はじめまして。私は7歳の息子、4歳の娘の子育てに奮闘中の二児の母です。2年程前から、インスタグラムで日常や家事のことを綴っています。
子育てやお仕事で日々慌ただしく暮らされているみなさんの中には、「収納本やインテリア雑誌のように部屋をスッキリ片付けたい……」、でも、「時間がない」「どこから手を付けていいか分からない」「本の真似をして片付けたのに気付けば元通り」、そんな経験がある方も多いのでは?
また、よくインスタグラムで「長期休暇を使って一気に断捨離したのに、また散らかっています。」というコメントを頂くことがあります。私も昔はよく、お休みを使って一気に片付けて、数日後には元通り……それが普通でした。片付いた部屋を維持することが、実は整理収納の永遠のテーマなのかもしれませんね。
片付けは一気にやらなくていい。毎日短い時間でも続けることで「片付けぐせ」を付けることが重要です。それが、長期的に部屋のキレイを保つコツだと思います。「毎日15分」など、短い時間でも片付ける時間をつくりましょう。
まずは、部屋ごとの「不便なこと」を箇条書きで書き出してください。その中から選んだ「我が家の不便なこと、第一位」から片付けていきましょう。「不便なこと」は、ご家族に聞いても良いと思います。例えばキッチンで最も不便なのが「カトラリー収納」だとしたら、今日15分で出来るのは要らない物を選んで捨てる作業くらいかもしれません。それでもいいんです!毎日15分ずつ、出来ることからやっていけば、カトラリーなら2日で全部片付けられると思いますよ。
ちなみに、15分は我が家の4歳児が玩具のお片付けをする際、集中力が持続する時間です。忙しい毎日の中でも15分なら、ちょっとスマホを控えて時間を捻出しよう、やってみようという気持ちになりませんか?難しかったら10分でも5分でも良いです。
毎日ちょっとでも片付けに意識を向けることが「片付けぐせ」を付けることにつながります。私自身も整理収納が苦手だったので、なるべくハードルを下げて継続することを大切にしました。貴重な休暇を使ったり一日中汗だくでやったりする必要もありません。
一時的なキレイより、長期的なキレイの為の「片付けぐせ」で、暮らしはより良く変わると思います。「部屋を丸ごと片付けたいのにカトラリーだけじゃ意味がない」と思われるかもしれませんが、不便なこと第一位が改善された効果は絶大ですよ♪その心地良さが整理収納のモチベーションとなり、もっと広範囲へ影響を与えます。
部屋が片付かない原因に、「物を捨てるのが苦手」ということがあります。捨てられないのは、持ち主の「もったいない」と「想い出がある」この2つの感情からです。
「もったいない」と、思ってしまう物は、まだ一度しか着ていない服や頂き物で新品のお皿など、いつか使うかも?と期待してしまう物。捨てることで「物を大切に出来てない」という罪悪感があるからです。
でも、物を大切にするということは、使って、自分の生活に活かしてあげること。使わないのに、とにかく取っておくというのは、物を大切にしているわけではないんです。
それでも、「すぐには捨てる決心が出来ない気持ち」……分かります。そこで、自分で運べて、部屋のどこかに置き場所が確保出来るサイズの、「見直し」と「想い出」と名付けた2つのボックスをそばに置いて整理しませんか?
捨てるのが苦手な方は、迷った物を捨てる作業がストレスで、ますます片付けのハードルが上がってしまいます。そこで、このボックスに入る量ならいいよ、と限度を決めて、捨てられない自分を許してあげると、作業が進みやすくなりますよ。この「見直し」ボックスには1年の期限を設けます。暮らす中で、「やっぱり要る!」と思えば、ボックスから取り出してOK。もちろん、取り出した物の収納スペースはつくってあげてくださいね。
1年が過ぎても再び手にすることがなかった物達は、現在の我が家に必要のない物だと納得出来ている頃だと思います。実際、一度「見直し」ボックスに入れた物達は、一度も取り出すことなく存在すら忘れて生活することがほとんど。暮らしに必要な物は案外少なくて済むと言うことにも気が付きます。
「迷ってないで一気に捨てた方がいい!」そんな意見もあるかもしれませんが、その時は思い切って捨てることが出来ても、物と自分との関係を見直さなければ、また要らない物をわざわざ購入して増やし、また捨てる、その繰り返しです。「見直し」ボックスを上手に活用して、我が家が本当に必要としている物、つまり我が家の「物の価値観」を身につけてみてはいかがでしょうか。
また、「想い出」ボックスとは名前の通り、使わないけれど想いのこもった物達の為のボックスです。「学生時代のプリクラ帳」「子どもに貰ったお手紙や作品」これらも限度を決めて、ボックスに入るだけなら保管してもよいルールにしましょう。
我が家は、白と、カゴや木のナチュラルカラーの、2つに色の系統を絞って物を選びます。好きな色や素材は見ているだけで心が落ち着きますよね。また、色や素材を統一することは、実は部屋の中がごちゃつかない、とても手っ取り早く簡単な方法です。買い物に迷う時間も減ります。棚やタンスなどの収納スペース内も、ボックスなどの色を統一して選ぶだけでも見やすく、探しやすいです。
収納スペースのラベリングもおススメです。個室に「寝室」「○君の部屋」と名前を付けるように、収納場所にも収納する物のラベルを付けることで、専用スペースだと、自分にも、家族にも、認知してもらえます。
「筆記用具」とラベリングされた引き出しの中には、いつも筆記用具が戻ってくるようになります。「ママ!あれはどこに行った?」と聞かれることなく、家族それぞれが分かりやすく、暮らしやすい収納にするのに、ラベリングはおススメですよ。
ちなみに我が家ではラベルシールが簡単に作成出来る、ピータッチを使っています。小さくて収納場所にも困りません。
片付いた部屋で心地良い暮らしを維持していく為には、日頃の「掃除」「炊事」「買い出し」様々な日常の家事ひとつひとつが大切ですよね。
例えば「掃除」。キッチン掃除、空気清浄機内掃除、エアコン掃除など……たくさんありますが、週と月単位で、ここはやりたいな。をリスト化してみませんか?
おさよさん家のお掃除リスト
張り切って最初はあれも、これも……と書き込むかもしれませんが、リストを作って完璧にこなそうと思うと本末転倒。逆にこのリストに追われることになります。毎日当たり前にやっている家事。やるべきこととやらなくていいこと、我が家の心地良い頻度を探りましょう。
最初は出来たらでいいのでチェックを付けてみましょう。暮らし方を客観的に見つめてみると、時間の使い方を見直すきっかけにもなります。使っていく中で、自分がどれくらいやりたいのか、出来ていたのかに気が付けますよ。
合わせて歯ブラシやスポンジなど、消耗品を交換するタイミングも決めておくこともおススメです。
「見える」と言うことはなんだかとても、「安心」で、迷いがなく落ち着いて物事に向き合える気がします。「暮らしのルール」と言うと堅苦しくてうんざりされるかもしれませんが、迷いなく暮らせることは結果として楽です。
この記事を最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました。「部屋を片付けたいな……」と思いつつ、なかなか思うように身体は動かず、時間も限られていることと思います。しかし、暮らしの不便に気が付いた時点で、もう家事の改善はちゃんとスタート出来ているはずです。小さな点と点が繋がって心地良い暮らしは形作られていきます。みなさんのご家庭内がよりたくさんの笑顔であふれますように。
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