旅先でいつでも使える万能フレーズから、レストランやお店でスマートに振舞うための表現には、例えば次のようなものがあります。
万能フレーズ
Hold on a second.
(ちょっと待って)
今チケットを出すからちょっと待って、といったときに使える表現。文字どおりには「1秒待って」ですが、意味としては「ちょっと」ということ。「ホールドンナセカン(ド)」と続けて言うところがポイントです。
Here you are.
(はい、どうぞ)
ホテルでパスポートを差し出すとき、買い物でお金を渡すときなど、何かを出すときにいつでも使えます。
Sure. No problem.
(わかりました、いいですよ)
席を替わってほしいといったことを頼まれて、快くOKするときに使えます。逆に承諾したくない場合は、「I'm afraid not.(あいにくできません)」と言うと、丁寧な感じになります。
Something is wrong.
(何か変です)
機内の映像システムの音が出ない、ホテルの部屋のエアコンが動かないなど、何か不具合があることを伝えるための表現。「Something is wrong with the air conditioner.(エアコンが何か変です)」のように、調子が悪いものを「with ...」で続けます。
レストランで
That'll be great.
(いいですね)
「How about ... ?(…はいかがですか?)」と勧められたとき、「Yes.」や「OK.」では今一つ乗り気な感じが伝わらないと思ったら、こう言ってみましょう。
That's it.
(それで全部です)
レストランで注文すると最後に必ず「Anything else?(ほかに何か?)」と聞かれます。「それで全部です、以上です」とすっきり伝えるための言い方がこれです。
I'm done.
(食べ終わりました)
お皿にまだ料理が残っているけれど、「もういいです、食べ終わりました」という言い方。「I'm finished.」でもOKです。英語には「ごちそうさま」という決まった言い方はなく、あえて言うなら「It was excellent.(おいしかったです)」などを使います。
買い物で
Let me think about it.
(考えさせて)
「Let me ... 」は「…させて」という言い方。「Let me try on that.(試着させて)」というようにも使えます。
I'll leave it.
(やめておきます)
お店の人に何かを勧められて、「いいです、買いません」というときの言い方がこれ。逆が「I'll take it.(それにします、買います)」です。
文法的には正しくても、使い方が間違っていると、相手にうまく意図が伝わらないことがあります。日本人が思わず言ってしまう、こんな表現に注意しましょう。
× Give me a scarf.
⇒ ○ Can I get a scarf?
(スカーフがほしいんですが)
「Give me ... 」は「私に…をちょうだい」とねだっている感じ。買うときは「get」か「have」で。
× I'll eat the steak.
⇒ ○ I'll have the steak.
(ステーキをください)
eatだけでは「…をください」という意味が出ません。注文はhaveで。
その他、何気なく使ってしまうこんな単語にも要注意です。
×(ホテルの)front
⇒ ○ front desk または reception
※ frontは単に「前」。
×(レストランの)viking
⇒ ○ buffet
※ vikingは海賊の「バイキング」のこと。
×(駅の)home
⇒ ○ platform
※「プラットフォーム」と、fの音であることに注意。
海外旅行から帰ってみると、「もっと英語ができるようになりたい!」と思いますよね。英語は短い時間の中で集中して勉強するのではなく、長期間コツコツ積み重ねることが大事。無理をせず自分のレベルに合った教材を見つけ、毎日少しずつ聞いたり話したりすることを習慣としましょう。
具体的な目標があると毎日の学習の励みになるので、TOEIC(R)L&Rテストなど資格試験を受けるのもひとつの手。TOEIC(R)L&Rテストは実用的な英語力を試す試験なので、試験対策として学んだことを、そのまま次の海外旅行に活かすことができるでしょう。自然な英語にできるだけ多く触れるようにすれば、今度の旅行では、ネイティブが使うようなフレーズが、さりげなく口から出てくるようになるかもしれませんね。
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