「温かい料理を作りたいけれど、火を使うのが面倒」そんな時には、電子レンジが大活躍します。ただ、「料理を手抜きしているのでは……」と思われないか心配になってしまうことも。電子レンジは、基本的に「冷たいものを温める」ために使う方が多いでしょう。また温め方がうまくいかないと、一部分だけ冷たいままだったり、温めすぎて硬くなってしまったり……なんてこともあります。ただ実は、電子レンジの使い方のコツ(使う容器やラップのかけ方、温度等)を知っているだけで、和食やカフェ飯といった手の込んだ料理をすぐに用意できてしまうんです。
また電子レンジをうまく活用して料理ができるようになることで、意外にも「料理上手」「段取り上手」という女子力の高さを褒められることもあります。料理を時短で作ることがでるようになりますし、さらにいいこととして、作りすぎてしまうことなく食べきれる量を作りやすく、無駄を減らすことができます。また、余った材料を他の料理に使えて、経済的というメリットもあります。
コツをつかむだけで上手に活用できる「電子レンジを使った料理」。そのポイントと料理レシピの例を見ていきましょう。
料理に電子レンジを活用する際に、相性のよい食材、反対に避けた方がよい食材は何でしょうか。
特に電子レンジと相性がよい食材が、野菜です。野菜は火にかけるよりも電子レンジを活用するほうが、栄養価が逃げず、味もぎゅっと詰まると言われています。季節に合わせた旬の野菜や、乾物も使えるので、メニューのバリエーションも増えるでしょう。
一方で、電子レンジと相性がよくない食材もあります。例えば栗やソーセージ、卵など殻や皮で覆われたものは破裂する可能性があります。
電子レンジと食材の相性を知っておくことが、電子レンジを使った料理を始めるための第一歩です。
電子レンジで料理を作るためには、いくつか調理器具を揃えておくとメニューのバリエーションが広がります。調理器具というと「お金がかかるのでは……」と思われるかもしれませんが、実は100円ショップで揃うものばかりです。
耐熱皿
耐熱皿を用意しておきましょう。耐熱用になっていないお皿だと、溶けてしまうこともあります。同時に数種類の料理を作れるように、何枚か持っておくと便利です。
温野菜調理器
温野菜は身体によくヘルシーなので、メインの付け合せとして用意できると便利です。専用の調理器具を持っていると、好きな野菜を入れて温めるだけでできてしまいます。また少しずつ食べたい分だけを用意できますし、ラップも不要、もちろんお鍋もいらないので、洗い物を片付けるのも楽ですし、ガス代や水道代がかからないという点でも経済的です。
パスタ調理容器
パスタ料理の工程はシンプルですが、お鍋で麺をゆでる準備は意外と面倒な場合も。そんな時は、電子レンジ用パスタ調理容器を活用してみましょう。麺とお水、塩を入れるだけで、食べたい分量だけ作ることができます。
半熟卵ボウル
カフェ風ごはんやシーザーサラダを作る時、半熟卵があるとより本格的に見えるため、ワンランクアップした料理になります。電子レンジ用の半熟卵ボウルを使うと、とても簡単に半熟卵ができます。まずは半熟卵ボウルに卵を割り入れ、お水を注いで電子レンジで1分程度温めるだけで出来上がります。
これらを持っておくと時間と手間の節約になるので、オススメです。
電子レンジを使った料理がうまくいくコツとしては、加熱時間や具材の大きさ、熱量といったものがあります。ここで整理しておきましょう。
1:加熱時間
電子レンジで温めたときに、「思ったよりも温めすぎてしまった……」なんて経験もあるでしょう。温め過ぎないためには、レシピで3分加熱と書いている場合は、2分でセットして様子を見ながら、また1分温めるという使い方をしてみましょう。
2:素材の分量
電子レンジは分量によって温める時間が変わります。料理に慣れるまでは、レシピ通りの分量を用意しましょう。ここを間違えると、見た目では完成しているのに、中はまだ生のままだった……といった失敗の原因になります。
3:ラップの利用
電子レンジを使う際にかかせないものがラップです。ラップは、加熱効率を上げ水分を逃がさない役割があります。ただ何にでもラップをかければよいということではなく、食材によって選択が必要です。判断としては、「水分を飛ばすこと」が必要かどうかが基準になります。例えば、からあげやてんぷらなどのからっとさせたいものはラップが不要です。逆に、しっとりさせたい肉まんやシュウマイなどの蒸し料理や冷やごはんはラップが必須です。
このように、電子レンジを上手に活用するコツを知っておくだけで、味がぐっと上がります。
電子レンジを使うことで、簡単で美味しく料理上手に見えるレシピをご紹介します。ありものの食材を活用してぱっと短時間で作れることで、「段取りが良く、料理上手で女子力が高くて素敵!」と周囲に見られることも。特に和食やカフェ飯は、おしゃれで女子力が高いというイメージを持たれやすいため、まずはこの2つを極めてみましょう。
和食×電子レンジ
電子レンジで作れる和食は、人気の肉じゃがやぶり大根、アサリの酒蒸しなど肉から魚介類まで豊富にあります。今回は不動の人気和食である「肉じゃが」のレシピをご紹介します。
電子レンジで肉じゃが
材料(1人分)
作り方
カフェ飯×電子レンジ
メインの肉や魚を決めてから、ごはんや野菜類をワンプレートにすると、カフェ風のごはんになります。ここではメイン料理の作り方をご紹介します。
電子レンジで鳥むね肉のケチャップ煮ワンプレート
材料(1人分)
作り方
アイデア次第で、電子レンジ料理のレパートリーを増やすことができます。まずは一例として、参考にしてみてください。
さらに、料理のレパートリーを増やしたい場合は、家庭料理をいちから学んでみるのはいかがでしょうか。栄養バランスのとれた洋食や食欲をそそる中華、おもてなし料理やスイーツなど、楽しく学んで毎日の食事に活かしてみましょう。
電子レンジ料理は、コツを知っておくだけで、簡単に美味しい料理を作ることができるので、「料理上手で女子力が高い」と評価されることもあるでしょう。電子レンジで料理の楽しさを知ったなら、さらにバラエティに富んだ家庭料理にもトライしていきませんか。
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