ときにパートナーとの金銭感覚の一致は、セックスの相性よりも大事なのでは?と思うことがあります。と言いますのも、日本人のセックスレスの割合は約5割と言われており、セックスはしなくても生活できますが、お金は日常的に!歳をとっても!死ぬまで!関わる問題だからです。
「収入が高い彼と結婚したのに、見栄っ張りで自分にはお金を使うのに、それ以外ではすごくケチ!私は少ないお給料から子どもの教育費やおこづかいを捻出し、貯金はゼロ。一生これが続くと思うと……」
「彼女は、気に入ったものは何でも買い、宵越しの金は持たないタイプ。自分は家計簿をつけるくらい几帳面で、服も全てバーゲン。全く彼女の行動が信じられない。大人なので、怒るわけにもいかず、それとなく気を遣って言うと『私の収入なんだから』と逆ギレされる……」
など、金銭感覚の違いは常にストレスになり、最悪の場合は別れに至ります。実際、裁判所の統計では、離婚の原因はセックスの相性より、浪費や生活費を家に入れないなどのお金を原因とするほうが多い、というデータもあるほどです。
以下の1~15の当てはまる項目すべてにチェックをつけてみましょう。パートナーと同じ項目にチェックがつきますか?
自分とパートナーの金銭感覚を振り返るためのチェックポイントを解説します。
いいんですよ、お2人ともお金に「執着」する「ケチケチ」さんなら。お友達は減るかもしれませんが、2人はハッピーで、実際お金も貯まるでしょう。
しかし……。自分は「執着」さんや「ケチケチ」さんなのに、パートナーが「散財」さんだったらどうでしょう?金銭感覚の完全不一致です。お金に「執着」する「ケチケチ」さんは、「このままじゃいけない!パートナーにどうやって、お金のことを切り出そう……」と日々悩み、「散財」さんは、「なんか細かいやつだな~」と、食事に行く度にメニューの金額を気にする「ケチケチ」さんにイラッとするのです。
しかし、「散財」していても、「貯ま~る」さんもいます。貯金や運用の分を先に取り分けて、残りのお金で好きな物を買うのです。ただ、「ケチケチ」の「貯ま~る」さんから見ると、「もっと貯められるのに、何でアレコレ買うかな~(怒)」となります。「散財」の「貯ま~る」さんからすれば、「貯めるものを貯めているのに、文句あるか!」となるでしょう。
金銭感覚は一日にしてならず。ある意味幼いころからの習慣と環境で作られたものなので、それを変えるのは、右利きの人が左手でおはしを持つのと同じくらい大変です。
ただ、「ルーズ」さんが、パートナーの愛ある歩み寄りで、「貯ま~る」さんになる成功例はいくつも見てきました。愛ある手ほどきと言った方がいいでしょうか。「ルーズ」さんは、今まできちんとした金銭管理方法を知らなかったり、「ルーズなことを続けると、ろくなことがない!」といった情報を知らないだけのケースもあるのです。
「ケチケチ」さんも、習慣なのでなかなか治りませんが、行き過ぎると友達をなくしたり、お金を貯めるのがゴールになったりしてしまうので、ケチケチ貯めたお金でどんな暮らしをするのか、2人で話し合えるといいですね。
将来への漠然とした不安から、「ケチケチ」さんになってしまう人もいます。そんな人には、ケチケチお金を貯めるより、仕事のピンチを救ってくれる同僚や後輩にコーヒー一杯をおごることの大切さ、キャリアアップをするためにお金を使うことの優位性を教えてあげましょう。
一番歩み寄りが難しいのは、お金が全ての「執着」さんでしょう。結婚しても、自分のお金は自分のもの、「家計」という概念をなかなか持てない人や、友達の年収やマイホームが常に気になる人もいます。価値観にはお金という物差しだけでなく、別の尺度もあることを教えてあげましょう。
親が反面教師になって「貯ま~る」さんになるケースや、幼いころの締め付けで「散財」さんになっているケースもあるので、一概には言えません。ですが、これまで見てきたさまざまなケースから判断すると、多くの場合、親と似たような金銭感覚になりますので、結婚前のカップルは、パートナーの実家に遊びに行くといいですね。「あ、コレは無理!」と思ったら、その方の金銭感覚に合う別の人にご縁をお譲りして、さっさと自分の金銭感覚に合う人とのご縁を探してみるのもいいかもしれません。
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