働く時間や場所が自由に選びやすいフリーランスは、職種も多岐にわたります。まずは、フリーランスという働き方でどんな仕事をしている方が多いのか、ランキングで見ていきましょう。
330名のフリーランサーの回答で最も多かったのは、「エンジニア」でした。しかし、それも全体の10%ほどにとどまり、2位以下にも僅差で多様な職種がランクイン。この結果からも分かるように、フリーランスという働き方は、すでに多くの職種に浸透しているようです。ランキングには入っていませんが、美容師、ドライバー、イベント企画、事務員、コンサルタント、セラピスト、医師、ゲームプランナーなど、実に幅広い職種でフリーランサーが活躍していることが分かりました。
また、ランキングの1位から4位までは「手に職」系の職種が独占。専門的な知識さえあればどこでも働ける強みが、上位にランクインした理由と言えそうです。
多くの職種で活躍できるフリーランスですが、自分の力だけで食べていくためには、きっとそれなりの準備も必要なはず。現役フリーランサーのみなさんに、フリーランスとして働き始める前にどんな準備をしたのかを聞いてみました。
フリーランスになるために準備したこと
…他
※複数回答あり。
多くのフリーランサーが行った準備の第1位は、「専門領域の勉強・資格取得」という結果に。特に資格は、所属する会社や組織という看板のないフリーランサーが、個人としての能力を示し、クライアントの信頼を得るための大きな武器になるようです。
そして、注目は4位の「会計の勉強」。フリーランスはいわば「一人企業」なので、実際の仕事のための準備だけではなく、確定申告を始め、お金のこと全般にも詳しくなっておく必要があります。
それでは、実際にフリーランスという働き方をしている方たちは、どんなところに魅力を感じ、逆にどんなところが不満なのでしょうか?現役フリーランサーに聞いた、フリーランスのメリットとデメリットについての本音を、ランキングでご紹介します。
フリーランスとして働く上で感じるメリット
フリーランスとして働く上で感じるデメリット
※複数回答あり。
フリーランスのメリットとして多くの方が感じているのは、「場所や時間を自分で決めて働ける」ということ。やはり自由度の高さが、フリーランスの最大の魅力のようですね。そして、意外にも上位にランクインしているのが、「職場の人間関係を気にせず働ける」というメリットでした。会社員などと異なり、フリーランスには人間関係のしがらみが少なく、その点にメリットを感じている方も多いようです。
一方、フリーランスのデメリットとして多くの方が感じているのが、「収入が不安定」「社会保障が少ない」ということ。フリーランスでは、病気やケガをして働けなくなるとダイレクトに収入が減る、有給休暇や雇用保険なども無いため仕事を休みにくい、などという厳しい現実もあるようです。
いかがでしたか?すでに幅広い職種に拡がりを見せていて、今後ますます増えることが予想されるフリーランスという働き方。メリットもデメリットもよく理解した上で、働き方の選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか。
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※調査対象:20代~50代男女、フリーランスとして働いている方(n=330)、2018年11月オールアバウト実施