こんにちは!富山出身のちずるです。
娘との日々を綴った絵日記を、ツイッターやブログで紹介しているアラサーです。娘は現在5歳。おしゃべりが上手で、「すみませんけど……」と大人のようなフレーズも言うようになりました。
先日、お菓子を2種類から選ばせようとしたら「(2種類とも)一緒に食べた方がおいしいんじゃない?」と思いもよらない提案をしてきて、成長がうれしい反面、「近い内に言い負けるのでは……」とドキドキしました。
普段は私に注意されたり叱られたりする娘ですが、立場が逆転することがあります。私は熱中したり上手くいかなかったりすると、「バカ」とか「いってえ」とか、ついポロっと言ってしまうことがあります。誰かに言っているわけじゃなくて、ため息のような感じの言葉です。
エピソード1
娘が4歳のときの話です。
服を洗濯機に入れる前にポケットを確認しなかったせいで、バラバラになった紙が洗濯物に大量に張り付きました。確認しなかった私が悪いのですが、手間が増えたことに腹が立ち「バカ」と洗濯機に八つ当たりしていると、娘に「それ、トゲトゲ言葉だよ」と注意されました。
トゲトゲ言葉とは、乱暴で人を傷つける攻撃的な言葉だそうです。独り言のようにポロっと言ったとしても、聞こえた人は気分がよくないですよね。娘にトゲトゲ言葉だと指摘してもらってから使わないように意識してるハズなんだけど、呼吸するようについ言っちゃうことがあります。
とくによく使うのが「だら」。「バカ」という意味の富山の方言なのですが、言いやすくてつい……。癖になっていて、自分でドン引きしました。
エピソード2
私がトゲトゲ言葉を使うと注意してくれるようになった娘は、私以外の家族のトゲトゲ言葉も取り締まるように。取り締まっていて汚い言葉が多いと思ったのか「トゲトゲ言葉」のことを、いつからか「ばっちっち」と言うようになりました。
ニュースを見て「このハゲの人はさ」と何気なく言う旦那や、車を運転しながら前の車に怒る祖母に、娘は「ばっちっちだよ!」と指摘します。祖母というのは私の母なのですが、私から母に指摘することってないですし、あったとしても言いづらくて私にはできないことなのでスゴイ……。
さらに、ばっちっちはポイント制になり、「ばっちっちポイントが10になると、その人はお菓子が食べられない」という決まりも一時期ありましたが、娘がポイント数を覚えられなくてすぐに廃止に。それでも、「ばっちっちポイント!」という掛け声だけは今でも残っています。
エピソード3
トゲトゲ言葉(ばっちっち)を取り締まる娘ですが、子どもなのでテレビや動画のマネで、「バカヤロー!」とか「お前だー!」などと、ちょっと乱暴に言うときがあります。私が「その言い方トゲトゲしてるよ」「ばっちっちじゃない?」と注意すると、「えー、わかってるけどマネで言ったもん」と、「マネで言うのはオッケー」というマイルールを勝手につくっていました。
言わないように意識していても、つい言ってしまうトゲトゲ言葉。ため息のように呼吸のように出るときもあるので、何も言わないというのは難しいですし、だからと言って、とっさにきれいな言葉が出てくるわけでもないので、とりあえず「うん!」とか「はい!」などと言うことにしました。合いの手みたいな感じです。まだまだポロっと汚い言葉を言ってしまうこともありますが、「はい!」と言うと、トゲトゲ言葉を使うよりも、ちょっと前向きになれます。
大人顔負けのことを言う娘は、保育所でもよくおしゃべりをしているようですが、私がお迎えに行くと、お友だちと言葉もなく遊んでいることもあります。
子どもの世界では、コミュニケーションに言葉はいらないのかもしれませんね。「ただ一緒に走っているだけで楽しい」というような、言葉のいらないコミュニケーションは、大人の私にはなかなかマネできません。
大人のコミュニケーションには、やっぱり言葉が必要です。自分の言葉遣いを見つめ直すことはほとんどないので、娘にトゲトゲ言葉を教えてもらって、少しでも使わないように意識することができてよかったです。
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