昔から「継続は力なり」という言葉もある通り、「新たに何かを学びたい」「初めてのことにトライしたい」と思って、資格の学習を始めた時、一番大切になるのは「続ける」ということです。
しかしそうはいっても、大人というものは仕事に恋に家族サービスに趣味に海外旅行に飲み会にと、なにかと忙しくて資格の勉強などはどうしても後回しにしがちです。ふと気がつくと、もう2ヵ月もテキストを開いていないなんてことも!
そこで学びを成功に導くためのコツについて、普段は受験生を指導する熱血塾講師がわかりやすく解説します。日々頑張る子どもたちから盗める「学びを継続するコツ」がきっとあるはずですよ!
「学習の習慣化」とは、毎日ある一定時間以上学習をすることを指します。当たり前のことですが、やはりこの「学習の習慣化」は避けては通れない関門となります。わかっちゃいるけどこれがなかなかできないのよ、と嘆いてらっしゃる方も多いはず。そこでおススメしたいのが「コマ切れ時間の活用」です。
資格の勉強をしようとする際、達成困難な勉強計画を立ててはいませんか?立派な計画を立てても、一度崩れてしまうとリカバーするのはなかなか困難です。急な仕事や飲み会が入ってしまいがちな社会人は、もういっそ、平日は無理な計画は立てずに「空いた時間に勉強しよう」くらいの軽い計画を立てましょう。
そして通勤途中の電車やバスの中にテキストを持ち込み、そこで勉強をする。その際、携帯はカバンの中にしまってしまいましょう。こうすると暇つぶしをする道具がなくなるため、テキストを読むしかなくなります。また、持ち運びしやすい副教材なども便利です。他にもトイレタイムやお風呂の中など、コマ切れ時間は生活の中に意外とたくさんあるはず。うまく活用してくださいね。
多くの人は、「目標を達成できなかったら恥ずかしいから、資格を取ろうと思っている話は内緒にしとこう」と誰にも言わずに人知れず頑張っていますよね。でもこれって実は逆なんです。
気になるあの人や友人や家族に「来年までにファイナンシャルプランナー(FP)の資格を取る」などと宣言する方が、うまくいく場合が多いのです。これを「自己成就予言」といいます。「自己成就予言」とは心理学の言葉で、誰かに自分の目標や将来の理想像を公言することにより、自分で自分の行動や努力を律するようになって、結果自分の予言が成就するという現象のことを言います。
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つまり「みんなに宣言しちゃったから頑張らないと!」と思って努力していたら、いつのまにかうまくいっちゃった、ということです。好きな人に宣言をして、その人と一緒に勉強すればさらに効果絶大です!
宣言する相手が誰もいないという人も心配無用。紙に自分の目標を毎日書いてください。そうすると無意識的に自己暗示がかかり、目標を達成できる可能性がアップしますよ!
ひとりで勉強していると、孤独感が募ってくることってありますよね。中学や高校時代なら、共に目標に向かって努力する仲間が常に周りにいますが、大人にはその機会がなかなかありません。
そこで、短期セミナーへの参加や受講生コミュニティなどでライバルを作ることがおススメです。普段は通信講座でマイペースに勉強していても、同じ目的を共有する仲間にたまに会ったりすると、いい刺激を受けたり新たな情報が得られたりするもの。そうした仲間に学習法につ いての相談をしたり、お互いに悩みを打ち明け合ったりすれば、その後の学びにも好影響を及ぼすでしょう。
またライバルたちが頑張っている姿を目にすることで、闘志が湧いていい刺激を受けられます。頑張っている仲間がいることを知るのは、良いことなのです。
国家一種試験に合格したい!…など、大きな目標を掲げることはいいことです。しかし目指す山が高すぎると、途中で挫折してしまう危険性もアップします。そこで、大目標はそのままにしておいて、それに向かって小目標をいくつも立てることをおススメしたいと思います。
塾で教えている生徒たちも、「週末までにテキストの何ページまで読もう」とか、「月末の模試で国語の成績を5ポイント上げるぞ」、といった細かな目標を次々に立てて、最終的な「志望校合格」という大きな目標につなげています。
目標を立てて学びを頑張ろうというだけでも立派なことです。皆さんの計画がうまくいくことを願っています。
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