普段何気なく使っているカタカナの言葉。英語だと思ってそのまま口に出してしまうと、相手は「!?」となってしまいます。以下に、代表的なものをご紹介します。
× コップ ⇒ ○ glass
「コップ」はオランダ語から来た言葉で、英語では「ガラスのコップ」は常にglass(グラス)と言います。ちなみにcup(カップ)は陶器や紙、プラスチックなどの容器を指します。
× ペットボトル ⇒ ○ plastic bottle
「ペット(PET)」はプラスチック原料のこと。英語ではplastic bottle(プラスティック ボトル)というのが一般的です。ちなみに「ビニール袋」もplastic bag(プラスティック バッグ)と言うので、要注意!
× マフラー ⇒ ○ scarf
muffler(マフラー)と聞くと、外国人はまず車の部品を思い浮かべるようです。身につける「マフラー」はscarf(スカーフ)と言い、「毛糸のマフラー」の場合はwool scarf(ウール スカーフ)と言いましょう。
× ゴム ⇒ ○ rubber
「ゴム」もオランダ語から来ているようです。英語ではrubber(ラバー)、「輪ゴム」はrubber band(ラバー バンド)と言います。「消しゴム」をrubberと呼ぶこともあります。
× コンセント ⇒ ○ outlet, socket
英語のconsent(コンセント)は「同意」という意味で、電気とはまったく関係ありません。plug(プラグ)を差し込む穴は、outlet(アウトレット)またはsocket(ソケット)と言います。
× ホース ⇒ ○ hose
「water the garden with a ホース」といったら、「庭に『馬』で水をまく」と聞こえてしまうかもしれません。私たちが「ホース」と呼んでいるものは、英語ではhose(ホウズ)と言います。
× ストーブ ⇒ ○ heater
stove(ストーブ)と聞いた外国人が真っ先に思い浮かべるのは、料理用の「コンロ」だそうです。gas stove(ガス ストーブ)は「ガスコンロ」のこと。暖房用の「ストーブ」を表すには、heater(ヒーター)を使いましょう。
外国人観光客に親切にしてあげたい、外国から来たお客様に職場を案内してあげたい……そんなときにこんな表現を使うと、親切心のつもりが、かえって恥をかいてしまうかも。間違いがちな和製英語の正しい意味と、本来使うべき単語を覚えましょう。
「右手に白いマンションがありますよ」
× You'll find a white mansion on your right.
⇒ ○ You'll find a white apartment on your right.
英語のmansion(マンション)は「大豪邸」。せっかく道を教えてあげても、「white mansion(白い大豪邸)なんてどこにもない!」ということになりかねません。日本の「マンション」を表すには、「集合住宅」を意味するapartment(アパートメント)を使いましょう。
「(ホテルの)フロントで聞いてください」
× Please ask at the front.
⇒ ○ Please ask at the front desk / reception.
英語のfront(フロント)には「前方」「正面」という意味しかないので、ask at the frontと言ったら、相手は正面玄関に行ってしまうかもしれません。ホテルの「フロント」はfront desk(フロント デスク)またはreception(レセプション)と言います。
「クーラーつけますね」
× I'll turn on the cooler.
⇒ ○ I'll turn on the air conditioner.
英語のcooler(クーラー)は一般的に、「クーラーボックス」のようなものを指します。上の例文では、「クーラーボックスをどうやってonにするんだろう?」なんて思われてしまうかも。日本の「クーラー」「エアコン」を表すには、air conditioner(エアー コンディショナー)を使いましょう。
「彼は我が社のベテランです」
× He's a veteran of our company.
⇒ ○ He's an expert of our company.
英語のveteran(ベテラン)は、特にアメリカでは「退役軍人」「復員軍人」を指します。例文のような場合には、expert(エキスパート)を使いましょう。expertには、「専門家」という意味もあります。
英語圏ではよく聞くけれど、日本人には意外になじみがない言い方があります。和製英語から一歩脱して、こんな表現を使ってみましょう。通じるときっと嬉しくなりますよ!
こなれフレーズ1
I'd like a white coffee.
(ミルクコーヒー、お願いします。)
「ミルク入りコーヒー」は、coffee with milk(カフィー ウィズ ミルク)だけでなくwhite coffee(ワイト カフィー)と言うことがあります。ミルクなしなら、black coffeeです。
こなれフレーズ2
Can I have a Kleenex?
(ティッシュもらえますか?)
「ティッシュ」はtissue(ティシュ―)でもいいのですが、商品名のKleenexをそのまま使うことがよくあります。日本では「クリネックス」としておなじみですが、英語の発音は「クリーネクス」となります。
こなれフレーズ3
This hoodie is very nice.
(このパーカー、とてもいいですね。)
日本で「パーカー」と言っている「フード付きのスウェットシャツ」は、正式にはhooded sweatshirt(フディド スウェットシャート)ですが、普段はよくhoodie(フディー)と呼ばれています。
いかがでしたでしょうか?和製英語とは思わず、正しい英語として使っていた単語もあったのではないでしょうか。日ごろから英語に接する際に、なんとなくわかったような気になるのではなく、「今のはどういう意味だったんだろう」「ひょっとして自分が思っているのと別の意味があるのでは」というように、一度その意味を考えてみることをオススメします。普段よく使っているその単語、実は和製英語かもしれませんよ。
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