「人の行動には、無意識のうちに性格や深層心理が表れます。『書く』という行為もそういった行動のひとつ。筆跡は『書く』という行動が形として残ったものなんです。なので筆跡(=行動)から、書いた人の性格や深層心理を読み取ることができるんです」
と言うのは、女性初の日本筆跡診断士マダム忍田さん。筆跡の中でも特に、簡単でよく使う漢字は書き慣れているため、書いた人の傾向や特徴がハッキリと出やすいのだそうです。
そこで今回は、書く機会の多い6つの漢字「大」「口」「様」「子」「目」「木」について、マダム忍田さんに診断していただき、結果をご紹介します。
「大」の字で注目したいのは2画目。画像の赤丸の部分にあたります。この2画目には、自己顕示欲が表れます。(ア)のように、上に突き出している部分が長い人は、「トップでありたい」「リーダーシップを取りたい」という気持ちが強いタイプ。起業家などに向いています。
上に突き出している部分が短い人は、自分が前に出るよりも、陰ながら人を支えていきたいという世話好きなタイプです。仕事としては、医療・福祉・介護系の仕事などが向いています。医療事務や介護事務、准サービス介助士などの資格取得に向けての勉強も苦にならないかもしれませんね。
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「口」で注目すべきは、1画目と2画目の接点と、2画目の右上の角の部分です。1画目と2画目の接点には、他人に対する態度が表れます。(ウ)のように閉じている人は、芯が強く周りに流されないタイプ。一方、(ア)の画像のように、1画目と2画目の接点が開いている人は、どんな人でも分け隔てなく受け入れられるタイプといえます。
1画目と2画目の接点が閉じている人は、真面目で堅実なタイプでもあるため、事務・オフィスワークがおすすめ。反対に1画目と2画目の接点が開いている人は、さまざまなお客様と接することが得意な性格でもあるので、営業に向いています。営業職にはコミュニケーション力や交渉力、販売の知識も必要となってくるので、この機会に意識してみるといいかもしれません。
次に、2画目の右上の角は、ルールに対する態度を表しています。(ウ)のように角ばっている人はルールや規範を重視したいタイプ。(イ)のように角が丸い人は、ルールに縛られることが嫌いなタイプです。
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(ア)のように1画目と2画目の接点が開いていて、2画目の角が角ばっている人は、「どんな人でも分け隔てなく受け入れられる人」「ルールや規範を重視したい人」ということなので、MR(製薬会社の営業)や保険業界などで実力を発揮できそうです。
(ウ)のように1画目と2画目の接点が閉じていて、2画目の角が角ばっているような「口」を書く人は、「芯が強く周りに流されない人」「ルールや規範を重視したい人」ということなので、厳密さが求められる経理や公務員に向いているでしょう。公務員試験や簿記にチャレンジするのもいいですね。
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(イ)のように2画目の角が丸い人は、時間に縛られない職業を選ぶといいでしょう。ユーモアのセンスがあり、想像力も豊かなタイプでもあるので、ジャーナリストや編集者など、マスコミ関係の仕事が向いています。想像力を高めるために、時間があるときにのんびりと風景をスケッチしたり、フラワーアレンジメントなど、出来上がりをイメージしながら行うものを趣味にするといいと思いますよ。
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ちなみに、最後の3画目、左下または右下の角が空いている人は仕事の詰めが甘いタイプ。どの仕事をするにしてもマイナスな要素となってしまうので、意識してきちんと結ぶようにしましょう。
へんとつくりの間は、「気宇(きう)」といって度量や発想の豊かさを表します。
間隔が広ければ情報や知識、人脈が循環し、仕事においてプラスとなります。たくさんの人の考えをまとめる力もあるので、チームワークが必要な職業に向いているといえます。
幅広い知識を持つゼネラリストや旅行業界のお仕事に向いているので、旅行業務取扱管理者の資格取得を考えてみてはいかがでしょうか。また起業にも向いている性格なので、まずは週末起業にチャレンジするのもいいと思いますよ。
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(ア)のように、へんとつくりの間が狭い人はやや閉鎖的な性格といえるでしょう。しかし、その分、自分の確固たる世界を持っていてこだわりが強い職人気質なので、技術職に向いていると言えます。
ネイリストのように技術が必要な資格をとったり、POPデザイン、デコアートの腕を磨くなど、自分の好きなことを極めるために学ぶのもいいと思いますよ。
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履歴書を見るときは「ハネるべきところはきちんとハネている人を採用すべき」とアドバイスをしているくらいハネは重要。ハネの強さは責任感の強さの表れです。
(ア)のように2画目のハネが強い人は、指示された仕事を責任もって最後まで行う人。人から頼りにされることも多いタイプなので事務・オフィスワークに向いています。これらの職業に役立つ簿記や秘書検定の勉強をしてみるのもいいでしょう。
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あまりハネていない人は、一見テキパキと仕事をしているように見えるけれど中途半端に終わらせてしまう傾向があります。意識してハネるようにしましょう。
3画目、4画目、5画目の間隔に注目してください。この間隔の空け方からわかるのは、論理派か感覚派かを表します。
(ア)のように等間隔に空ける人は論理的にものごとを組み立てたり、計画性がある優等生タイプ。どの職業についても、実力を発揮できると言えます。逆に(イ)のように間隔がバラバラの人は、感性豊かで自由な発想をし、ひらめきがあるタイプなので、クリエイティブ・企画・デザイン系の職業に向いています。カラーコーディネートやインテリアコーディネーターなどを学んで、センスアップを目指すといいでしょう。
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(イ)のように一画一画をひねって書く人は行動の一つ一つに自己主張を入れたいタイプ。強い意志を持って行動する性格でもあるため、起業家に向いています。逆に(ア)のように真っ直ぐ書く人は他人の気持ちを汲んで行動することができるので、医療・福祉・介護の仕事に向いています。認知症介助士や福祉住環境コーディネーターなどの資格取得をまずは目標としてみてもいいと思いますよ。
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筆跡は行動の表れ。「筆跡を変えていくことで、徐々に性格や行動も変わってきます」と、マダム忍田さんは言います。ということは、もし今、自分の希望する仕事が適職ではなかったとしても、筆跡を変えることで性格や行動が変わってくれば、活躍できる分野の可能性も広がるかもしれません。
もちろん、筆跡からのアプローチに限らず、興味のある職業に就くために努力したり、有利な資格を取得したりして、可能性を広げるのも確実な手段といえます。筆跡診断をきっかけに、活躍の場を広げてみませんか。