文字を書く際は、大切な方へ宛てて書く意識を持ち、深呼吸してリラックスした状態で書くと良いでしょう。良好な関係を維持したいという気持ちがあれば、相手のことを思うだけで不思議と字は丁寧になるものです。
読む相手がたとえ自分であっても、自分自身に対して読みやすい字でキレイに書くことができれば、自分を大切に扱うことにもつながります。誰が見ても読みやすい文字であるかどうかを、常に第三者の目線で考えながら書いてみてください。
ゆっくり焦らずに書くということは大切なポイントです。ゆっくりと書くことで筆圧を強くする癖が付くため、書く文字が力強くなり、相手に好印象を与えます。
一方、急いで書いてしまうと、1つ1つの線がおろそかになったり、文字を書くごとに丁寧さがなくなったりすることがあります。キレイな字を書きたいとお悩みの方は、まずは「ゆっくりと」書くことを心掛けましょう。
書道でも教えられる基本事項ですが、文字を書く際に「とめ」、「はね」、「はらい」を意識すると、文字を自然と丁寧に書けるようになります。1つ1つの文字を意識するようになり、ゆっくりと書くことにもつながるため、今までなおざりにしていた方はぜひ意識してみましょう。
字の大きさやバランス、重心などに気を付けることも重要なコツのひとつです。特に画数が多くて複雑な漢字の場合には、少し大きめにして書くと良いでしょう。ひらがなやカタカナは漢字より少し小さめに書くことで、整然とした印象を与えることができます。
丁寧でキレイな文字を書くための練習をする前に、まず「書く姿勢とペンの持ち方」を確認しましょう。
背筋を伸ばしてリラックスできる状態を作り、ペンは先から3cmほどのところを持ちます。親指と人差し指、中指の3本でつまむようにして固定させましょう。ただし、中指は力を入れずにただ添えるだけです。このように持つことでペン先のふらつきが抑えられ、細かい動きにも耐えられるようになります。
練習する際はお手本を見ながら行いましょう。
ポイントは、お手本の線ではなく線と線の空間を見ることです。文字の間はどの程度空いているのか、どのような角度、形なのか、線の長さや比率はどうなっているかなどをじっくり観察し、できるだけまねをして練習してください。
トレーシングペーパーなどの透ける紙を準備し、お手本をなぞるように練習しても良いですね。なぞりながら自分で書いた文字ができあがったら、今度はなぞらず、まねをして書いていきます。トレースしたものとまねをして書いたものとを比べ、自分で違いに気づくことが大切です。
お手本と自分の文字とのギャップをなくしていくことで、キレイで丁寧な印象を与える文字に近づくでしょう。
文字は書く人の人柄や性格を表すともいわれます。自分自身の内面を映し出していると考えれば、文字を丁寧に書くことはすなわち自分を大切にすることにつながります。
キレイな文字を書きたいと思う方はもちろん、自分を少し変えたいと思う方も、丁寧な文字を書けるように練習してみてはいかがでしょうか?
「文字はその人の人格を表す」と言うように、筆圧や文字の癖を参考にすれば、文字から書いた人の性格や行動パターンを診断することができるそう。ここでは 筆跡心理学を元に、代表的な文字のタイプをご紹介します。ずばり、あなたはどのタイプ?