手頃な値段で購入できるプラスチック製のおもちゃは、子どもの目に入りやすい色使いと、手に取りやすい設計のものが多いことが特徴です。
子どもが誤って口に入れてしまった際の安全性が心配……という声もありますが、そんなときぜひ確認してほしいのが、「ST(業界基準)マーク」「CE(ヨーロッパ基準)マーク」です。前者は日本玩具協会が定める安全基準を、後者はEU加盟国へ輸出できる基準をクリアしたことを保証しています。厳しい検査項目が設けられているため、どちらかのマークの表示を確認しておもちゃを購入すれば安心です。
プラスチック製おもちゃの最大のメリットは、軽いこと。そして水に濡れても大丈夫ということです。お風呂の中でも砂場でも使えるため、子どもの遊びの幅はグンと広がるでしょう。また、軽いプラスチック製のおもちゃは、片付けや持ち運びが便利なのはもちろん、子どもが誤ってお友達や部屋の壁に向かっておもちゃを投げてしまった場合も、大きなケガをさせてしまったり、キズをつけてしまったりしにくいというメリットもあります。また、水洗いできるため、忙しいママでもおもちゃの衛生管理を簡単に行うことができるでしょう。
木製のおもちゃは、体に優しく、木のぬくもりを感じられるというポジティブなイメージがあります。また、丈夫で長持ちするため、2人目、3人目の子どもができた場合も使い続けることができます。メリットいっぱいの木製おもちゃですが、購入時や毎日のお手入れの際に、気を付けたいポイントがあります。
購入時は、プラスチック製おもちゃ同様に、「ST(業界基準)マーク」や「CE(ヨーロッパ基準)マーク」などの安全基準をクリアしているかを確認しましょう。このとき、対象月齢(年齢)も忘れずにチェックしてください。口に入れて安全な木製おもちゃであっても、対象月齢に合っていないと、小さなパーツを誤飲してしまう危険性があります。
また、木製のおもちゃはある程度重さがあるものが一般的です。赤ちゃんや子どもは突然おもちゃを放り投げることもあるため、子どもの月齢や力などに合わせて、持ちやすさや適正な重さであるかを確認しましょう。
毎日のお手入れに関しては、それほど難しくはありません。しかし、木の特性上、湿気を含んだまま片付けてしまうとカビの原因になるため、まめなお手入れと乾燥が必要です。軽い汚れの場合は、乾いたタオルや布で拭き掃除をします。汚れがひどい場合は、お湯で湿らせたタオルや布で汚れを拭き取り、日陰干ししてから片付けましょう。
プラスチック製のおもちゃと木製のおもちゃ、それぞれに異なるメリットがあるため、月齢や遊ぶシーンに合わせて使い分けすることをおすすめします。
例えば、新生児期から3歳前後までは口におもちゃを入れてしまう機会が多いため、室内遊びには木製のおもちゃを、お風呂の中やお友達との外遊びでは、カラフルで水に強いプラスチック製を使用するのはいかがでしょうか。3歳以降は、素材に関係なく子ども自身が興味を持つものの中で、安全基準をクリアしたおもちゃを一緒に選ぶのがオススメです。
このように、子どもの成長に合わせて楽しみながらおもちゃを選びましょう。
おもちゃは子どもの成長に必要不可欠なものです。素材や安全性をきちんとチェックして、子どもが安心して楽しい時間を過ごせるようにしてあげましょう。プラスチック製、木製それぞれのメリットを考慮して、ぜひ子どもの笑顔を引き出すおもちゃを選んでください。
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