宅地建物取引士は、宅地・建物の売買や交渉、あるいは賃貸の取引に際して、公正にスムーズな事務を行う専門家です。法律的に買主・借主に物件の説明をすることは宅地建物取引士にしかできないので、宅建業を営むのに宅地建物取引士は必要不可欠な存在です。
独占業務を行える宅建士は、不動産会社における必置資格。そのため、妊娠、出産などによるブランクがあっても、比較的再就職しやすいため女性にも人気がある、という意見があります。
また、不動産業の求人情報では、資格手当を用意するなど、宅地建物取引士の有資格者を優遇する企業が多く見られます。家事や育児で時短勤務をしたい場合、収入にあまり不安を抱かずに済むのかもしれません。
宅建士の求人数は数多くあります。その理由のひとつとして、「不動産取引を行う事務所は、5人に1人以上の割合で宅地建物取引士の有資格者を会社に置かなければならない」と法律で定められていることが挙げられます。不動産業界にとって必須の存在である宅地建物取引士。資格を持っているだけでも就職で有利になることは多いでしょう。
女性が宅地建物取引士の資格を生かして働く場合、「宅建事務」という職種が人気のようです。主な仕事内容は、書類や資料の作成と管理、電話応対やデータ入力など、一般事務に共通するものです。それらに加えて、法律上宅地建物取引士のみ行える重要事項説明などを行います。会社の規模によっては、さらに他の仕事を任されることもあるでしょう。また、比較的残業が少ないため、家庭との両立がしやすいというメリットがあります。女性にとって働きやすい仕事と言えるのではないでしょうか。
物件や重要事項の説明業務は、相手の気持ちを察して理解し、必要としている情報を丁寧に伝えることが大切です。もちろん個人差はあるものの、女性の持つ物腰のやわらかさが評価されやすいため、工夫と努力次第では大きな活躍のチャンスになるかもしれません。
宅建業において宅地建物取引士は必要不可欠なため、就職だけでなく転職にも比較的強い側面があります。活躍している人の年齢層も幅広く、育児休暇などで長期間職場を離れた後でも、やる気次第で復帰しやすい環境があるため、プライベートを大切にしつつ働くことができるでしょう。
宅地建物取引士の資格が活かせるのは不動産会社だけではありません。不動産に関係する仕事であれば、広く活躍が見込めるでしょう。
例えば金融関係の企業では、不動産に関わる商品を扱うケースがあります。そのため、宅地建物取引士の資格を重視する企業もあるのです。建築会社では、自社で建築した物件を販売するために、宅地建物取引士の資格が必要になることも。そのため、宅地建物取引士の有資格者が重宝されます。
資格を持っていることで仕事の幅も広がるため、宅地建物取引士の資格は就職・転職の強力な武器となるのです。
キャリアアップを目指す方の中には、将来的に独立を考えている方もいるでしょう。宅地建物取引士の資格を取ると、宅地建物取引士としての独立はもちろん、不動産会社を立ち上げての独立など、幅広いキャリアプランを考えられるようになります。
また、独立して不動産業界や金融業界のコンサルタントとして活躍するために、行政書士・司法書士・ファイナンシャルプランナー(FP)などの資格を合わせて取得する方もいます。独立を視野に入れる場合は、自分の未来を見据えた事前準備とスキルアップを行うことが重要と言えます。
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宅建士の資格取得のための勉強は、決して無駄にはならないでしょう。不動産に関わる業界や企業に就職すればきっと役に立ちますし、就職の際も有利になりやすいことから、今後キャリアアップを狙う女性にもオススメの資格です。将来的な独立のために取得しておく、といった場合でも損はありません。
何と言っても、お客さまにとって人生で最も大きな買い物とも言える場に、必要不可欠なキーパーソンとして立ち会えることは、非常に大きなやりがいにつながるでしょう。
自分の能力を仕事で活かしたい方も、いつかは独立をと考えている方も、宅建士の資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。
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