さまざまな種類があるカメラ。子どもの写真を撮る際は、どんなものを選ぶのが正解なのでしょうか?
「シーンに合わせて子どもの色々な表情を撮るなら、おすすめはミラーレス一眼です。ミラーレス一眼はレンズを変えられるので、後ろをぼかしたい、遠くから自然な表情を撮りたい、といった目的に合わせた写真を撮ることができます。初心者の方であれば、レンズは望遠とF値の低い標準タイプの2種類があればOK。望遠レンズは遠くで遊んでいる子どもの表情を撮るのに適していて、標準レンズは人物や料理など、どんなシーンにも対応できるので旅先に持っていくときにもぴったりですよ」(山田さん)
コンパクトデジカメは持ち運びに便利ですが、背景をぼかすなどのコントロールがしづらいという点があるそう。「プロみたいな雰囲気のある写真を撮りたい!」という方は、一歩進んでミラーレス一眼をゲットしてみてはいかがでしょうか。
何をしていても可愛い子どもですが、その可愛さを最高の状態で写真に収めるにはちょっとしたコツがあるんです!知っていると写真のレベルがグッと上がる、プロのテクニックをご紹介します。
その1:光を味方につけて雰囲気を変える!
「子どもが光を受ける向きで写真の雰囲気が変わってきます。笑顔や泣き顔など豊かな表情を捉えるには正面からの光(=順光)で撮影するのがおすすめ。表情がキレイに写り、健康的な印象になります。また、フワッとしたやわらかい雰囲気のある写真にしたいときは逆光を使うと良いですね。通常は避けがちな逆光ですが、ミラーレス一眼などの実力派のカメラであれば、被写体が光に包まれているようなドラマチックな写真に仕上がります」(山田さん)
その2:隠し撮りで自然な表情をキャッチ!
「『ハイチーズ!』と声を掛けると緊張して構えてしまう子どもが多いので、こっそり隠し撮りすると自然な笑顔を撮影できます。子どもから少し離れた物陰や木の後ろから望遠レンズを使って撮ると、カメラを意識していない子どもたちの自然な笑顔が引き出せますよ」(山田さん)
その3:集中する食事中はシャッターチャンス
「子どもは元気に動き回るので、どうしても写真がブレてしまいますよね。そんなときは食事シーンを狙ってみてください。食べているときは集中してじっとしていることが多いので手ブレせずに自然な写真が撮れると思います」(山田さん)
その4:遊びに夢中な姿はイキイキした表情が撮れる
「食事中に加えおすすめのシーンが、遊んでいるときです。真剣に積み木をしたり、外で友達とはしゃいだり、パパママとじゃれている時に撮るのもいいでしょう。食事とはまた違ったイキイキした表情を収めることができるはず。普段見逃しがちな表情にも、カメラを通すことでハッと気付かされることもあるかもしれませんね」(山田さん)
その5:アングルに変化をつけて世界観を演出!
「いつも似たような写真になってしまうという方は、カメラのアングルを変えてみると良いですよ。例えば子どもを真上から見下ろすように撮ると、周りの風景も一緒に入って写真に広がりが出ます。反対に、子どもの目線よりも低くなって見上げるように撮ると、子どもの世界観に潜り込んだようなダイナミックな写真が撮れます」(山田さん)
ほんの少しの工夫で、子どもの最高の表情を引き出せることがわかりましたね!これなら機械が苦手なパパママでも上手に写真が撮れるはず。夏休み前に予習して、素敵な思い出をカメラに収めましょう!