履歴書を書くのが初めて、または久しぶりという方は、書き始める前に以下の2点に注意しながら、基本的な書き方をおさえておきましょう。
紛らわしい情報に注意
メールアドレスや電話番号など、数字の「0」とアルファベットの「o」、数字の「1」と「7」などが誤認されないように気をつけて書きます。0(ゼロ)については、O(オー)と混同しないよう、0(ゼロ)の中に斜線を入れて表記する方法もあります。
日付は提出日を記入
欄外にあるので意外と抜けやすいポイント。提出する日付(または投函日)を書きましょう。西暦でも元号でもかまいませんが、学歴を書く欄の年号の書き方と統一しましょう。
企業の採用担当は、1日に何枚もの履歴書を見ています。履歴書も「文書を作成する」というひとつの作業ですから、過去の応募者の履歴書と比較して、その人の人となりや仕事ぶりも想像してしまいます。これまで私が実際に採用担当として見てきた履歴書の中で、マイナスの印象になりやすかったポイントご紹介します。
字が走り書きで雑
履歴書は相手が読むものだということを想像して、綺麗に丁寧な字で書ける人は、それだけで好印象になります。パソコンで作成する履歴書も増えてきましたが、「文字で人柄が判断できる」として自筆の履歴書を指定する企業もあります。忙しかったり、たくさん履歴書を書いていたりすると、つい書き方が雑になってしまうかもしれませんが、一枚一枚集中して、丁寧に整った文字を書くように心がけましょう。
シミや汚れがある
履歴書の端が折れていたり、また謎のシミや汚れがついていたりすることがあります。面接直前にカフェなどで書いたりすると、テーブルやドリンクの水滴を履歴書がすぐに吸ってしまいますので、外で書くときは、まず机をよく拭いたり下にファイルを敷くなど、十分に気をつけましょう。また履歴書用紙は書く前後とも、ファイルなどに入れて折れないように保管します。
顏写真が曲がっている、ズレている
顔写真を貼るときは、枠に収まるように丁寧に貼りましょう。せっかく履歴書が綺麗に書かれていても、写真の縦横がまっすぐではなかったり、枠からズレたり傾いて貼られたりしていると、悪目立ちしてしまいます。慎重に貼ってください。
修正液で修正した箇所がある
履歴書を書いていて間違えてしまったら、基本的には新しい履歴書に書き直しましょう。修正箇所が目立つと、「仕事でも間違いが多い人なのかな」とか「書き直すのも面倒な人なのかな」という印象を持たれる可能性があります。手書きの場合は書き損じてもいいように、何枚か履歴書用紙の予備を用意しておくと便利です。
履歴書は、直接話をする前にあなたの印象を決めるものになります。不安や懸念をもたれるのではなく、どんな人なのだろうと期待される履歴書になれば、面接でもいいスタートがきれるでしょう。
数社くらいまでならあまり気にならないかもしれませんが、10社以上の会社に応募すると、履歴書を書くだけでもかなり時間がかかります。しかし、時間がかかるからといって、履歴書の作成がどんどん雑になるのは危険。ここでは、履歴書をすばやく書く、ちょっとしたテクニックをお伝えします。
履歴書の見本を作成する
履歴書用紙を買ったら1枚コピーをとって、自分の履歴書の見本を作成することをおすすめします。見本を作成しておけば、あとは見本を見ながら書いていけば良いので、スピードアップできます。
顏写真はデータをもらえばコンビニでも印刷できる
顔写真を写真屋さんで撮影する際、印刷したものだけでなく、データでももらえる場合があります。データがあればコンビニでも印刷できるので(※)、時間を気にせず手軽に入手できて、写真が足りなくなったときに便利です。
※コンビニチェーンによって、プリンターの機能は異なりますので、利用する際は事前にご確認ください。
パソコンで作成するのも便利
特に「自筆の履歴書」を指定されていない場合は、パソコンで作成してもかまいません。たくさんの会社に応募する場合は、時間短縮になります。フォーマットは、インターネット上で「履歴書 テンプレート」などで検索するといろいろと出てきますので、自分の書きやすいものを探してみてください。
履歴書は、あなたの第一印象を決める書類であり、面接の場面でも情報がたくさん詰まった、質問の材料になります。気持ちをこめて作成し、チャンスをつかみましょう。
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