5児の母として、社会保険労務士として活躍中の菊地加奈子さんってどんな人?
女性が結婚や出産を望んだとき、必ず直面するのが仕事を『続けるか』『辞めるか』の選択。「専業主婦を選んだけれどやっぱり社会とのつながりが欲しい」、「働きたいけれど保育園がいっぱいだから働けない」など、世の女性たちの悩みは尽きません。
そんな迷える女性たちを、5児の母としての経験と社会保険労務士(以下、社労士)の知見を基に、精力的にサポートしているのが菊地加奈子さんです。
さらに菊地さんは、企業の主婦受け入れ体制に関するコンサルティングも行っています。雇用する側としての心構えや管理方法などについて、社労士と主婦の目線から解決策を提示し、「働く意欲のある主婦が能力を発揮し、無理なく働くにはどうしたらよいか」という命題に真摯に向き合っています。
自身のワークライフバランスを叶えながら、たくさんの女性の社会進出を手助けする菊地さんは、働く女性やママにとって非常に頼もしい存在です。
菊地さんが取得した「社会保険労務士(社労士)」って、どんな資格?
菊地さんが取得した「社労士」とはどんな資格なのでしょうか?社労士の正式名称は、「社会保険労務士」。「労働・社会保険に関する法律、人事・労務管理の専門家として、企業経営の3要素(ヒト・モノ・カネ)のうち、ヒトの採用から退職までの労働・社会保険に関する諸問題、さらに年金の相談に応じる、ヒトに関するエキスパート」(全国社会保険労務士会連合会より)。平たく言うと、「人事や労務管理、年金に関する専門家」ということになります。
社労士は国家資格であり、合格率は3%以下と低く、取得の難しい資格の一つ。菊地さんは、はじめから時間の自由が利く独立開業を視野に入れていたため、迷わずこの国家資格を選択したそうです。
菊地さんの実体験:資格取得がきっかけで、ワークライフバランスの道が開けた!
社労士として開業し、子育てと両立しながら働くうちに、菊地さんはワークライフバランスの大切さに改めて気が付いたのだそう。
菊地さんが専業主婦をしていたころは、「子どもから離れるなんて絶対にダメだ」、「保育園に預けるなんて悪だ」という固定観念にとらわれていました。
しかし社労士として再出発してからは、主婦や企業に対して「働き方」を指導する側となり、心境が変化していきます。自身の資格取得と社労士事務所の開業といった経験を振り返って、子どものことを考えるのは当然のことながら、「もっと自分自身に投資をしてもよいのだ」と思えるようになったそう。さらには、仕事と子育ての両立をしていくうちに、子どもを保育園などに預けるメリットも客観的に見えてきたのです。
また、働き始めたことで家族との関わり方にも変化が現れます。特に夫とは、互いに家庭を支え合う本当の意味での「パートナー」と思えるようになったのだそう。菊地さんの働く姿を見ている子どもたちも、「将来は何か資格を取りたい」と考え始めたようで、良い影響を与えられているようです。子どもの目標にされるなんて、親にとってはこの上ない喜びですよね。
こうして菊地さんは、資格取得をきっかけに、家族の理解を得ながら理想的なワークライフバランスを実現する道が開けていったのです。
アウトソーシングを活用すれば負担軽減&スキルアップも
では、菊地さんのような理想のワークライフバランスを実現するには、どうしたらいいのでしょうか。心得ておきたいのは、全てを自分でやろうと気負わず、必要な部分にはお金をかけてもよいのだと割り切ること。菊地さん自身も主婦のときは家事に6~7時間かけていましたが、アウトソーシングすることで負担がぐっと減ったそう。
「贅沢だ」、「もったいない」と節約するのもよいですが、頼める部分は人に任せて、その分仕事に出ることで自分の世界や視野を広げることも大切です。さらに、余裕ができることで自身のスキルアップにつながる自己投資も可能です。生活に満足して心穏やかにいることは、家庭と仕事の両立にもきっと役立つでしょう。
ワークライフバランスを見直すポイントは「ココ」!
菊地さんが仕事と家庭の両立のために気を付けていることは、大きく分けて2つあります。
その1:1ヵ月に残業は何時間までと決める
しっかりオンとオフを切り替えるのは、ワークライフバランスを叶えるためにも必要な感覚です。菊地さんは、社労士は通常の会社勤めよりも時間をコントロールしやすい職種だといいます。ですが、社労士という職業に限らず、オンオフの切り替えをしっかり行うことは子育てと仕事を両立する上で大切なこと。時間の感覚は、働く女性が皆備えておくべき能力でしょう。
その2:家族からの理解を得る
特にパートナーである夫に、「どんどん仕事が忙しくなって、家庭をないがしろにされるのではないか」などと不安を持たれては困ります。菊地さんは心配を軽減するために、どうしても忙しくなりそうなときには事前に相談・報告するなど、しっかり気を配っているそうです。また自分の描くビジョンをきちんと伝えることも大切。コミュニケーションが取れていれば、相手に安心感を与えられると同時に、自分自身も安心して働くことができます。
まずはこの2つのポイントを意識して、自身のワークライフバランスを見直してみましょう。
菊地さんから教わったワークライフバランスを実現するために必要なポイントを、チェックしてみましょう。
菊地さんは、自身の経験から「もっと自分のスキルを磨くための先行投資をすべきだ」といいます。今お金がかかったとしても、3~5年後にはきっと実入りがあるはず。始めるのは、40代でも50代でも遅くありません。
菊地さんの場合は、社労士になったことで、生活や人生に密着した専門的な知識を得られ、暮らしがより豊かになっていると感じているそう。このような専門知識を得ようと思ったら、資格取得が大きく役立ちます。もしかしたら、理想のワークライフバランスを叶えるための近道になるかもしれません。あなたも資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。
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