結婚して朝晩一緒に過ごしていると、生活がルーティン化してきます。ワンパターンの日常、ワンパターンの受け答え。これは安定した日々を送るためには必要なことですが、お互いに「いることが当然」「やってもらうことが当然」になってしまうと、相手をぞんざいに扱ってしまいがちです。家事を任せっぱなしにしたり、感謝の気持ちを言葉で示さなかったり。「いつも家事をやってもらって悪いな」と思いながらも、手伝いもせずスルーしたり。
ルーティン化した日常では、定期的に刺激を与えなければ、パートナーの存在意義を忘れてしまうなんてことも……。すると最終的に、パートナーが家にいても気づかない、空気のような存在になってしまうこともあるかもしれません。
では、どんな夫婦がマンネリ化しやすいのでしょうか。立ち止まって考えてみましょう。
……etc.
楽に暮らせるように衝突は避けて、めんどうくさいことは任せてしまい、波風立てずにたんたんと過ごしている……。こんな夫婦は、目立った夫婦喧嘩こそありませんが、「なんだかつまらない」と思う夫婦になりかねません。一緒にいるのに退屈、むしろ一人でいたいと感じたら、マンネリ化の赤信号が点滅中です。
一人の時間も大切にしつつ、意識的に夫婦の時間をつくる一番の方法は、夫婦で共通の趣味を始めることです。
一度すれ違ってしまった夫婦や、どっぷりとマンネリ化してしまった夫婦が、二人の時間を持つには、「おもしろそう」「やってみたらなかなか楽しい」という、気持ちが跳ねる仕掛けが必要です。まずは、自分の趣味にパートナーを誘う、あるいは全く初めての趣味を夫婦で体験してみるなど、相手を誘い込むところから始めてみましょう。
その1:将来設計型趣味
超高齢社会の現在です。年金だけでは心配な夫婦は数多し。90代まで元気な老後を想定すると、シニアになったときの夫婦ビジネスに繋がりそうなものは、経済的な将来設計にも関わるのでやる気になるでしょう。先々を見越して、夫婦で目標を持って取り組んでみるのはいかがでしょうか。
大家さんを目指してみる
不動産ビジネスに興味をお持ちの方もいると思いますが、「老後は夫婦で一棟まるごと管理をしよう」なんて考えるのもありです。不動産が好きな方にとっては、楽しい趣味になるでしょう。
ファイナンシャルプランナー(FP)講座へのリンク
愛犬を育てるプロになる
ペット好きの方にはぴったりの趣味。夫婦で朝晩犬の散歩に出かけるのも悪くないですが、その一歩先を行くビジネスまで考慮すると、ますますやる気が出るかもしれません。
愛犬飼育スペシャリスト講座へのリンク
コーヒーを極めてみる
「いつか海辺で小さなカフェを……」その夢を夫婦で叶えるために、コーヒーの入れ方を学んでみてはいかがですか。夫婦でコーヒーを入れ合いながら、会話も弾むかもしれません。
UCC匠の珈琲講座へのリンク
関連する資格の取得までできると、「いっそ起業してみようか」という共通の目標も見えてきて、目標達成のために夫婦で切磋琢磨もできるでしょう。
その2:お出かけ型趣味
趣味の王道。夫婦で外に出かける趣味。平日の夜や休みの日など、時間は合うけど一人で過ごしてしまうすれ違い夫婦におすすめです。
ライブやコンサート
お気に入りアーティストの曲を聴くだけでなく、ライブやコンサートにパートナーを誘ってみてはいかがですか。最初は「一人だと寂しいから」という理由で付き合ってもらってもいいかもしれません。そこでアーティストを気に入ってもらえればなおよし。ライブは一種の興奮状態になりますので、マンネリ化夫婦にとっては恋愛感情を復元できる可能性も。パートナーのことを、あらためて異性として意識できるかもしれません。
ミュージカル
意外に未体験の方が多いのがミュージカル。知っている役者が出演する舞台に、一度出かけてみてはいかがでしょうか。何事も経験です。観劇のためにおしゃれもするでしょうし、「やっぱり素敵だ」と、パートナーが見直してくれるいい機会にもなるかもしれません。帰りに外食などをしてミュージカルの感想を言い合うなど、いつもと違う会話もできるでしょう。
食べ歩き
食べ歩きを趣味にすると、夫婦でおいしいものを食べる、おいしかったものを家でもつくってみようとチャレンジするなど、連帯感が芽生えます。食べ歩きでお店を10軒巡れば、それは立派な趣味の域です。
はじめての家庭料理講座へのリンク
その3:自己表現型趣味
インドア派で、家でゆっくり楽しみたい夫婦には、創作系の趣味がおすすめです。たとえば、写真やイラストなどは、自宅で大きな準備や費用をかけずに始めることも可能です。出来上がった作品は、SNSやブログなどにアップして、反応を夫婦で楽しむことも。どちらの作品が評価されたかなどを、夫婦で競い合うこともできます。創作系の趣味は、多数の人々に発信できるのでモチベーションがアップします。
デジタルイラスト講座へのリンク
今回は「夫婦の時間のつくり方」についてお話ししましたが、「夫婦は四六時中一緒にいましょう」というわけではありません。一人の時間も大切にした上で、定期的に夫婦の時間をつくることがベストなのです。それにより、会話の幅が広がる、競争心が湧く、友人の輪が広がる、笑顔が増える、おしゃれをするなど、いいことづくしです。
夫婦で共通の趣味を持つことで、相手の頑張る姿勢を見ることもできます。今まで見過ごしていた相手のいい部分を発見することもあるでしょう。また新しいことを始めれば、気分も装いも変わります。
妻「あら、こんな真剣な顔で勉強してる。頼もしいな」
夫「一緒に出かけるときに、妻が普段あまり見ないおしゃれな格好をする。やっぱりきれいだな」
妻「外にいるとレディーファーストで、いつもより優しい」
夫「今まで愚痴が多かったのに、笑顔が増えた」
……などなど、マンネリ夫婦にとっては、パートナーを異性として見直すきっかけにもなるかもしれません。また、10年ぶりのデートで「あの頃を思い出す」夫婦もいることでしょう。この機会にぜひ、夫婦の愛の再燃に一役買う趣味を見つけてみましょう。