復職へのカギは、なんといっても周囲のサポート。とくに毎日の家事と、いざというとき子どもを預けられる場所が保育園以外にあると、心強いようです。
「家事を夫と、きっちり分業制にしておくこと。自分ばかり働き続けるとストレスが溜まり、その“はけ口”に子どもがなる危険もあるので、夫にも責任を持たせて育児が他人事にならないようにしています」(Sさん)
「子どもは病気をしがちなので、保育園からの急な呼び出しや、欠席を余儀なくされることも多いもの。事前にそういう時のサポートを、両親や義理の両親に頼めるよう環境を整えておくと助かります」(Aさん)
また、家事分担ではこんな話も。「産休&育休中に家事をこなしているうちに習慣化してしまい、旦那さんに任せにくい状態に……」(Iさん)、「家のことをやっている、やっていないでよく喧嘩になり、最悪離婚までいった人も……」(Uさん)ということもあるので、旦那さんとの家事分担は解決急務です!
ワーキングママが増えた現代では、保育園は入りたいと思ってすぐ入れるものではないのが、昨今の事情。自分が働いている間、子どもの面倒を見てもらえる場所を探すのは、職場復帰が決まる前にマストでやるべきとの声が挙がりました。また、いざというときに代行サービスを使えるようにしておくなど、先手を打って準備するのがコツのようです。
「保育園の下調べは大事。認可保育園の見学も重要だけど認証、無認可を重点的に見学しました。万が一、認可保育園に落ちたときのために先着順の認証か無認可を押さえておかないと痛い目に合うので……」(Kさん)
「家事や、お迎えの代行サービスを事前に確認しておくと便利。登録から利用までにいくつかステップを踏むものがあったり、面倒を見てくれる人の面接が必要な場合もあるので、職場復帰後いざ使いたい! というとき、急には使えないから」(Yさん)
職場復帰の前にやっておいたほうがいいこととして、意外にも「断乳」を挙げるママが目立ちました。胸が張って痛かったり、子どもが夜泣きして寝てくれず睡眠不足になるなど、仕事に支障が出る場合も多いよう。思いっきり働くためにも、早い段階から生活リズムを戻していくよう心掛けると良さそうです。
「仕事を再開すると、生活パターンが育休時代とはガラッと変わるので、出勤できる時間で起きる練習や、子どももそれに合わせて起こすなど体を慣らしていくと、心に余裕ができます」(Eさん)
「復帰時の子どもの年齢にもよりますが、断乳のタイミングで復職できるとベスト。断乳が済んでいるのといないのでは、大違い! 私はできていなかったので、会社で絞るはめに……」(Oさん)
家族のサポートや、保育園を決めるなど、スムーズな復職には「家庭」での準備が不可欠ということがわかりましたね。一方、こちらも気になる「仕事」に対しての準備。最後はワーキングママが実際に行った、仕事準備をご紹介します。
「パソコンがバージョンアップした場合などは、復職前に情報収集したり、慣れておくと会社で困らない」(Sさん)というように、復職後すぐに業務スタートできるよう、必要なものやことをイメージして先手を打っておくとよさそうです。
他にも、「最新の業界動向チェック」(Rさん)など、休職前と後で変わっていることは、少し頭に入れておくと、ギャップを感じなくて済みますね。とはいえ、「仕事は意外と覚えているし、変わったことは復帰してから覚えても大丈夫でした」との声もあるので、仕事準備は思いつめずにほどほどでいいかもしれませんね。
ワーキングママが痛感した復職準備、いかがでしたか? 「子どもの成長は思った以上に早いもの。子どもとの時間は後悔しても取り戻すことがきないので大切にしたいです」(Lさん)という声からもわかるように、家庭での準備はしっかり行い、仕事対策は復帰してから柔軟に対応する。このバランスが颯爽と職場復帰するためのキモになりそうですね!
Text:大西マリコ
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