万年筆を見たことはあるけれど、実際に触ったことがある人は少ないのではないでしょうか? ここでは、万年筆の仕組みや魅力などをご紹介します。
ボールペンやサインペンなどの一般的なペンと万年筆との大きな違いは、インキとペン先です。
一般的なペンにはあらかじめインキがセットされていますが、万年筆にはインキが入っていません。万年筆は、自分で好みのインキを選んで入れることができます。また、ペン先も使いやすさや用途に合わせて付け替えることができます。
さらに、書き方も若干違います。万年筆は、ペン先の刻印のある面を表にしたまま、ペンよりも少し寝かせ気味に滑らせるように書きます。万年筆は紙の上にペン先を置くだけでインキが出るので、一般的なペンほど筆圧が要りません。そのため万年筆は疲れにくく、長時間の使用にも適しているのです。
万年筆を使ってみたい! と思ったら、ぜひ万年筆の専門店に出かけてみましょう。専門店では、万年筆選びのプロがあなたにぴったりの1本を選んでくれます。万年筆は価格もデザインも実にさまざま。いくつも試してみて、お気に入りを見つけましょう。
ペン先も極細字から極太字用まで豊富にラインナップされています。縦と横で太さが違うものや、毛筆風、楽譜用といったおしゃれなものもあります。ペン先選びには、筆圧やペンの持ち方のクセも考慮します。だからこそ、プロのアドバイスが欠かせないのです。
インキの色は、定番の色にはブラック、レッド、ブルー、ブルーブラックなどがあります。なお、インキの入れ方には、お手軽な「カートリッジ式」と、インキ瓶から入れる「コンバーター式」があります。
お気に入りの万年筆を手にすると、「もっときれいな字を書けたらいいのに……」と思うかもしれません。文字の美しさの決め手はバランスです。文字が多少下手でも、バランスが良ければ美しく見えるもの。そこで、バランスが良い美文字を書くためのルールをいくつか挙げてみます。
1.中心線を意識してまっすぐ書く
文字がくねくね曲がっていると、いくら上手でも美しくありません。紙の上に中心線があるように意識して、まっすぐ揃えていきます。
2.横画は右上がり5度の角度をつける
人間の目は横線が水平であっても右下がりに見えてしまうといいます。なので、横画を若干右上がりにしていきます。
3.線や点の間隔を揃える
平行する点や線を等間隔で書くことで、文字全体のバランスが整います。
4.正しい書き順で書く
書き順が違うと、どうしてもバランスが崩れてしまいがち。正しい書き順を再確認してみましょう。
5.最後の点画は全体のバランスを見て書く
ちょっと失敗してしまっても、最後の点画を全体のバランスを考えて慎重に書けば、巻き返しができます。
美文字を書くためには、短時間でも毎日練習を続けることが大切。手が動きを覚えてくるので、効果を実感できるはずです。おすすめは、まずひらがなをマスターすることです。日常的な文章はひらがなが8割近くあるので、ひらがなを美しくするのが美文字への近道です。
デジタル化社会だからこそ、手書きや万年筆の魅力が見直されています。ぜひ、お気に入りの万年筆で、美文字を書ける大人の女性を目指しましょう。メールや電話でも気持ちは伝わりますが、手紙には手書きにしかない温かさがあります。自分の文字が好きになれれば、文字を書くことがますます楽しくなりますよ。
万年筆で美文字が書ける大人の女性になると、とても素敵ですよね。人気を誇る「実用ボールペン字講座」では、あなたにぴったりの、美文字を得るためのコツや考え方を知ることができます。美しい文字を書くコツの基本は、実は2つ。書くときの基本ルールを知ることと、きれいな字のイメージを○○描くこと。その秘訣と魅力に迫ります。
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