見るのが嫌い」「家計簿がつけられない」「お金に苦手意識がある」という場合には、『家計整理アドバイザー』の資格があります。自分らしい暮らしをつくるために、家計のムリ・ムダを減らすことで、楽しく「お金が整う方法」を学べます。
またご近所付き合いや親せき付き合いも大切なこと。恥ずかしくない言葉づかいや、応接、訪問、食事、手紙・電話などのマナーを身につけておきたいもの。そうした生活に必要なマナーを学びたいなら『マナー・アドバイザー』の資格があります。
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資格は、仕事や収入に役立たせるためだけに取得するものではありません。「資格なんて……」とあまり気負わずに、始めてみてはいかがでしょうか。資格という学んだ証明を得ると、家事に自信が持てるようになるでしょう。
家事の資格は学んだことをすぐに実践できるので、効果や上達を実感しやすいのも嬉しいもの。家事をよりよくする、効率化するための手段だと思って、資格取得を考えてみませんか。