「会話が続かない」と悩む原因は、話下手だからではなく、他人への興味や関心がうまく伝わっていないためかもしれません。話をスムーズに進めるポイントの1つは、相手に対する興味・関心を持ち、そしてそれが伝わるように会話することです。
どんな相手であっても、自分のことを覚えていてくれるとうれしいもの。相手の趣味や好き嫌いなどを覚えておくと、話をするときに困りません。まずは、少しだけ意識して相手の話を聞きましょう。グルメや音楽、ペット、スポーツなど、どのようなジャンルでも構わないので、相手との接点を見つけることをおすすめします。
ふとしたタイミングで会話が途切れることがあるでしょう。しかし、会話が止まるたびにあたふたする必要はありません。沈黙を必要以上に恐れて無理に話し続けようとする方もいますが、それではお互いが疲れてしまいます。
例えば、家族などの気心が知れている相手と話しているときは、会話が途切れても慌てることはないはずです。普段から会話が止まっても焦らずゆったり構えることで、相手もあなたに対する警戒心がなくなり、リラックスして話せるようになります。
相手の話をよく聞くことは、円滑なコミュニケーションの原則といわれます。しかし、相手の話を聞いてただ相づちを打つばかりでは、「自分の話をきちんと聞いてくれていない」と思われてしまうでしょう。コミュニケーションはキャッチボールに例えられることがあります。ボールをキャッチした人はそのボールを相手に投げ返すことが大切です。
コミュニケーション能力の高い方は聞き上手ですが、ずっと聞いているばかりではなく、適度に質問をしたり、話の内容を要約して「~ということですね」と尋ねたり、自分の意見を伝えたりしています。話に対してリアクションをすることで、相手も気持ち良く話すことができるのです。
片方が長時間話し、もう一方がずっと話に耳を傾けるというのは、話す側にとっても、聞く側にとってもストレスです。コミュニケーションを取るときは相手の話に耳を傾けながら、聞くだけにならないように注意しましょう。
テレビ番組、特にバラエティ番組は、出演者の絶妙なコミュニケーションで成り立っています。またバラエティ番組には場慣れしていて、よどみなく話せる出演者もいれば、話すことが得意ではない出演者もいます。
しかし、そのような出演者の魅力を引き出すのが司会者の役割です。司会者は出演者の情報を事前に頭に入れた上で、出演者の個性が光るような話題を振ったり、オーバーリアクションで会話を盛り上げたりします。
つまり司会者は、日常のコミュニケーションの基本を取り入れ、周りを楽しませているのです。私たちの会話にもお手本にできる部分が数多くありますから、バラエティ番組を見るときは司会者の司会進行やトークに注目してみましょう。
コミュニケーション能力が上がれば、緊張せずに誰とでも話せるようになります。新しい人との出会いが楽しくなり、自分の幅も広がります。今までのコミュニケーションの取り方を見直し、コミュニケーション能力をアップさせましょう。
コミュニケーション・スキルアップ講座へのリンク
秘書検定講座へのリンク
生活心理学講座へのリンク