「習慣化コンサルタント」の著者によると、資格の勉強・英会話・貯金・ダイエット…など、なにか新しい習慣を始めるとき、なんと最初の7日間で42%の人が挫折するそうです(反発期)。次に、8~21日で40%が挫折(不安定期)。ここまでで82%と、実に5人に4人が3週間以内に挫折する計算になります。つまり、ものごとを習慣化するには、3週間が一つの大きな壁。それを乗り越え、「続ける習慣」を習得するためのコツを教えてくれるのがこの本です。
「続ける」を習慣化するためには、この習慣を続けて将来どうなりたいのかという長期ビジョンを持つことが大切だそう。本の中では、反発期には「ベイビーステップ(簡単な目標)で始める」「シンプルに記録する」など、具体的な対策を示してくれます。「なかなか学習が続かない…」という方は、一度読んでみてはいかがでしょうか。
「集中するためにモチベーションはいらない。何よりもまず行動することが大切」と説く著者。スポーツ用品メーカーミズノで「サメ肌水着」を開発し、その後、学習塾を開業、受験指導をしたという異色の経歴を持つ著者が、集中できない原因を冷静に分析しています。
集中できる人は、「あれをやりたい」「これはやりたくない」といった感情(気持ち)をシャットアウトして、まずは行動できる人なのだとか。何よりもまず行動。その上で、集中するための技術的なコツもあわせて紹介してくれる一冊です。
恋愛からビジネスまで幅広い分野で、人間心理をテーマに活躍するメンタリストDaiGoの著書。
実は脳には、「変化を嫌う」性質があるのだそう。そんな脳の性質を熟知しているDaiGoが提案するのは、脳の性質を逆手に取り、「習慣化」という変化の過程そのものを脳が楽しめるようになるための「変化の方法論」です。
まず、変わるためにはあれこれ考えるより行動を起こすことが大事である、と理解するためのステップ1。次にステップ2では、変化を起こすための7つのスイッチについて解説。考えることによる行動の先延ばしを防ぐために、具体的にどんな行動をどう変えていけばいいかを示しています。
最後のステップ3は、ここまでに紹介したステップ1とステップ2を活かすための5週間のトレーニングプログラム。1週目は「A4の紙に自分を書き出す」、2週目は「新しいこと日記をつける」など、行動するクセをつけることで実際に変われるという実感を得られ、あなたのポジティブ・チェンジを実現してくれます。本来、変化を嫌う脳ですが、小さな変化を積み重ねることで「変化を楽しめる」ようになっているはず!「変わりたくても変われない」と悩んでいる人におすすめの一冊です。
勉強でも仕事の手順でも、「覚える」といえば「頭に詰め込む」というイメージが強いですね。しかし、記憶のメカニズムを知っていれば、「覚える=詰め込む」というわけではないようです。
本書によると、覚えることが「入力」なら、思い出すことは「出力」にあたります。記憶するにはテストをしてみる(=出力)ことを、手を抜かずにやった方が効果的なのだそうです。つまり、脳は出力依存型なのだそう。
こうした脳の性質を研究する分野を脳科学と言います。脳科学について学べば、効率的に覚えることができるようになり、勉強もはかどるでしょう。本書は、文庫本としてコンパクトにまとめられており、所々に体験談を盛り込むなど、親しみやすい脳科学の入門書といえます。
最後は、資格の勉強にも役立つノートの書き方。かつて、勉強が大の苦手だった著者が、独学で勉強し、司法書士試験、公認会計士に合格する過程で考え出したのが「暗記ノート」を使う方法。
よく考えたらノートの書き方って、学校でもあまり習わないことですよね。本書では、
この3つのステップで、暗記ノートの書き方が身につきます。
ここで取り上げた本に共通しているのは、学習心理学や脳科学の知見が活かされていること。もちろん、紹介された勉強法が合うか合わないかは人それぞれですが、これらの本をきっかけに、あなたの本当のやる気を引き出し、効果的な勉強のやり方を身につけてみてはいかがでしょうか。