ほっと一息、仕事の間のランチタイム。そこに上司からランチのお誘いが!業務上の会話はできても、オフの時間に「目上の人と何を話せばいいのか分からない」という人は少なくありません。このような場面では、どのようにコミュニケーションを取ればいいのでしょうか。
そもそも、上司がランチに誘った理由とは……?
心理学で広く知られている理論に、「食事には緊張緩和の効果がある」というものがあります。人は一緒に食事をすると、無意識のうちに気持ちが緩み、親しみを感じやすくなる、という理論です。上司はあなたをランチに誘うことで、あなたとの距離を縮めようとしているのかもしれません。あまり気張らずに、食事を楽しむことを心がけて。
「話す」より「聞く」ことを意識して
あなたが意識すべきことは、自分から面白い話をすることではなく、上司の話をしっかり聞いて、頷くこと。人は、自分の話を受けとめてくれる人に親近感を抱きやすくなります。
さらに、「しっかり聞く」から一歩進んで「上司の話していることについて質問する」と話が弾みます。たとえば上司が、「先週の休みに釣りに行った」という話をした場合、「釣りがお好きなんですね、普段はどこに行かれるんですか」など、イエス・ノーだけでなく、少し説明が必要なことを聞いてみると、話が広がりやすくおすすめです。相手に関心を持って「聞く」ことが、コミュニケーションを成功させるための第一歩です。
大勢の人が集まる前だと言いたいことが言えなくなる……といったあがり症の人は多いのでは?人から注目されていると感じると、「上手く話さなければ」と必要以上に気持ちがたかぶり、神経が興奮してしまうために、このような症状が起こるといわれています。自分の気持ちをコントロールして神経の興奮を下げることが、あがり症解決のカギ。実は、ちょっとしたしぐさやコツで乗り越えられます。
コツ1:相手の目を見ない
視線をぼかすように、相手の鼻先や口元、男性相手ならネクタイの結び目あたりを見ながら話します。「目が合う」と、相手からの視線を捉えてしまい「見られている」と意識してしまうので、目をまっすぐ見ないことで緊張から解放させます。
コツ2:親しい人をイメージしながら話す
普段から接点がない人と話すと、人は緊張します。仲良しの友達や家族など、気さくに話のできる相手が目の前にいるつもりで話をすれば、気持ちが落ち着いて、緊張せずに話せるようになります。
コツ3:予め「緊張している」ことを宣言してしまう
場の雰囲気にもよりますが、先に「私は緊張していて、上手く話せないかもしれません」ということを参加者に伝えてしまうのも効果的です。思いきって自分から言ってしまうことで、自分に「上手く話せなくても構わないと相手に認められた」という「許し」を与えるのです。緊張している今の自分を認める心理が働き、冷静になれます。
前から思いを寄せていたあの人が、デートに誘ってくれた!嫌われないように自己アピールを頑張らなきゃ……。素敵なことですが、意気込みが強すぎるのはNG。
自分の魅力を伝えたいがために、自分ばかりペラペラと喋ってしまってはいませんか?人は「自分に興味を持ってくれる人に好意を持つ」ことが心理学で証明されています。デートでは、自分ではなく相手に関心を持つことが大事。相手の話を聞き、共感したり質問したりしているうちに、気付けば相手はあなたに好意を持ってくれるように。
上司とのランチの場で出てきた「食事をともにすると、無意識のうちに気持ちが緩み、相手の話を聞き入れやすくなる」理論は、デートでも通用します。気になるあの人から誘われたとき、ぜひ思い出してみてください!
「何を話しても会話が続かない」と嘆くような口べタさんでも、「相手の話を聞く」など、少しの工夫でコミュニケーションを円滑にすることができます。さっそく、実践してみましょう!
もっとコミュニケーションをスムーズにしたい!と思った人は、上に挙げたような工夫と併せて、「話し方講座」を活用してはいかがでしょうか。自宅にいながらレッスンを進められ、講師があなたの「話し方」を実際に聞いてアドバイスをくれるので、着実に自信につながっていきます。1日たったの15分、3カ月でスキルアップできるので、この機会にチャレンジしてみては。
コミュニケーション・スキルアップ講座へのリンク
話し方講座へのリンク