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2016.07.05

目指せイクメン! 新米パパが知っておくべき育休の知識

目指せイクメン! 新米パパが知っておくべき育休の知識

妊娠を経て母になる実感が徐々に育つ女性に比べ、急に「父」としてしっかりしなければならないのが男性。子どもが生まれて来るその日に備え、育休や赤ちゃん育児のイロハなど、幸せなイクメン生活のすべり出しに向けて、押さえておくべき基本知識をご紹介します。

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父になる日がやってくる前に、知っておくべき「育休」の基礎知識

父になる日がやってくる前に、知っておくべき「育休」の基礎知識

妻のお腹が日に日に大きくなり、出産予定日もどんどん近づいてくる……。ふとした時に母としての表情も見せるようになる妻の変化に気づき、自分は父になる覚悟と準備はできているだろうかと振り返るプレパパも多いことでしょう。

現代のイクメンとして、まずは検討したいのが「育休」を取得するか否かです。出産した妻を育児や家事の面でサポートしてあげたい。でも、そもそも育休とはどんな制度なのか、そして男性もスムーズに取れるものなのでしょうか?

育児・介護休業法で定められた育休取得の権利は男女労働者を対象としており、男性が育休を取得する権利は女性同様に認められています。妻が専業主婦でも夫は育休を取得でき、休業を希望する日から1ヵ月前までに書面(事業者によってはメールやFAXも可なので要確認)で申請し、期間は原則として子供が満1歳になるまでの間を上限としますが、夫婦で育休を取得する場合は満1歳2ヵ月までに延長され、さらに保育所への入所が叶わないなどの一定の条件では1歳6ヵ月まで認められます。

育休中の収入は勤務先の規定によりますが、もし賃金が払われない場合や減額分が多い場合は、「育児休業給付金」として最高で月額賃金の67%相当額が支給される雇用保険上の制度が用意されています。ただ、厚生労働省の平成26年度「雇用均等基本調査」によれば、男性の育児休業取得率は2.3%に留まっており、2020年(平成32年度)までに13%という政府目標にはまだまだ遠いのが現状です。

一方で男性の3割が育休取得を希望しているとの調査もあり、取得の障壁となっているのは、やはり男性が育休を取ることへの遠慮や職場の雰囲気だとの指摘も。ですが、社会的な気運や価値観の変化も後押しをしており、法律で保障されている権利なので、可能ならば家族のためにも積極的に活用し、一度しかない自分の子供の赤ちゃん時代を目に焼き付けたいところですね。

育休を取るなら〜「ママじゃないとダメ」なことは存在しないと覚悟を

育休を取るなら〜「ママじゃないとダメ」なことは存在しないと覚悟を

もし育休を取ると決めたなら、ここから必要な覚悟とは何でしょう? まずは、生活が激変することを覚悟しなければなりません。

赤ちゃんがやってくると、妻と夫だけだった生活と比べて、時間の使い方が激変します。24時間、赤ちゃんは待ったなし。特にお母さんは夜間も赤ちゃんに授乳するため、睡眠も2時間程度の細切れで、トイレさえも我慢せねばならないことが多々あるほど。夫は「妻に自分の時間をあげる役目」だと認識し、夜間の授乳は粉ミルクや冷凍母乳を使うことで代わってあげるなど、何事も交代で育児へ参加するといいでしょう。

人間が一生のうちで最も成長変化する最初の1年を、この目で見守ることができるのが、1年間の育休のメリット。それを最大限に活用するために、育児をママに任せてしまうのではなく、パパもぜひ積極的に参加してみてください。よく耳にする言葉ではありますが、「ママじゃないと泣き止まない」などということは、本当はありません。妻と夫、二人が対等に育児をするのだという、パパの言い訳しない覚悟が、赤ちゃんを心から安心させ、すんなりと泣き止ませてくれるはず。子どもが乳幼児の頃の育児参加が、結婚生活において最も妻から夫への信頼が培われる行動であるとの調査もあるほどです。

その一方、復帰後のリズムを失ってしまわないよう、プロフェッショナルな感覚と社会性はなくしたくないもの。新聞・書物での勉強や、同僚や職場への定期的な連絡、時には職場へ顔を出すなど、家事育児の傍らに職業的な世界も持っておくと、いい気分転換にもなります

育休を取らないなら〜仕事と両立しながら子育てに参加する心得2つ

育休を取らないなら〜仕事と両立しながら子育てに参加する心得2つ

状況が許さず、育休は取らない・取れないという選択をしたならば、ぜひ実践してほしい育児参加の原則が2つあります。

【原則1】自分が何をすれば妻が自分の時間を持てるか観察する
【原則2】妻の気持ちに寄り添い、妻の悩みを解決しようとは思わず、聞き役に徹する。あくまでもフォローであり、助言のつもりの指示はNG

例えば、赤ちゃんのお風呂、寝かしつけなど、帰宅してから参加できるようなことには積極的にやるようにしましょう。妻は日中、一人で赤ちゃんと向き合い続けて精神的にも肉体的にもクタクタで、夫の帰りを心待ちにしていたはずです。休日も、平日に赤ちゃんと一緒にいられない分、可能な限りじっくり赤ちゃんを抱っこしてあげてください。その間、妻はホッとしてお茶を飲んだり髪や身だしなみを整えたり雑誌を読んだりと、自分のために時間を使うことができます。そんな小さなことさえも、とても幸せに思うはずです。

また、この時期の妻は産後のホルモンの変化と肉体的な疲労で、ナーバスになりがちなもの。夫の何気ない一言が、夫が思う以上に響いたり追い詰めたりしてしまうこともあります。お互いに育児は初心者であると肝に銘じ、尊重しあって、二人の赤ちゃんを育てる時間を満喫してくださいね。

Text:河崎環

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