2019.03.19

人見知りを克服!プロ直伝の5つのテクニックで、初対面の人と仲良くなってみた

人見知りを克服!プロ直伝の5つのテクニックで、初対面の人と仲良くなってみた

初対面の人に話しかけるのをためらってしまう「人見知りさん」は、世の中に少なくないでしょう。そこで、今回は話し方のプロに、人見知りを克服するための5つのテクニックを伺いました。そのテクニックを踏まえ、実際に人見知りの20代男性が、赤提灯系居酒屋で初代面の人と仲良くなってみたレポートもお届けします。

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話し方のプロが愛あるダメ出し……人見知りを克服する方法とは?

話し方のプロが愛あるダメ出し……人見知りを克服する方法とは?

今回、人見知り克服のためのテクニックを教えていただくのは、コミュニケーション研修講師を務める藤田尚弓さんです。

――早速ですが、人見知りの方が相手と接する際の態度や口調に、特徴的な傾向はあるのでしょうか?

「ありますね。人見知りの方は、相手の目を見られなかったり、目のそらし方がぎこちなかったりします。あとは、相手に必要以上に迎合したり、へりくだったり、沈黙を恐れてやたらと話し過ぎてしまったり……」(藤田尚弓さん)

――思い当たる部分が多く「やっぱり自分は人見知りだ」とガッカリしている方もいそうですが、どのように改善したらいいのでしょう……?

「話し方のテクニックについては後ほどご説明しますが、例えば目のそらし方であれば、自分がそらしたいと思ってから1秒後くらいに、相手のアゴあたりに視線を移すようにするといいでしょう。こうすると、人見知りには見えず、自信を持って話していると思わせることができます。
また、ご自身のアゴの角度にも気を付けてください。アゴが上がり過ぎていると、横柄で嫌な感じが出てしまいますし、かと言って下がり過ぎていると、変に上目づかいをしているような印象を与えてしまいます」(藤田尚弓さん)

――なるほど、鏡の前で練習してみます!

「コミュニケーションをとる時は、言葉だけでなく、表情や態度、声のトーンといった『非言語コミュニケーション』も大切だということを意識していただきたいですね。
『この人と話すのは嫌だな……』というようなネガティブな気持ちはもちろん、不安や緊張といった感情も、例え自分では意識していなくても、『非言語コミュニケーション』を通じて相手に伝わっているんですよ。しかも、感情は感染しやすいので、負の感情が伝わることによって、ますます会話が弾まなくなるという悪循環に陥ってしまうんです」(藤田尚弓さん)

――コミュニケーションをとる時は、大前提として、「この人との会話を楽しもう」という前向きな姿勢が必要なんですね。

「その通りです。また、世の中には内向的な人もいれば外向的な人もいますが、外向的な人だって、知らない人と話すのは勇気がいるものなんですよね。ですから、『自分は人見知りだから』という自己否定の気持ちは一旦忘れて、『みんな基本的には人見知りなんだ』と思って、話しかけるようにしてみましょう。それと、『セルフ・ハンディキャッピング』という言葉をご存じですか?」(藤田尚弓さん)

――自分で自分にハンデを与える、ということですよね?

「はい。例えばテストの日に、『昨日あんまり寝ていなくて』『勉強の時間がとれなくて』などと、あらかじめ言い訳をつくっておけば、失敗してしまった時のショックを和らげることができますよね。それと同じように、例えば自分が人見知りだと宣言しておけば、初対面の人と話すことへのプレッシャーが、多少は和らぐでしょう。人見知りなわけですから、ちゃんとコミュニケーションがとれなくてもそれが当たり前ですし、仮に上手く話すことができた場合は『人見知りの割にしっかり話せた』と、自分をより高く評価できる材料になるのです」(藤田尚弓さん)

――「セルフ・ハンディキャッピング」には、そのようなメリットがあるんですね。

「しかし、デメリットもあります。事前に言い訳を口にすることで本当に失敗しやすくなったり、自分の実力を発揮しにくくなったり、周囲の人たちがモヤモヤとした気持ちになったり……。人と話すことにまったく慣れていない段階で、取っ掛かりとして使う分にはいいですが、最終的に本当の意味で人見知りを克服しようという段階では、『セルフ・ハンディキャッピング』には頼るべきではないでしょうね」(藤田尚弓さん)

話し方のプロ直伝!初対面の人と仲良くなれる5つのテクニック

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――続いて、初対面の人と話す際の、実践的なテクニックを伝授していただきたいのですが……。

「お任せください、今回は5つのテクニックをご用意しました。まず1つ目は、『共感ポイントや共通点を探せ!』というものです。例えば場所が居酒屋であれば、相手が飲み食いしているメニューについて『それ、おいしいですよね』などと、共感を誘ってみるのがいいでしょう。また、職場の近さやお酒好きかどうかなど、お互いの共通点を探すのも仲良くなるためのポイントですね。私は昔、銀座でホステスをしていたんですが、銀座では『相手との共通点を探せ、なければつくれ』というのが鉄則だったんですよ」(藤田尚弓さん)

――共通点って、つくろうと思ってつくれるものなんですか!?

