「こんにゃくは低カロリー」というイメージがありますが、どのくらい低カロリーなのかというと100gあたりわずか5〜7kcal。こんにゃく1枚は300gほどです。ごはん1膳(150gほど)がおよそ250kcalということを踏まえると、確かにとっても低カロリーだということが分かります。
また、こんにゃくの魅力は低カロリーだけなのか?というと、そんなことはありません。まず、こんにゃくは、食物繊維が豊富です。グルコマンナンという水溶性食物繊維は、こんにゃくを固める過程を経て、不溶性食物繊維になります。不溶性食物繊維は、腸内を刺激して蠕動(ぜんどう)運動を促し、腸内を掃除してくれます。この不溶性食物繊維は、特に便秘がちな女性にとってはうれしい成分です。
さらに、こんにゃくにはカルシウムが豊富です。カルシウムは、ダイエット時には特に不足しがちな栄養素の一つ。過度な食事制限のダイエットなどによりカルシウム摂取量が不足すると、骨の新陳代謝が十分にできず骨をもろくしてしまうおそれがあります。そんなカルシウムを、こんにゃくで補うことができるのはありがたいですね。
ただし、こんにゃくがダイエットの強い味方になるからといって、食べ過ぎは禁物です。食物繊維の摂取は、水に溶ける水溶性食物繊維とのバランスが大切。グルコマンナンは水溶性食物繊維ですが、こんにゃくは不溶性食物繊維なので、摂り過ぎてしまうと水分が足りずに便が硬くなり、便秘を悪化させてしまうこともあります。こんにゃくの摂取量は、1日1枚までを目安にしましょう。
また、こんにゃくには「生芋こんにゃく」と「精粉(せいこ)こんにゃく」があります。「生芋こんにゃく」にはセラミドという成分が豊富で、お肌の水分を保つ手助けをしてくれます。「精粉こんにゃく」には白色と黒色がありますが、精粉することで白色のこんにゃくができ、黒色のものはこれにひじきなどを加えて黒っぽくすることで見た目を「生芋こんにゃく」に近づけています。いずれも栄養価に大きな違いはないので、味や見た目の好みで使い分けてみてください。
ダイエットにぴったりの、手軽に作れて満足感のあるこんにゃくレシピを2つご紹介します。
肉巻きこんにゃくステーキ
材料
作り方
ポイント
ピリ辛こんにゃく
材料
作り方
ポイント
低カロリーなこんにゃくはダイエットの強い味方ではありますが、カロリーを意識し過ぎると、その調理法や味付けがマンネリ化してしまいがちです。低カロリーで淡白なこんにゃくだからこそ、お肉などと適度に組み合わせることで満足感がアップします。また、ちょっとした味付けの工夫でレシピのバリエーションを広げることもできますので、しっかり食べて、食事を楽しみながらダイエットしましょう!
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