嫌われ特徴その1「自分のことは棚にあげる」
25歳~40歳の都内企業に勤務する男女にグループインタビューを行ったところ、そこで真っ先に上がり、全員一致したのが「自分のことを棚にあげる上司」。部下の指導は上司の仕事。でも、指導する以上、自分もそれなりの行動をする必要があります。人に厳しく自分に甘いのは究極の嫌われポイント。勤務態度や仕事内容に自信がない人は要注意です。
嫌われ特徴その2「評価や指導の手抜き」
仕事なんだからやってあたりまえ。成果を出してあたりまえ。プロセスを評価しない上司も嫌われます。「やっといて」の丸投げ、「どこが悪いか自分で考えろ!」という指導放棄、「なんでも褒める」いい加減さもNGです。
嫌われ特徴その3「尊敬できるポイントがない」
肩書は確かに上だけど…。仕事で成果を出していない、マネジメントがいい加減、人間力でも尊敬できるポイントがない、といった上司。仕事や人間力などの尊敬ポイントがない人では、部下もフォロワーシップを発揮できません。自分のいたらなさを顧みないのはアウト。「なんで言うことをきかないんだ!」と叫ぶ前に、なぜ人がついてこないか考えたほうがいいかも知れません。
上司だってミスをしてしまうときもあれば、頑張れないときもあります。判断を間違うこともあるでしょう。そんな時、絶対にやってはいけないのが「ごまかし」です。失敗をごまかしてうやむやにするという対応は、部下にしっかり見られています。人に指導する以上、自分にだけ甘いというのはご法度。非を認めるひとこと、謝罪のひとことが言えるようにしましょう。
ポイントは謝罪する時の順番です。事情を先に説明すると「言い訳」に聞こえるので、先に謝罪の言葉を言いましょう。
例:「これは俺の指示が悪かったな。時間をかけてやってくれたのに申し訳ない。実はあの後○○という変更があって……」
先に謝りのひとことがあれば、聞く側の受け止め方も違ってきます。信頼回復のポイントなので、取り繕う気持ちに負けないように頑張って。
褒めの重要性が広く知られるようになっています。なるべく部下を褒めようと心掛けている人も多いのでは?でも単に褒めるだけでは調子のいい人と思われてしまいます。
たいした出来でもないのに「おっ、いいじゃない」「さすがだね」といった褒めの乱用は、仕事のクオリティを下げるリスクがあります。「○○ちゃん、髪型変えたの?いいじゃない」「今日のネクタイいいね」といった仕事に関係のない褒めも、少なめにしたほうがいいでしょう。
上司がするべきなのは、仕事での正当な評価。特にプロセスで努力が見えた部分について言及しましょう。
例:「○○さんの分析力はさすがだね。毎日遅くまでやってもらったおかげで、いい資料になったよ。ありがとう。」
褒める時は職場での公平感にも気をつけて。「あの人ばかりひいきしている」と思われないよう、それぞれのいい部分を見つける努力も大切です。
肩書だけでは部下はついてきません。パーフェクトな仕事ぶりが無理だとしても、これだけは負けないという強みを磨くのは必須です。強みのない人は「朝は誰よりも早い」といったことでもいいのでコツコツ継続してください。
これに人間性が加われば鬼に金棒。性格に自信のない人はコミュニケーションの「回数」を増やすことで補います。挨拶、確認のひとこと、労いのひとこと…一つ 一つは短くても回数で勝負。職場での助け合いは、コミュニケーションの回数と比例して活発になるという調査結果もあります。
叱ることで威厳を保とうとしても、部下からの信頼や尊敬は得られません。自分を律し、褒め上手、謝り上手をキーワードに、部下がフォロワーシップを発揮できるようにしてあげられるといいですね。
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