海外旅行に行ったとき、言葉が通じなくて苦労したことがある人も多いのではないでしょうか。自分の意志を相手に伝えられないと、意図せずトラブルに巻き込まれたり、騙されて損をしてしまったりして、楽しいはずの旅行が台無し……なんていうことも。
そんなことにならないために、出発前によく使う英語のフレーズを予習しておきましょう。観光地として有名な場所の多くは、英語が通じます。簡単な英語のフレーズを覚えるだけで、あなたの旅行がさらに楽しいものになりますよ!
海外旅行の最初の関門は飛行機!便によっては客室乗務員も周りの乗客も海外の人だらけということもありますよね。ヨーロッパやアメリカ本土に行こうとすると、フライトの時間は9~15時間にも及びます。空の旅を快適に過ごせるよう、次の英会話フレーズをマスターしておくと便利です。
寒いから、毛布がほしいな。
Could I have a blanket?
「毛布もらえますか」
“a blanket”の部分は「a coffee(コーヒー)」「a headset(ヘッドホン)」などと言い換えることが可能です。“Could I have~?”「~をもらえますか?」のフレーズは便利なので、絶対に覚えておきましょう!
背もたれを倒して寝たいけど、後ろの人になんて言おう……。
May I recline my seat?
「背もたれを倒してもよいですか」
“recline”は「後ろに倒す」という意味の動詞です。よく、リクライニングシートなんて言ったりしますよね。
トイレに行きたいけど、隣の人のテーブルで通路に出られない。
Excuse me. I need to go to the restroom. May I get through please?
「お手洗いに行きたいのですが、通していただけますか」
“Could I~? ”“May I~? ”の違いは、可能性をたずねるか、許可をたずねるかというところにあります。“Could I have a blanket?”では「毛布をもらえることはできるか」という可能性をたずねていて、“May I get through please?”では「通ることは許されるのか」という許可をたずねています。
一般的に、目上の人に対して言うときは“May I~?”を使い、逆の場合は“Could I~?”を使います。場合にもよりますが、旅行の際は店員に対しては“Could I~? ”一般の人に対しては“May I~? ”と使い分けると良いかもしれません。
旅行の醍醐味といえばおいしい食事!日本ではなかなか食べられない、あんな料理やこんな食材……。ですが、何を食べようかとメニュー表を開いたものの、どれがどんな料理なのか想像がつかない、なんてこともしばしば。そんなときは、ウェイターに直接聞いてしまいましょう!
何を食べようかな……。
Do you have any recommendations?
「オススメ料理はありますか」
“recommendation”は「オススメ」という意味の名詞。英語では「何か~なもの・人・場所」などを表すのに、肯定文では“some”を、否定文と疑問文では“any”を名詞の前に付けます。
この料理は何だろう……!?
Could you tell me what's in this dish?
「この料理の中には何が入っているのか教えてください」
“Could you tell me ~?”は「~を教えてください」という丁寧な言い方になります。“~”の部分を言い換えて、知りたいことはどんどんたずねてみましょう。
店員が何を言っているのかわからない。
Could you speak in simple English?
「簡単な英語で話してくれますか」
または、“Could you say that again?”「もう一度言ってくれませんか」などというのもよいでしょう。
これらのフレーズはレストランに限らず、街中や観光地などで現地の方に話しかけられたときにも使えそうですね。
活動の拠点となるホテル。旅行先での我が家となる場所ですから、できるだけ快適に過ごしたいですよね。利用したい施設やサービスはあるものの、時間や場所が分からなくておろおろ……。どこかに書いてないかな~などと案内を探すよりも、ホテルのプロ、フロントスタッフにたずねれば、即解決です!
朝食の時間と場所がわからない。
What time is the breakfast? Where will it be served?
「朝食は何時ですか。場所はどこですか」
“What time is ~?”は「~は何時ですか」とたずねる表現です。~の部分に入れる名詞を変えることで自分が知りたい情報を得ることができます。例えば、「チェックアウトは何時だろう」と思ったときには、“What time is check out?”(「チェックアウトは何時ですか」)とたずねることができます。
鍵を持たずに部屋の外に出て、締め出されてしまった!
I left the key inside the room.
「部屋に鍵を置いたままドアを閉めてしまいました」
いわゆるインキーの状態ですね。ホテルの部屋は、オートロックになっていることが多く、うっかり鍵を部屋に置いてきてしまうと、締め出されてしまうので注意が必要。ですが、スタッフに言えばすぐに開けてくれるはずですので、落ち着いて状況を伝えましょう!ちなみに、「インキー」も「オートロック」も和製英語です。和製英語は海外では通じないので注意してください。
インターネットが使いたいな。
What is the password for the wi-fi?
「wi-fiのパスワードは何ですか」
疑問文の文頭に、疑問詞(“how”「どう、どうやって」“what”「何」“who”「誰」“where”「どこ」“when”「いつ」“why”「なぜ」“which”「どっち」“whose”「誰の」)をつければ、いろいろなことをたずねることができます。疑問詞で始まる疑問文の場合、文末のイントネーションは下がります。
せっかくの海外旅行、思い残すことなく観光を楽しみたいですよね。旅の思い出をたくさん持ち帰るために次のフレーズをマスターして、時間いっぱいまで旅行を満喫しましょう!
ここで写真を撮ってもらいたい。
Could you take a picture of me?
「写真を撮っていただけませんか」
「こちらだけ写真を撮ってもらうのは悪いな……」というときには、お礼を言った後に “Shall I take a picture of you?”「写真をお撮りしましょうか」と相手に提案してあげるのもいいかもしれませんね。
地元の人がオススメする場所に行きたいな。
May I ask your recommended places?
「この周辺で何かオススメはありますか」
「~はありますか」とたずねるのに“May I ask~?”「~をうかがってもよろしいですか」の表現を使うことに最初は戸惑うかもしれませんが、英語では大人が丁寧に何かをたずねるときにはこの表現を用いるのが一般的です。直訳して、“Do you have ~?”と聞いてしまうと「~ある?」というフランクで子どもっぽいニュアンスになってしまいます。
今どこにいるかわからなくなっちゃった!
Could you please tell me where we are on this map?
「今、この地図上のどこにいるのか、教えていただけますか」
“Could you ~?”に続く疑問文に用いる疑問詞を“When”「いつ」、“Who”「誰が」、“What”「何」、“Why”「なぜ」、“How”「どのようにして」などに変えるといろいろなことをたずねることができます。
いかがでしたか?案外簡単な英語のフレーズを覚えるだけで、自分の意思を伝えられることにお気づきいただけたでしょうか。英話はとにかく慣れ!英語に触れた分だけ上達します。
自分が言いたいことを英語で伝えられるようになると、今度は相手の言っていることをきちんと聞き取りたい!と思うはず。この機会に英会話スキルを磨いて、話す・通じる・聴き取る力を身につけてみませんか?
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