あなたの回りに、「話し上手」というわけではないけれど、「上司から好かれている人」や「営業成績がずば抜けている人」はいませんか?「どうしてあの人が?」と思うかもしれませんが、もしかしたら彼らの正体は「聞き上手」なのかも。
人は「自分の話を聞いて欲しい」「自分のことを理解して欲しい」と思う生き物です。「聞き上手」は、相手のその欲求を満たして、信頼を得ることができる人。「自分のことを分かってくれる人だ」と相手に思わせ、信頼を獲得できれば、コミュニケーションもスムーズに進みます。
例えばあなたが何かを購入するときは、自分の現状、課題、何が欲しいのかを的確に理解してくれている営業さんや販売員さんとお付き合いしたいですよね。このように、「聞く力」はビジネスマンにとって必須スキルといえるでしょう。
聞き上手は、練習をすれば誰でもなることができます。以下の聞き上手になるための7つの方法を実践して、できるビジネスパーソンを目指しましょう!
1:タイミング良く頷く
頷きは会話の潤滑油です。適切に頷くことで、相手は「話を聞いてくれている」と思い、あなたに好感をいだきます。相手が話しているときは、相手の顔を見て話の区切りが良い部分で頷きましょう。回数が多いと「適当に返事をしている」と思われ、反対に少ないと「聞いていない」と思われる恐れがあります。また、話の内容が明るいときはにこやかに早いテンポで頷き、暗いときは心配そうな顔つきでゆっくり頷いてあげるとより良い印象を与えられます。
2:相槌にバリエーションをもたせる
相槌は、相手に「話を聞いてもらえている」という感覚を与える、非常に効果的な方法です。「へー」「そうなんだ」など、そっけない相槌やワンパーンな相槌はNG。
「なるほど」
「いいですね」
「確かにそうですね!」
「それからどうなったんですか?」
など、相槌のバリエーションを増やせば会話にも弾みがつき、スムーズに話が進みます。
3:相手の話に共感する
自分の意見や言葉に、相手が共感を示してくれると嬉しいですよね。相手の話に共感していることを伝えれば、心理的な距離がグッと縮まり、よい雰囲気で会話を進めることができます。相槌に一言、共感ワードをプラスするだけでOK。
「はい、わかります」
「いいですね。私も興味があるんです!」
「そうそう、大変ですよね」
など、状況によって上手に使い分けましょう。
4:言い換えやオウム返しをする
「言い換え」や「オウム返し」を使って、相手の話をちゃんと理解していることを伝えましょう。相手が喋ったことに対して、「それはつまり○○ということですよね?」と言い換えたり、「今度、△△のサービスを始めるんですよ」と言われたら「△△も始めるんですね!」と相手の言葉の終わりの方をオウム返ししたりします。話をしっかり理解していると印象付けられるので、相手の気持ちが盛り上がり、話をより引き出すことができるでしょう。
5:リアクションを大きく取る
「あなたの話に興味があります」ということを伝えるにはリアクションを大きく取ることも効果的! 身振り手振りも加えて、いつもより少し大げさなリアクションで話を聞いてみましょう。自然とお互いに楽しい気分になり、会話が弾みます。
6:メモを取る
メモを取りながら話を聞くと、「真剣に話を聞いてくれる」という印象を与えられるので、相手も積極的に話してくれるようになります。後から確認もできるので、ミスも減って一石二鳥!
7:オープン・クエスチョンをする
相槌の代わりに質問をすることで、もっと相手の話を引き出すことができます。クローズド・クエスチョン(YES、NOで答えられる質問)だと会話が広がらないので、「なぜ」「何が」「いつ」「どこで」「誰が」「どうやって」「どのくらい」といった「オープン・クエスチョン」をすることを心がけましょう。
相槌のタイミングや話を聞く時の表情など、ほんの少し気遣いをするだけで、相手が話をしやすい空気を作ることができます。会話がより楽しく、より効率的になれば、ビジネスもスムーズに進むこと間違いなしです。
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