最近では職場でPCを使うことが当たり前となり、ITスキルが求められることが増えています。就職・転職を考えている方は、「ITパスポート」を取得されてはいかがでしょうか。
ITパスポートでは、ITに関する基本知識だけではなく、経営戦略やセキュリティに関する問題も出題されるため、日常業務の基礎となる知識を幅広く学ぶことができます。入社後にITパスポートの取得を促す企業も多いため、あらかじめ資格取得をしておくと好印象です。
試験は各会場でパソコンを利用して回答するCBT(Computer Based Testing)方式で、試験時間は120分です。試験日は試験会場ごとに異なります。合格率は47.2%(平成28年12月)で、国家資格としては合格率が高めなので、事前に対策をして一発合格を目指しましょう。
「MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)」は、マイクロソフト社がマイクロソフトオフィス製品の利用スキルを認定する資格です。職場でWord(文書作成ソフト)とExcel(表作成ソフト)を使う機会は多いので、資料作成を行う一般事務や給与などを扱う総務事務に限らず、どんな仕事をしていても取得しておいて損のない資格です。
MOSは、スペシャリストレベル(一般)とエキスパートレベル(上級)の2つのレベルがあります。受験方法は全国一斉試験(毎月1~2回実施)と随時試験(各試験会場が設定した日程に受験)の2つから選択できるため、忙しい方でも取得しやすい資格です。
文部科学省後援の「秘書検定」は、経営者や役員の秘書として必要なスキルを問う資格。出題内容は一般常識や敬語、電話応対、接遇など多岐にわたり、オフィスマナーを身に付けたいすべての方に取得をオススメしたい資格です。
秘書検定2級の合格率は53.7%(平成28年11月)なので、きちんと対策すれば初めて受験する方でも合格を目指せるでしょう。2級と3級の試験は、毎年2月、6月、11月に実施されます。ただし企業によっては、面接試験がある1級・準1級を取得している方を欲している場合もあります。まずは2級取得を目指し、余力があれば秘書検定の準1級も狙いましょう。
経理部や管理部など会社のお金に関わる部署を希望している場合や、コスト管理を担当する立場にある方は、簿記の資格を取得しましょう。
簿記の記帳方法には、特別な知識を必要としない単式簿記と専門知識を必要とする複式簿記の2つがありますが、会社では一般的に複式簿記を使います。簿記検定の資格を取得すれば、複式簿記が扱えることを証明できるため、就職・転職に有利です。
最も有名な簿記の資格は、日本商工会議所が実施する「日商簿記検定」です。毎年2月、6月、11月の年3回実施され、試験時間は120分。初めて簿記を学ぶ方は3級から勉強しましょう。なお、3級の合格率は45.1%(平成28年11月)です。
最近は企業にコンプライアンスの徹底が求められています。法律に則って業務を進める上で法律の知識は欠かせませんが、法律書を一から読み始めるのは大変です。
「法律に興味があるけれど、どこから手を付けて良いか分からない」という方は、東京商工会議所が実施する「ビジネス実務法務検定試験(R)」の勉強に取り組むと良いでしょう。
資格取得のための勉強を通してビジネスの法律知識を身に付け、取引先とのトラブルを未然に防ぐことができます。危機管理能力の高さをアピールできる資格のため、この資格を持つことで面接でも好印象を与えられます。
ビジネス実務法務検定試験(R)は、毎年7月(2級と3級のみ実施)と12月に実施されます。一番やさしい3級の合格率は63.4%(平成28年12月)です。
今回は、一般企業を目指す女性に取得していただきたい、ITやビジネスマナー、簿記、法律系資格をご紹介しました。忙しい就職・転職活動中でも、時間を見つけて自分のスキルアップを図ることが大切です。短い時間でも良いので、毎日勉強する習慣を身に付けましょう。