最近、仕事の量が増えて疲れていたり、部署異動で慣れない仕事をしていたり、職場環境に変化はありませんか?環境の変化がストレスにつながることもあります。ストレスが大きくなると、心と身体、そして行動に変化が現れることも。
例えば、心の変化には、緊張、不安、イライラ、抑うつといったものがあります。何となく気持ちが落ち込んでいるのは、ストレスのサインかもしれません。また、身体に関することでは、不眠、食欲不振、肩こり、下痢や便秘なども挙げられます。自分の身体の様子に目を向けて、変化がないかチェックしてみましょう。
さらに、ストレスの影響は行動面にも現れてきます。集中力が低下した、仕事のミスが多くなった、お酒の量が増えた、といったことも症状の目安になります。
自分でも気付かないうちにこれらの変化があったら要注意。「自分はストレスを感じている」と認めてあげるだけでも、少し気持ちが楽になります。
ストレスの対処方法は人それぞれです。今回は簡単にできる方法をご紹介しますが、自分に合ったセルフケア方法を見つけて、心身をリラックスさせてあげましょう。
ストレスは良くないものと思われがちですが、実は、適度なストレスはやる気や効率のアップにつながるともいわれています。しかし、ストレスが多すぎると、私たちの心身は対応しきれなくなります。ストレスには早期のケアが大切。オフィスでもできる簡単なストレッチ体操でストレス解消してみましょう。
ストレッチは、特別な道具もスキルも必要ない、お手軽なストレス発散方法です。ストレスを受けていると身体は緊張状態になりますが、ストレッチは、そんな緊張状態をほぐしてくれます。また、筋肉が伸びて血行が促進されるので、リラックス効果もあります。
ここでは、「座ったままでもできる肩甲骨開き」をご紹介します。一例ですので、自分が気持ちいいと感じる簡単なストレッチ法を見つけてみましょう。
1:手のひらを内側に両手を組んで前へ伸ばします。
2:おへそをのぞき込むようにして背中を丸めます。
3:気持ちいいと感じるくらいまで肩甲骨を広げていきます。
ポイントは、呼吸を止めずにゆっくり伸ばすこと。痛みを感じるまで伸ばす必要はありません。コピーを待っているときやトイレに立ったときなど、さりげなくこっそり実践してみませんか?
肩の上げ下げや首まわし、手足の伸びなど、自分が気持ちいいと思う部位を自分のペースでストレッチするだけで十分。もし迷ったら、ラジオ体操の動きを参考にするのもおすすめです。
人に話すことは、ストレス解消の効果的な方法のひとつ。言葉にすると感情が吐き出されて、すっきりするだけでなく、もやもやしていた気持ちが整理できます。さらに、相手からアドバイスを受けて、問題が解決できることも。ただうなずいて聞いてもらうだけでも、自分を認めてもらえたという安心感になります。
もし、職場の親しい人に話すことができるならば、相談にのってもらうとよいでしょう。状況をわかっているので、適切なアドバイスを得られやすいはず。ただし、職場という狭い環境のなかでは、誰かの悪口になってしまうこともあるので、少し注意が必要です。
職場に相談できる相手がいない場合は、部外者に話してみるのもおすすめです。利害関係がない人になら、本音で思いきり語ることができるでしょう。直接話すことが難しい場合は、友人にメールや電話で相談することもできますし、場合によっては専門家に相談してみてもよいでしょう。職場にカウンセラーがいれば活用できますし、公的な相談窓口もあります。いずれもプライバシーは守られるので安心してください。自分一人で悩まずに、誰でもいいので悩みを話してみましょう。
どんな人であっても、ストレスをまったく感じないで過ごすことはできないでしょう。ストレスを感じてもよいのです。ストレスで疲れてしまってもよいのです。早めにセルフケアをすることが、ストレスとの上手な付き合い方です。
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参考:こころの耳(厚生労働省)