ラーメンには、塩分や脂質が多く含まれています。塩分の摂り過ぎは高血圧や循環器疾患のリスクを、脂質の摂り過ぎは肥満や脂質異常症のリスクを高めるので注意が必要です。
しかし、必ずしも「ラーメンを毎日食べてはいけない」というわけではありません。栄養素単位で見れば、「ラーメン」は「ご飯」と同じカテゴリーに分けられ、「ラーメン」と「ご飯」のどちらを食べても、炭水化物を摂取するという点では同じなのです。
またラーメンは、たんぱく質食品(肉・魚介・卵など)や副菜の役割を果たす食品(野菜など)を一緒に食べられる場合が多く、食べ方次第では栄養素のバランスが良い食事になります。
もちろん、食べ方次第では身体に良くない場合もあるわけですが、まずは健康リスクを減らしながらラーメンを食べるコツを押さえておきましょう。
健康リスクを減らしながらラーメンを食べるコツ
健康リスクを減らすためには、塩分や脂質が多く含まれているスープを飲み干さないことが大切です。また、糖質の摂り過ぎを防ぐために、麺を大盛りにするのも避けましょう。
一口にラーメンと言ってもさまざまな種類があり、カロリーや栄養成分には大きな違いがあります。 例えば、あっさりとしたシンプルなラーメンでは400〜500kcalと低めのカロリーである一方、こってりしていて具材が豪華なラーメンでは1000kcalもの高カロリーになることもあります。
スープの種類や具材に何を使うかによって、カロリーや栄養成分が大きく変わるのがラーメンの特徴ですが、言い換えれば、食材次第で健康リスクを変えられるということになりますね。
ここからは、健康リスクを減らしながらラーメンを食べるためのレシピをご紹介します。
調理に使用する中華麺は、基本的にはどんなものでも構いません。しかし、インスタントラーメンの麺は脂質を多く含んでいるものが多いので、できれば、袋麺でもノンフライのものか、生麺や茹で麺を使うといいでしょう。
ラーメンレシピ1:トマトラーメン
材料
作り方
ポイント
トマトは脂肪燃焼の効果が期待できる野菜です。オリーブオイルとあわせて摂ることで、効果はさらにアップ。パスタ風ラーメンをお試しください。
ラーメンレシピ2:油そば
材料
作り方
ポイント
汁なしの油そばは、スープの量が少なく、その分脂質をカットできます。ねぎをたくさん使うと歯ごたえがよく、満足感もアップ。ねぎの臭いや辛味が気になるときは、刻んでから水にさらしておくと食べやすくなります。
ラーメンレシピ3:豆乳坦々麺
材料
作り方
ポイント
やさしい豆乳スープを、豆板醤の辛味がピリッと刺激。唐辛子に含まれているカプサイシンには、脂肪燃焼効果があります。ねぎの臭いや辛味が気になるときは、刻んでから水にさらしておくと食べやすくなります。
ラーメンレシピ4:ラーメンサラダ
材料
作り方
ポイント
市販のカット野菜の上に麺を盛り付け、具材をのせるだけで、豪華なラーメンサラダになります。取り分けて、家族みんなで食べるのもいいでしょう。
ラーメンレシピ5:ざるラーメン
材料
作り方
ポイント
ざるラーメンはシンプルになりがちですが、野菜や肉を添えれば、栄養バランス良く食べられます。鶏胸肉は脂質が少なく、良質なたんぱく質をしっかり摂ることができますよ。
ラーメンレシピ6:とろつゆきのこラーメン
材料
作り方
ポイント
あんかけのスープは、ほどよく麺に絡み、お腹を満足させてくれます。きのこ類には、コレステロールの吸収や血糖値の上昇を抑える効果があります。しっかりと噛んで食べることで、低カロリーでも満足感が得られますよ。
ラーメンレシピ7:アレンジインスタントラーメン
材料
作り方
ポイント
冷蔵庫に野菜が余っていたら、このラーメンの上にトッピングしてしまいましょう。卵を1つ加えるだけで、代謝アップに必要なたんぱく質もしっかりと摂れます。
ラーメンは、一般的に、たんぱく質が不足しやすい、野菜が不足しやすいというデメリットがあります。ラーメンを食べる日は、それ以外の食事で、なるべくカロリーと塩分を抑え、高たんぱく質の食材や野菜を多めにとることを意識しましょう。野菜には、摂り過ぎた塩分(ナトリウム)の排出を促すカリウムが豊富に含まれていますが、カリウムは水に溶けやすいので、野菜を水で洗うときはサッと済ませましょう。
いかがでしたか?今回は、健康リスクを減らしながらラーメンを食べる方法をご紹介しました。ラーメンを食べる頻度が高い方は、ぜひ実践してみてください。
ラーメンに限ったことではありませんが、同じものばかりを食べ続けるというのは、栄養バランスが偏りやすく、あまりおすすめしません。できれば、ラーメンも3日に1食ほどに抑えるのが理想的です。他の麺類や、ごはん、パンなどの主食と日替わりで、適度に生活にとり入れていきましょう。
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