時代の変化とともに自宅でできる仕事は増え、在宅ワークという働き方も定着しつつあります。在宅ワークの内容も、データ入力やテープ起こしといった定番のものから、事務代行、ライティング、Webデザイン、プログラミング、翻訳、マーケティング、経理などを請け負う専門的なもの、またアンケートの回答、商品のレビュー、写真撮影などお手軽に始められるものまで、多様化しています。
ほかにも、アクセサリーや小物、バッグ、洋服などの製作といったハンドクラフト系の仕事が、ネイルチップ、デコアート製作など、さまざまなジャンルへと拡大。仕事の方法も、内職的に請け負うだけではなく、インターネットを通じて自分のオリジナル作品を全国的に販売するなど、ニーズに応じた在宅ワークとして普及してきています。
デコアートクリエーター講座へのリンク
マクラメジュエリー講座へのリンク
在宅ワーク専門のサイトも増え、仕事も見つけやすくなり、仕事をする上でのサポートが受けられるものもあります。インターネット環境とパソコンやスマートフォンがあれば、自宅で気軽に仕事が始められるのです。
在宅ワークには、必ずしも資格が必要なわけではありません。しかし、資格を取得すれば、相手に自分のスキルを明確に伝えることができますし、自分自身にとってもスキルアップやスキルレベルの確認につながります。
たとえば、データ入力のお仕事。アンケートや名刺、ネットショップの商品登録などのデータ入力では、スピードと誤字・脱字がないという正確性が求められます。タイピングの資格には、「タイピング技能検定イータイピング・マスター」、「ビジネスキーボード認定試験」、「キータッチ2000」、「パソコン検定 タイピング試験」、「パソコンスピード認定試験」といったものがあります。
資料作成や、見積書や請求書などの作成といった事務代行の仕事では、パソコンのスキル全般が求められます。WordやExcelといった、一般的にビジネスで使われているアプリケーションの操作に関するスキルを証明する資格が、「マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)」です。また、日本語入力に加えて表や図を含む文書処理能力のスキルを証明する「日本語ワープロ検定試験」といった試験もあります。
マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)講座へのリンク
専門スキルを証明したいときも、資格や試験が役に立つでしょう。たとえば、翻訳の仕事であれば「TOEIC®L&Rテスト」の試験で、800点以上が目安です。Webデザインの仕事であれば、「ウェブデザイン技能検定」や「Webクリエイター能力認定試験」が、市場調査や集計、分析などマーケティング系であれば「マーケティング・ビジネス実務検定®」、サイト解析であれば「Googleアナリティクス個人認定資格」などがあります。経理の仕事であれば、「簿記2級」が目安になるほか、会計ソフトが使えることを証明する「電子会計実務検定」や「会計ソフト実務能力試験」といった資格や試験があります。
TOEIC(R)テスト講座へのリンク
簿記2級講座へのリンク
主婦の方であれば、お掃除に関する「クリンネスト」の資格を取得してお掃除グッズのレビューをしたり、「日本化粧品検定」の資格を取得して美容系のライティングをしたりするのもいいでしょう。時間や自宅の部屋に余裕のある方であれば、ネイル関連の資格を取得して自宅の一室でネイルサロンを開きながら、空いた時間でネイルチップを製作する、ということも考えられます。このように、経験や興味・関心のある分野から在宅ワークを始めるのも一つの方法です。
お掃除スペシャリスト講座へのリンク
ネイリスト講座へのリンク
在宅ワークは主婦にとって、働く時間や仕事の量を自分で調整しやすいので、育児や介護などライフスタイルの変化に柔軟に対応できることがメリットです。通勤がない、服装を気にしなくて済む、社会とのつながりが持てる、年齢関係なく働ける、といったことも、在宅ワークのメリットでしょう。一方、在宅ワークのデメリットとしては、自由度が高い分、自己責任で仕事を受けなければならないことや、オンとオフの切り替えが難しい、といったことが主に挙げられます。
家で仕事をしていると、家族や友人から用事を頼まれてしまうこともあるでしょう。また自分自身でも、「家で仕事をしているのだから、家事も頑張らないと……」などと、無理をしてしまうこともあるかもしれません。在宅ワークは、最初はオンとオフの切り替えが難しいかもしれませんが、仕事をする時間を決めて、「この時間は仕事だから」と、家族や周囲の協力を得られるようにする工夫が必要です。
また、「主婦だから……」「未経験だから……」と、不当に安い金額で仕事を受けてしまわないよう注意も必要です。かかる時間と必要なスキルに見合った報酬の得られる、適切な仕事かどうかを見極めることが、在宅ワークでは大切です。
自宅でできる仕事は増え、在宅ワークの役に立つスキルアップのための資格もたくさんあります。自宅に居ながらできる、あなたの今までの経験や得意なこと、好きなことを活かせる仕事がきっと見つかるはず。働ける時間や場所に制約があっても諦めずに、在宅ワークで、できる仕事の選択肢を広げていきましょう。