仕事においてコミュニケーション力は重視されるか?その答えは、もちろんYESです。採用において、「学歴や資格よりもコミュニケーション力がある人がほしい」という企業は多数。特に接客・サービス業の採用においては、コミュニケーション力が最優先されるケースは少なくありません。
また独立開業するにしても、コミュニケーションに長けた人の方が、リピーター顧客を獲得しやすいものです。
昨今では、「AI(人工知能)」が台頭しつつあり、これまで人が行っていた業務の多くが、AIやロボットに取って代わられると言われています。特に、数字やデータを扱うような事務作業には、AIがどんどん進出していくでしょう。
しかし、人とのコミュニケーションについては、AIがこなすには限界があります。コミュニケーション力を磨き、それを活かせる仕事を選ぶことで、将来自分のポジションがAIに脅かされる心配はなくなるかもしれません。
さて、一口にコミュニケーションといっても、そのタイプはさまざまです。あなたは、どんなコミュニケーションが得意でしょうか?
スピード打ち解けタイプ
初対面の人でも、即座に話題を見つけるなどして相手との壁を取り払い、スピーディに打ち解けられる。
エンターテイナータイプ
話題が豊富で、相手と一緒に盛り上がれる話題を見つけるのが得意。会話で相手を楽しませることができる。
傾聴・癒しタイプ
自分が一方的に話すのではなく、相手の話にじっくり耳を傾けることで、相手が自然と癒される。
課題解決タイプ
相手を観察したり、話を聴いたりすることで相手が求めていることをつかみ、適切なアドバイスやフォローができる。
上記は一例ですが、自分の得意なコミュニケーションのタイプが活かせる仕事を選び、その仕事で必要とされる資格を併せ持つことで、活躍のチャンスはぐんと広がるでしょう。
それでは、コミュニケーション力が活かせる仕事や資格の一例をご紹介しましょう。
ネイリスト
将来、ロボットによる施術サービスが登場すると言われているネイルアート。しかし、ネイルサロンを訪れる女性の多くは、単に爪をきれいにするだけでなく、ネイリストとのコミュニケーションによる「癒し」を求めています。ネイリストというと手先が器用で技術があることが一番だと思われがちですが、実はコミュニケーション力がとても大切。施術中、至近距離で、相手の気持ちやペースに合わせて会話をするスキルが求められるのです。「エンターテイナータイプ」「傾聴・癒しタイプ」の人は、指名を獲得して人気ネイリストになれる可能性大。
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介護・福祉分野
「介護福祉士」「介護予防健康アドバイザー」「社会福祉士」「終活アドバイザー」など。特に高齢者と接する機会が多いわけですが、「誰かと話したい」「誰かに話を聴いてほしい」という願望を持っている高齢者は多数。「傾聴・癒しタイプ」「課題解決タイプ」の人が特に向いています。なお、「エンターテイナータイプ」の人には、介護施設などでレクリエーションの企画・運営を行う「レクリエーション介護士」もおすすめです。
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保育士
「スピード打ち解けタイプ」の人なら、ママと離れて心細さや寂しさを感じている子どもをスムーズに園の雰囲気になじませることができ、「エンターテイナータイプ」の人なら、飽きっぽい子どもたちの興味を引きつけて楽しませることができるでしょう。そして、子どもの面倒を見るのと同様に大切なのが、保護者とのコミュニケーション。育児に悩む親と接する際には、「課題解決タイプ」のコミュニケーション力が活かされます。
保育士講座へのリンク
リテールマーケティング(販売士)
不特定多数のお客様が出入りする店舗での接客・販売では、「スピード打ち解けタイプ」「課題解決タイプ」の人が活躍。お客様に心地よさや満足を提供できれば、「〇〇さんから買いたい」「〇〇さんに相談したい」と、リピーター客を獲得できます。
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ファイナンシャルプランナー(FP)
主に個人顧客に対し、家族構成やライフプランを聴いて、それにふさわしいマネープランを提案する仕事。「課題解決タイプ」の人であれば、信頼を得られ、活躍できるでしょう。
ファイナンシャルプランナー(FP)講座へのリンク
同じ業界・同じ職種であっても、接する相手の層や地域が異なれば、コミュニケーションの取り方も変わってきます。自分が得意で、自分自身も楽しいコミュニケーションが取れる仕事・資格を選んでみてください。