食生活アドバイザーは、ライフスタイルから食を見直し、健康的な生活を送るための提案ができるようになる資格なんです。
専門的なスキルを学ぶ調理師や管理栄養士と違って、食生活アドバイザーは安全な食材の選び方や栄養素の働きなど、生活に沿った「食」を学び、「食と生活の融合」を目指します。食生活アドバイザーの勉強を通して食に関する幅広い知識・見識を持てば、自分や家族のライフスタイルに合わせて食生活をアドバイスできるようになりますよ。
子どもの頃から当たり前のように食事をしている私たちは、食について意外な思い込みをしていることがあります。
例えば美容・健康のためにビタミンCを摂ろうと思ったとき、「レモン〇個分のビタミンC配合」と表示された食品を選ぶことはありませんか?実は、レモンよりもイチゴやキウイ、赤ピーマンなどの方がビタミンCの含有量が多く、効果的に摂取することができます。同じように、食物繊維も「レタス〇個分の食物繊維」と例えられることが多いですが、実はレタスよりもキャベツの方が食物繊維は豊富なんです。
このような食に関する先入観が、私たちの身の回りにはたくさんあります。食生活アドバイザーの学習では、食品表示や食品の栄養について正しく学べるほか、健康的な生活を送るための食生活について学べるので、自分自身や家族の食生活を豊かにすることはもちろん、賢い消費者としての知識も身につきます。
食生活アドバイザーでは、6つのテーマを総合的に学んでいきます。
このように広い視野に立って食生活をトータルに学ぶことで、健康な生活を送るための提案ができる『食生活全般のスペシャリスト』を目指します。
参考までに、以下の2つのテーマでどんなことが学べるか紹介します。
知っているようで知らない「食文化と食習慣」
食べ物を見ていちいち「なんでこういう食べ物ができたのか」「どうしてこの調理法をするのか」と真面目に考える機会は少ないと思います。でも、食べ物には必ず食文化や習慣があり、その背景には歴史や環境に沿った理屈があるのです。「食文化と食習慣」のテーマでは、日本伝統の行事食や食材の旬、食事のマナーなどを学習します。
食品の分類と概要を読み解く!「食品学」
お茶系の飲料には原材料名に「ビタミンC」が入っているのを知っていますか?元々お茶はビタミンC価が高いのですが、わざわざ原材料にビタミンCを入れるのには理由があります。ビタミンCは空気や酸化に弱いので、酸化防止や栄養強化として「ビタミンC」と表示しているのです。このように、食品表示や期限表示などの見方を「食品学」として学ぶことができます。
このようにテーマの幅が広いと、勉強するのも大変のように感じますよね。そんなときは、まず自分の興味・関心に近いものから学び、得意なテーマを作りましょう!その後、苦手なテーマにも手を付ければ、スムーズに学ぶことができますよ。
「食は家庭にあり」という考えで生まれた食生活アドバイザーは、家族を守る上で大切な、食の知識を身につけることができます。
「胎児の体は、お母さんの食べたもので作られます。これから出産を考えているカップルには、少なくとも妊娠の半年前、理想は1~2年以上前から、正しい食のあり方について学んでいただきたいです。また、子どもの味覚は9~10歳ごろまでに形成されるといわれています。育児中の親御さんにとって、食に関する知識は、子どもの人生に大きく関わることなのです。」と竹内先生。
また、最近は食に関するあらゆる職種で、食生活アドバイザーが求められています。
例えば、多くの食品メーカーの商品開発部では、食に関する正しい知識を学ぶことができる食生活アドバイザーの資格取得を推奨しています。食の知識が商品開発のヒントになったり、不都合な商品開発を事前に防ぐことにつながるためです。
もちろんデパ地下や高級スーパーのスタッフなど、お客様と直接やり取りをする仕事にも、食生活アドバイザーの知識は重宝されています。この資格を活用したスキルや実績は、給与や資格取得手当などにも直結しているそうです。
食生活アドバイザーは、生活のあらゆるフィールドで活かせる資格です。健康で美しい生活を叶えたい方や仕事でステップアップしたい方は、ぜひ資格取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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