かつて銀座のナンバー1ホステスにまで上り詰めた水希さんですが、意外にも「以前は人見知りで、人と話すのが苦手だった」そう。一体どのようにして、人見知りを克服したのでしょうか?
「私は、以前はあまり社交的ではなく一人でいるのが好きなタイプで、誰かと話すときも『私、人見知りなんで……』と素直に言っていました。でも、ホステスとしてたくさんの男性と接するうちに、それってすごく傲慢で、相手に負担をかけているなって感じたんです。人見知りだと聞いた相手は、『自分が会話をリードしなきゃ』とプレッシャーを感じますよね。
そこで、自分の人見知りな性格や感情は脇に置いて、目の前のお客様に集中するようにしました。『相手がして欲しいことはなんだろう?』『どんな話題が喜ばれるんだろう?』『どこが一番押して欲しいスイッチなんだろう?』と真剣に考えることで、ナンバー1ホステスという結果がついてきたと思っています」(水希さん)
相手のことを考えることで、コミュニケーション能力をアップさせてきたという水希さん。加えて役立ったのが、大学と大学院で学んだコミュニケーションの理論だったと言います。数ある理論の中から、すぐに使える「モテる女性になるための会話術3選」を教えていただきました。
会話術1:男性が思わず上機嫌になる「感謝とねぎらい」
「男性は少し単純なところがあるので(笑)、感謝とねぎらいはやっぱり効果抜群です。何かしてもらったら『ありがとう』、何もなかったとしても『お疲れさま、頑張ってるね』と声をかけると、相手は気分が良くなるもの。
小さなことですが、相手に対して興味を持っていることを伝えられますし、誰かに認められたいという男性の『承認欲求』を満たすこともできます」(水希さん)
会話術2:男性の喜びスイッチを見極める「バックトラッキング」
「バックトラッキング」とは、いわゆる「オウム返し」のこと。たとえば、「昨日は急に出張になって大変だったよ」と言われたら、「急な出張で大変だったんですね」と、そのまま言い返す方法です。しかし、「ただオウム返しをするだけではNG」と言う水希さん。
「その人が最も返して欲しい言葉を考えて返すのがポイントです。たとえば、『渋谷で○○社長との大きな商談があって、成功してホッとしたよ』と言われたとします。この言葉の中で最も重要なのは、あえて名前を出している社長さん。すごい人と知り合いなんだということを知って欲しいんですね。なので、この場合は『まぁ!○○社長さんと?』と返すと話も広がり、喜ばれると思います」(水希さん)
会話術3:「リスペクト褒め」で男らしさをくすぐる
「褒めるという行為は上下関係が表れる行為なので、『スゴイ!さすが!』とただ褒めるのではなく、尊敬の念をもって褒めるのがモテポイント。
男性は他の人と競争して1番になることが嬉しいという人が多いので、『○○さんだからできるんですね!』『やっぱり○○さんは違いますね』などと、自分の感想を込めて褒めると、よりリスペクトが伝わり、自信がわいて嬉しくなるはずです」(水希さん)
また、男性の褒めてほしいポイントは、主に2パターンに分かれるそうです。
パターン1:俺様ナンバーワンタイプ
効く褒め言葉:「あなたにしかできない」「他の人と比べて、あなたが1番上手」
パターン2:縁の下の力持ちタイプ
効く褒め言葉:「あなたのおかげで助かっている」「見えないところで、頑張っていてくれてありがとう」
水希さんによると、基本的には1の男性が多いそうですが、相手の反応を見ながら1 → 2の順番に試すと、だいたいどちらかには当てはまるそうです。
コミュニケーション上手というと、話の内容に注目しがちですが、気になる男性に「また会いたい」と思わせる、モテる女性になるためには、実は「会話以外の部分こそ重要」と言う水希さん。
「『ウマが合う』とか『相性が良い』と相手に感じてもらうためには、話の内容だけでなく、非言語の部分がとても重要です。話し方のテンポや間合い、声の高さなど、そういった部分が生理的に合わないと、話がどんなに合っても違和感が生じてしまいます。
これは『リズム感』みたいなものなので、自分で経験しながら会得していくしかないのですが、たとえるなら『大縄跳びの8の字跳び』です。テンポよく飛ぶために、一人ずつ縄に入るタイミングを、集中して見極めますよね。非言語の部分も、空気や間合いを読んで適切なタイミングで相槌を打ったり、目線だけでなく体ごと相手に向けて話に集中していることを全身で表したり……そういった意識ができると、よりコミュニケーション上手になり、モテる女性に近付くと思いますよ」(水希さん)
コミュニケーション能力をアップさせることは、モテる女性への近道というだけではなく、仕事や人間関係を円滑に運ぶ上でも役に立ちます。一生ものの財産として、この機会にコミュニケーション能力のアップを目指してみてはいかがでしょうか。
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