「例えば名刺交換をして、相手の名前が一郎さんだったとしましょう。そこから『うちの父も一郎なんです』『私の初恋の人も一郎でした』というふうに共通点を見つけ、相手との心の距離を近づけるイメージです。あくまで極論ですが、『嘘も方便』とも言いますし……銀座のホステスの父親の名前や初恋の人の名前が、毎晩変わるというのはよくある話です(笑)」(藤田尚弓さん)

――自分の「設定」から変えてしまうという奥の手もあるんですね。それでは、2つ目のテクニックを教えてください。

「2つ目は『質問を効果的に使え!』です。人は質問をされると、どうしても答えたくなるものなんですよね。会話をする時は、最後に質問を投げる形で自分の発言を終わらせると、対話のキャッチボールが成立しやすくなるでしょう。
ただ、話すのが不得意な人だと、ついつい尋問や取り調べのようになってしまいがちです。それを避け、相手に適度な距離をとらせてあげるために、質問をする際には『ぼかし』を活用してください」(藤田尚弓さん)

――ド直球の質問はNG、ということですか?

「そうですね。一例ですが、相手の住んでいる場所を知りたい時は、『どこに住んでいるんですか』ではなく『どのあたりに住んでいるんですか』と、ぼかして質問するようにしましょう。そうすれば相手も、『東京都内です』のようにぼかして答えることができますし、嫌でなければ、もっと詳しい場所を教えてくれるかもしれません」(藤田尚弓さん)

――確かに、自分が質問される立場で考えてみても、その方が答えやすそうです。

「そうでしょう。続いて3つ目のテクニックは、『相づちとリアクションのバリエーションを持て!』です。実を言うと、なるべく相手に話をさせることこそが、人と仲良くなるコツなんですよね。そのためには当然、相手が話しやすくなる雰囲気づくりとして、相づちとリアクションが重要になってきます。そのバリエーションが多ければ多いほど、より自然に話を盛り上げられるでしょう」(藤田尚弓さん)

――「これだけは覚えておくべき」という相づちやリアクションはありますか?

「ズバリ『銀座の三語』と呼ばれているものがありまして、1つ目は『そうなんですね』です。これはすごく便利な言葉で、相手がいい話をしている時にも悪い話をしている時にも、ひとまず受け止めることができるんですよ。相手の話がよく聞こえなかった時や、何度も聞き直すのが失礼そうな時にも使えますね。2つ目は『すごーい』なんですが、やや軽過ぎるように感じるようでしたら、『さすがですね』に言い換えるといいかもしれません。3つ目は『教えてください』系の言葉。『そのお店、予算はいくらくらいなんですか?』『どんなメニューがおいしいんですか?』などと、相手への質問につなげるわけです」(藤田尚弓さん)

――なるほど……。藤田さんの解説にこそ、「さすがですね」と言いたくなります!

「ありがとうございます(笑)。そして4つ目のテクニックは『安全なネタを用意せよ!』です。お互いの性別や年齢、宗教などに関係なく、誰とでも盛り上がれる話題をストックしておくといいでしょう。例えば1月だったら、『今年の抱負は?』のような話題はいかがでしょうか」(藤田尚弓さん)

――とてもしっくりきました!年度末だったら「○○さんの今年度の3大ニュースは?」などでもいいですし、季節ごとに何かしらの旬なトピックはありますものね。

「そして最後、5つ目のテクニックは『自己開示をしよう!』です。これは2つ目の『質問を効果的に使え!』にも関わってくるんですが、先に自分の話をしておくと、相手も心を許してくれやすくなります。『自分は△△のあたりに住んでいるんですけど、○○さんはどのあたりに住んでいるんですか?』のように、さりげなく自分の情報を相手に伝えるのがいいですね」(藤田尚弓さん)

――なるほど。確かにこの5つのテクニックを駆使すれば、人見知りの方でも初対面の人と会話を弾ませられるかもしれません。藤田さん、ありがとうございました!

いざ赤提灯系居酒屋へ!人見知りを克服するべく、初対面の人に話しかけてみたら……?

いざ赤提灯系居酒屋へ!人見知りを克服するべく、初対面の人に話しかけてみたら……?

