朝に家族の分担をはっきりさせるのはとてもいいことです。朝食の準備と片付け、ゴミ出しをパパが。洗濯と子どもの時間割や持ち物、宿題のチェックをママが。こうすることで子どもの朝の準備にも余裕が出てきます。
朝ごはんというのは夕ごはんほど凝ったものを作らなくてもいいものです。料理が得意じゃないパパでも、見よう見まねで作れるようになります。ただ家族の朝ごはんをパパが作るというだけではなく、家の中に「モーニングカフェ」を作るつもりでやってみましょう!
カフェのごはんのように、お客さん(=家族)の好みに合わせて気の利いたセットを出すことで、家族からすごいと喜ばれること間違いなし!ということで、私、ヒマナイヌ川井もはじめてみました。目指すは家族それぞれのオーダーに応えられるモーニングカフェを作ること!いわば大人のお店ごっこです。
いきなり朝ごはんを作ると言っても、料理に慣れていないパパは戸惑うばかり。まずは街のコーヒーショップやファミレス、喫茶店のモーニングセットを真似るところからはじめましょう!バリエーションを用意するなら洋食からはじめるのがオススメ!
洋食モーニングの基本はトースト、サラダ、卵料理です。トーストも食パン、フランスパン、ベーグル、マフィンなどパンの種類を変えるだけで変化がつきます。また、マーガリン、バター、オリーブオイル、ジャム、はちみつなど、塗るもので家族の好みを反映することもできます。
サラダはレタスやキャベツよりクレソンやベビーリーフなど、洗うだけで切る必要のない葉物が便利です。そこにプチトマトやベビーコーンを加え、オニオンフライやベーコンビッツ、松の実などのトッピングをするだけで、本格的なサラダになります。ドレッシングも何種類か用意しておくのも大切です。
卵料理は朝のホットミールとして重要です。ソーセージやベーコンと組合せるのが定番ですが、目玉焼き、ゆで卵、スクランブルエッグは家族の好みに合わせて作れるようになっておきましょう。スキレットを使うと、冷凍野菜や冷凍ポテトと卵を組み合わせたプレート料理が短時間に作れて見栄えもいいのでオススメです。
洋食に飽きたら、主食をトーストからご飯に切り替えると新鮮になります。たとえば、前日の夜に残ったご飯に醤油を塗ってトースターでこんがりさせて焼きおにぎりにしたり、ライスバーガーにするのはどうでしょう?
また、ご飯には温かい味噌汁が似合います。市販のお湯を入れるだけの味噌汁でも、新鮮なネギや豆腐を追加するだけで、具だくさんになります。時短をしつつ一手間入れる工夫が大切です。
腹持ちのいい餅も、朝食に使ってみましょう。トースターでは網に絡みつかないようにクッキングシートをひいて加熱すると楽ちんです。きなこと砂糖を混ぜて甘くしたり、醤油と海苔で安倍川餅風にしたり。さらに、インスタントのお吸い物に茹でた人参と大根をお餅と一緒に入れると、美味しいお雑煮になります。月に1度くらいでも朝食を和風にすると、変化が出ます。
「トーストやご飯、お餅はボリュームがありすぎる。今日は軽くしたい!」と思ったらシリアルが便利です。特にグラノーラタイプはヨーグルトとの相性がバツグン!これに濃厚なアサイーなどをかければ牛乳が苦手な子どもでも食べられます。
私が「パパのモーニングカフェ」をはじめて3ヵ月になりますが、気がついたことがあります。それは子どもが苦手な卵料理があるということです。
うちの場合はゆで卵でした。それも固茹でがダメ。あの黄身がボソボソした感じが苦手らしいのです。ゆで卵でも半熟は大丈夫で、黄身はトロリとしているのが好みということがわかりました。調理方法次第で苦手だと思っていたものが美味しく食べられる。料理の面白さを感じます。
そして子どもが残さず朝食を食べるように、ひと工夫することも大切です。それは、自分で何かを加えさせるということ。例えばサラダなら、トッピングを自分でやらせます。オムレツならケチャップを、目玉焼きなら塩コショウや醤油の仕上げを自分でやらせます。何か自分が手を加えた料理は、子どもにとって自分ごと化できるので残すことも少なくなります。
朝、家を出る前に洗い物を終わらせておくまでが料理です。夜に帰ってきてシンクに洗い物がたまっているとテンションが落ちてしまいます。優秀な料理人は、調理と後片付けを同時に進められるそうです。
調理の仕込みがしっかりしていると、調理の手順が単純化してリズムが出てきます。そうなってきたら料理自体が楽しくなってきます。バタバタの朝を優雅な朝に変える第一歩!それがパパのモーニングカフェなのです。
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