こんにちは、トイアンナです。いまやTOEIC(R)テストは就職・転職で欠かせない道具となっています。対策には必ず「何度も受験して慣れるのが一番の対策」と言われていますが、私のように英語が苦手な人にとっては、受験すること自体が苦痛! 私も留学までしたにもかかわらず、英語は「勉強する気が起きない」科目のままです。それなのに英語の試験を何度も受けろだなんて、そんなご無体な……!
実際、私は人生で3、4回しかTOEIC(R)テストを受けていませんが、150点→500点→920点とスコアを伸ばせました。そのうち1回は単にテスト結果の有効期限が切れて再受験しただけ。つまり、TOEIC(R)は複数回受験しなくとも、点数アップできるんです。そこで今回は、英語が苦手だと感じている方でも点数を大きく伸ばせるTOEIC(R)テスト対策をお伝えしたいと思います。
私が人生初のTOEIC(R)テストを受けたのは、高校生になってすぐのころ。できる子は600点台を出す中で、150点というすさまじい点数を出しました。当初はそのヤバさにも気づいていませんでしたが、大学受験で理系・文系問わず英語が必須になると知り「このままでは死ぬ」と直感。思い切って単身、イギリスへ飛びました。留学さえすれば何とかなるでしょ、という甘い期待を抱いて。
留学中の風景。ずっとその村で暮らしてきた方が多くのどかな場所でした。
しかし留学したって、しょせんはTOEIC(R)テスト150点のどん底学生。英語ができなさすぎて英語学習ができないレベルで、最初の2年は地獄でした。Exam(試験)という単語を理解できず定期テストをすっぽかしたり、Headmaster(校長先生)の意味を知らずに用務員さんと間違えて掃除をお願いするなど、赤っ恥が続きます。
生き抜くためにはやるしかない。追い詰められての英語学習がスタート。最初は「中学からの基礎文法」のような、ハードルの低い参考書を買ってbe動詞からやり直し。確かにこの方法で着実な点数アップは狙えるのですが、それでもしんどかったのが「600点の壁」でした。
現地で採用される英語試験、IELTSの模擬試験を受けてもTOEIC(R)テスト換算で600点を超えられず「こんなに頑張ってるのになぜ……?」と停滞。やる気が削がれます。後から知ったのですがTOEIC(R)テスト600点はおおよその受験者平均点。600点を超えたければ、「普通より英語が好き・できる」グループに入らなければいけないのです。
600点の壁を超えるために、まず日本の「英語が得意な友達」を観察してみました。すると、英語好きの子は洋楽などの趣味を通じて英語を楽しんでいることに気づきました。そこで私も思い切って英語の参考書を使わず、英語で好きな科目の勉強をすることに。
私は当時中二病まっさかりで、哲学にハマっていたので高校の選択科目で哲学をチョイス。「この英語力じゃ無謀だ」という先生方の反対を押し切って、優秀な成績を残しました。
Omnipotent(全能の)、Clerical(聖職者の)といった「これどこで使うんだよ」と思わされる単語を戸惑いながらも覚えていたら、まさかの帰国後、大学入試でOmnipotentが登場。人生何が役に立つか分からないものです。好きな科目だからと取り組んだおかげでIELTS/TOEIC(R)テストのスコアも伸び、最後のスコアは920点でした。
英語が苦手な人が、「さあTOEIC(R)テストの参考書を5冊やりきって300点アップだ!」と思っても、嫌いなことをそこまで続けられないのではないでしょうか。そこで、中学・高校の基礎文法がわかってからは「どう楽しむか」にギアチェンジすると、勉強を継続できるはず。大切なのは「意識の低い」英語学習。たとえば、誰にでも楽しめるしょうもないニュースなどを英語で読むこともオススメです。
しかし誰にでも楽しめる英語だけを極めると、TOEIC(R)テストに出てくる頻出フレーズを押さえられず「英語はできるはずがTOEIC(R)テストで瀕死」というまさかの事態もありえます。600点を超えるなら、
この2つを両立させることで、楽しみながらTOEIC(R)テストのスコアを上げるのがオススメです。
たとえば、ユーキャンのテキストには600点超えに欠かせない例文がたくさん掲載されています。ここで実際の例を見てみましょう。
普段は使わない接続副詞
500点入門講座の教材、11th Weekの 21ページ目には、Furthermore, Also, Moreover(全部「さらに」の意味)といった、公式な文章でしかほとんど見かけない接続副詞が詳しく説明されています。TOEIC(R)600点超えには必須ですが、なんとなく理解しただけだと「それってBut(しかし)とどう違うの?」とモヤモヤするかもしれません。
まずはユーキャンのテキストにある例文、
などを一つひとつ見ていくことで、どういった文章へこれらの難しい接続詞が入るかすぐに理解できます。
次にこれをさらに理解するために、実際の英語へ触れてみましょう。海外のゆとり世代向けマガジン「Elite Daily(日刊エリート)」では、毎日おもしろニュースが掲載されています。記事検索で先ほど登場したFurthermoreを入力すると……。
「彼女は気にしすぎちゃう、彼の思わせぶりな50の行動」
(http://elitedaily.com/dating/overthink-girl-relationship/1640693/)
という記事がヒット。実際の記事の冒頭を読んでみましょう。
と、恋愛のハウツーといったライトな文章でもfurthermoreが活かせる場面を教えてくれます。試験だと「うっ」と身構えたくなる長文読解ですが、おもしろニュースサイトなら真剣にならず読み進めることができるのが魅力です。
ここまで、TOEIC(R)テストを楽しく乗り越えるコツをお伝えしてまいりました。英語は文系・理系どちらも避けられないテスト。まずは中学からの基礎文法をやり直せば600点まではスムーズに上がります。
しかしここからは中級者以上が挑む「600点の壁」が立ちふさがります。壁を越えるには英語の苦手意識を取っ払い、「英語を楽しむ」心のギアチェンジが必要。英語を楽しむためにはTOEIC(R)テストの対策に的を絞った教材をつかって、体系的に英語を学んでいくのと同時に、おもしろニュースサイトのようなリラックスして読める英文で「楽しい」と思えるように学習しましょう。英語学習を楽しめるようになれば、きっとあなたも900点台へ届くはずです。
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