ここからは実践編です。20代男性のAさんが、人見知りを克服するべく、藤田さんのアドバイスを胸に赤提灯系居酒屋に足を踏み入れました。果たして、5つのテクニックを駆使して、初対面の人と仲良くなることはできるのか……実践レポートをご覧ください。

12月上旬、都内某所。まるで昭和にタイムスリップしたかのような横丁へ向かったAさん。居酒屋が所狭しと並んでおり、各店舗の外には「やきとり」「もつ焼」「酒」などと書かれた赤提灯がいくつもぶら下がっています。

一人でも入りやすそうな居酒屋を探していたところ、混み合ってもいなければ閑散としているわけでもない、程よい客入りのお店を発見。やや緊張しながらも、いざ入店です。

カウンター席に座ったAさんは、サワーと焼き鳥セットを注文しました。お通しの春雨サラダと共に、まずは一人で乾杯!

……さて、どうやら隣の男性客も一人で来ているようでした。Aさんは10分以上ためらっていましたが、勇気を出して話し掛けてみることに。

「僕、こういう居酒屋に、初めて一人で来たんですけど、よくいらっしゃるんですか?」(Aさん)

藤田さんに教わった通り「自己開示」をしつつ、相手に質問をしてみました。すると「2週間に1回くらいですね。いつも仕事でいろんな人と関わっているので、一人になりたい時とかに、たまに来ています」との答えが。

Aさんは、その男性が一人で静かに飲みたい気分だったのではと思い、「すみません、急に話し掛けちゃって」と謝りましたが、男性は「いや、人と話すのも好きなので大丈夫ですよ」と笑ってくれました。この人となら、Aさんでも仲良くなれそうです……!

やがてAさんの頼んでいた焼き鳥セットが来ると、それを見た男性が「塩ですか?僕も焼き鳥はタレよりも塩派です」と一言。これこそまさに、藤田さんの言っていた「共感ポイント」ですね。会話が好きな人や上手な人は、無意識のうちにお互いの共通点を探し始めるものなのかもしれません。

人見知りでも、初対面の人と1時間も会話ができた!

人見知りでも、初対面の人と1時間も会話ができた!

その後Aさんは、男性にこのお店のオススメを聞き、豚バラ串を追加注文。男性との会話は、まだまだ続きます。

「このお店は、ご自宅から近いんですか?」(Aさん)

「ぼかし」を入れて尋ねると、男性からは「電車で20分くらいです。品川の方ですね」との答えが。Aさんとは距離も方面も違ったため、ここから共通点を探すのは難しいと判断。ひとまず「そうなんですね」と相づちを打って、次の話題を探します。

「もう年末ですね。今年も1年が早かったです。僕は今年、ほとんど生活に変化がなかったんですけど、今年を振り返って個人的な重大ニュースってありました?」(Aさん)

藤田さん直伝の「安全なネタ」で攻めると、男性は仕事の配属先が変わったことを挙げました。今住んでいる家に引っ越したのは職場からの近さが決め手だったのに、新しい配属先は家から遠くなってしまったそうです。この答えにAさんは「そうなんですね」としか返せず、やや歯がゆい思いをしましたが、相づちやリアクションも駆使しながら、この調子で会話に慣れていけば……!

藤田さんのアドバイスに従って会話をすること、約1時間。男性が「このグラスを空けたら帰りますね」と言うので、思い切って記念写真をお願いしてみました。男性は快く応じてくれて、Aさんのカメラで自撮り。連絡先こそ交換しませんでしたが、「またここで会いましょう」と約束し、二人は別れたのでした。

5つのテクニックで会話に慣れていけば、人見知りは少しずつ克服できる

5つのテクニックで会話に慣れていけば、人見知りは少しずつ克服できる

男性が帰った後もお店に残り、「あの話題はもうちょっと膨らませられたかな?」などと、一人で反省会を開いていたAさん。しかし、会話をしている時は自分が人見知りであることを忘れ、男性と楽しく会話ができたそうです。初対面の人と話す時のプレッシャーが、だいぶ和らいでいたようですね。

最後に、藤田さんに教えていただいた5つのテクニックを振り返りましょう。

  • 共感ポイントや共通点を探せ!
  • 質問を効果的に使え!
  • 相づちとリアクションのバリエーションを持て!
  • 安全なネタを用意せよ!
  • 自己開示をしよう!

これらのテクニックを繰り返し実践していけば、人見知り克服も夢ではないかもしれません。すぐにはマスターできなくても、意識して少しずつ身につけていけるといいですね。コミュニケーションに苦手意識を抱えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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取材協力
藤田尚弓(ふじたなおみ)さん
藤田尚弓(ふじたなおみ)さん
コミュニケーション研修講師、株式会社アップウェブ代表取締役。警察署にて防犯のコミュニケーションデザインを担当したほか、法政大学大学院客員教授や、東京スクールオブビジネス非常勤講師などを経て、現在は早稲田大学オープンカレッジ講師も務める。著書やコラム執筆、テレビ出演多数。

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