男性は理性で好きになり、感性で嫌いになる傾向があります。つまり好きになるのに理由はあるけど、嫌いになるときは理由もなく嫌いになりやすいということです。だから男性は、好きな人のことを語らせたらいつまでも喋り続けることができるわけですね。
一方、女性の場合は感性で好きになり、理性で嫌いになる傾向があります。つまり好きになるのに理由はないけど、嫌いになるときは必ず理由があるということです。だから女性は、嫌いな人のことを語らせたらいつまでも喋り続けることができるわけです。
会社でいうと、男性上司は人の良いところを理性的に見抜く目を持っていますが、女性上司は人の悪いところを理性的に見抜く目を持っています。たとえば、仕事のプロセスでミスをしていても結果が良好なら、男性上司は良い結果の方に目がいくのですが、女性上司の場合は結果が良かったとしてもプロセスがダメであれば、そちらに目がいくのです。だから、男性上司より女性上司の方が細かくて厳しいと言われがちなのですよ。
しかし、女性上司というのはそこに理由がなくても気に入ってくれる感性を持っています。「好き」に対しては、理性より感性が優先される傾向がありますので、一度気に入ってもらえたら多少のミスは感性で許してくれるというお得な特典もついてきたりするんですよ。
女性は感受性の生き物ですが、感情は一定しておらず、個人差はあれど少なからず感情の浮き沈みというものがあります。精神的に男性よりも不安定であり感情の起伏も男性よりも激しいのです。女性がヒステリックと言われるゆえんですね。
本来はあってはならないことなのですが、上司といえど人は人、部下に必要以上にキツく接してしまうことも珍しくはありません。その時、それを「悪意」と捉えるか否かが、好かれる人とそうでない人の大きな違いで、それを悪意と捉えると人格まで傷付けられてしまいます。嫌われているからキツく叱られると思うと、自尊心が損なわれてしまいますよね。そうなると自己防衛の気持ちが働き、悪意には悪意で返して自尊心を守ろうとしてしまうんです。
簡単に言えば、キツい言い方をされたときに、自己防衛本能で距離を置いてしまう、これをやると好かれる人になる可能性は随分と少なくなってしまいます。
好かれる人は、キツく叱られてもそれを悪意と捉えません。『アスームイノセンス』といって、「そこに悪意はない」という考え方です。悪意があるから叱っているのではなく、至らないところがあるから指摘してくれているんだな、と考えてみてください。そうすると課題は見えるし、自尊心は守られるし、自己防衛による悪意で返す必要がないので、結果的に好かれる人になっていくというわけですね。
女性というのは群れを成す習性を持っている生き物であり、どんな環境でも小さなコミュニティを形成して、そこに所属することによって安心を得ようとします。しかし、人の上に立つ「上司」という立場は、ある意味孤独なポジションであり、自立性や主体性のある人でなければ務まりません。「みんな一緒だよ!」などと甘い考え方をしていたら、人の上に立つことはできないということですね。
女性上司というのはその辺りを見る目が男性よりもシビアです。人よりできるものを持っているのに群れから脱することができず能力を発揮できない、面白いアイデアを持っているのに群れに流されて自己表現することができない、群れからはぐれて一人になってしまうことを恐れるあまりに主体性を引っ込めてしまう精神的な虚弱体質、そういう人はどれだけいいものを持っていても最後には見放されてしまいがちです。
群れていいのは学生まで、みんな一緒で量産型になっていいのも学生まで、社会人になったら女性といえども独り立ちできる強さを持っていないとあっという間に社会から淘汰されてしまうということです。
男性上司はその点においては甘やかす傾向もありますが、女性上司は同じ女性ということもあり見切りは早いのです。『自立した女性』 でなければ見放されてしまうということですね。
ポイントを押さえてみても、どうしても女性上司とそりが合わない、うまくいかないことも。そんなときの考え方を紹介します。
人というのは相性というものがありますので、どんなに最善を尽くしても相性が合わないということはよくあることです。でもそれは相性の善しあしであって、どちらかの人格の善しあしではないということはよく心得ておいてください。
相性が合わない人というのは本音の部分で合わないだけなので、簡単に言えば本音で付き合わないことがうまくやっていく秘訣、要するに上っ面だけの付き合いに徹することですね。
『上っ面だけの付き合い』というとネガティブな印象を受けるかもしれませんが、実は上っ面だけの付き合いって社会人にとって必須ともいえるスキルの一つで、これができないと気が合う人としか人間関係が成り立たないようになってしまうんですよ。
言わずもがな、社会というのは好き嫌いだけで渡っていける世界ではありません。ときには気が合わない人とも付き合っていかなければ損をするばかりになってしまいます。では上っ面だけの付き合いとは何なのかといえば、それは 『礼儀』なんですよ。テンプレの礼儀を使ってうまく付き合えば良いということです。
親しき仲にも礼儀ありといいますが、礼儀が必要なのはどちらかといえば気が合わない人と付き合う場合。社会を生きていくにあたって礼儀ほど便利なものはないのですよ。
これを機に、ぜひあなた自身の「自立心」と「礼儀」を顧みるようにしてみてください。
コミュニケーション・スキルアップ講座へのリンク
メンタルトレーニング講座へのリンク