「頑張る」といえば資格取得だろう。という安直な気持ちでユーキャンのサイトにアクセスしてみた。
「整理収納アドバイザー」を受講しようと思ったのは『人生がざわめく片づけの野望』みたいなタイトルの本を出して大儲けしようと思ったからではない。引っ越すたびに部屋をダメにする汚部屋スパイラルに終止符を打ちたかったからだ。
段ボールを開封するまで一週間を要したが、いざ開けてみると目に飛び込んできたのは難しそうな分厚い本ではなくポップなデザインの教材たちだった。DVDも二枚入っている。
「成功事例集」という冊子をまずは開いてみた。
パラパラと眺めているうちに、自分の中に沸々と湧き上がってくる「違和感」を無視することができなかった。
冊子の中に出てくる「Before」の写真が既にキレイなのである。
これはビッグバンが起こる前の混沌としたuniverseもといわたしの部屋だが、こういうのが整理されていない部屋のあるべきBefore写真なのではないだろうか。
『このまま「整理収納アドバイザー」を勉強してもあまり意味がないんじゃないか』と不安になり、「学びオンラインプラス」で質問してみた。これはユーキャンの講座を受講している人専用のサポートサイトで、資格を取るまでのスケジュールを考えてくれたり、WEBテストで自分の理解度を確認したり分からないところを講師に質問したりできる。
勉強に直接関係ない質問なので不安だったが、翌日指導部の人から丁寧な返事が来ていた。『とりあえず講座をこのまま続けてもよさそう』という気持ちにはなるが……。
もっとやる気を出すために叔父、叔母、従弟、姉のLINEグループに自分の部屋の写真を投稿してみた。叔父が「^_^」という顔文字を多用するのがすごくイヤだったが、これでやっと『テキストのBefore写真がキレイに見えたのは自分が毎日ゴミの中で生きているから錯覚しただけで、とりあえず現状で引いている叔母にこれ以上嫌われるのはイヤだから早く片付けよう』と決心できた。「整理収納1」のテキストを開くと「まずは自分のおさいふの中身を整理してみましょう」と書いてある。
整理収納アドバイザー資格取得への始まりなのであった。
整理収納アドバイザー講座へのリンク