医療事務とは、病院やクリニックの「顔」として、「受付」「カルテ管理」「会計」「レセプト(診療報酬明細書)作成」などの事務業務で、医師や看護師をサポートするお仕事。最近は高齢化の影響で、医療系の仕事のニーズが高まっており、その中でも医療事務は、安定性と将来性の高さから、特に人気を集めています。
しかも、
・通信教育で学習できる!
・自宅で受験できる!
・比較的短時間で取得できる!
などの理由から、忙しいOLさんや主婦などもたくさんチャレンジしている資格です。
今回は「子供がいても働ける?」「私に向いている?」「資格があった方がやっぱり有利?」「資格を取るまでどれくらいかかるの?」「将来性は?」など、実際にチャレンジする前に知っておきたい医療事務の「5つの疑問」を、現場経験も豊富な医療事務講座の先生に伺ってみました!
【疑問1】家事や育児と両立しながら働くことはできますか?
医療機関は一般の企業とは違って、午前診・午後診・夕診と様々な勤務時間帯があります。中にはシフト制で勤務を組む医療機関もあるので、「午前中のみ勤務が可能」といった働き方が可能な場合もあります。ただし、大きな医療機関は患者さんの数も多く、月末に残業が発生することもありますよ。
とはいえ、全国には様々な医療機関があるので、一般企業に比べれば働き方の選択肢は多いのではないでしょうか。
【疑問2】どんなタイプの人にオススメしたい仕事ですか?
医療機関の収入や患者さんのお支払いに関わる仕事のため、事務職としての正確性を求められます。慎重ながらも、スピーディーな事務処理能力を発揮できる方にオススメしたいですね。
また、医療機関には注射を嫌がるお子さんや、不安を抱えた患者さんがたくさんいらっしゃいます。そんな患者さんの目線に立った対応ができるホスピタリティの高い方や、「人の役に立ちたい」という気持ちを持っている方には特に向いている仕事だと思います。
【疑問3】資格を持っていると、どうして有利なの?
実は医療事務として働く上で、資格は必ずしも必要ではありません。ただもちろん、資格を持っている方が就職に優位になりますし、資格があるということは、付随する知識も身についているということなので、業務もスムーズにスタートできると思います。
また医療費を算定するためには、レセプトコンピュータという専用システムで、病名や診療内容、処方された薬剤などの様々な要素の中から、正しい項目を選ばなければなりません。きちんと勉強して知識があれば、内容を理解した上で選んで打ち込めるのでミスが自ずと少なくなります。
資格は単なる肩書ではなく、その資格を取るために学んだ知識を現場で有効活用できるので、新しい職場でも臆すること無く活躍することができますね。
【疑問4】医療事務の資格を取りたいけれど、取得まで長くかかりますか?
医療事務認定実務者(R)試験は、毎月実施されています。受験チャンスが多いので、「思い立ったその時」にこそ、スタートするといいでしょう。しかも、「在宅学習・在宅受験」が可能なので、就業中の方やお子様がいる方でも自分のペースで合格を目指すことができるのも魅力です。
【疑問5】資格取得や就職に年齢は関係ありますか?
資格取得の勉強をスタートするタイミングに遅すぎるということはないですね。実際に受講生の方の中には「育児が落ち着いたので資格を取りたい」「OLからの転職組」といった30~40代の女性が多いです。また就職に際して、年齢がハードルになるか否かでいえば医療機関によって雇用ニーズは異なるため一概には言えませんが、一般企業に比べれば比較的間口は広いと言えるでしょう。
景気に左右されづらく、雇用が安定している医療業界は、安定性と将来性があると言えます。しかも医療事務は、医師や看護師と比べて「結婚」「出産」などで生活環境が変化しがちな女性にもチャレンジしやすい仕事。全国どこの医療機関でも通用する資格でもあるので、旦那さんの転勤や家庭の事情などで引っ越すことがあったとしても、引っ越し先で再度働き続けることができます。
また就業先となる医療機関も様々な勤務体系を取っているので、自分のスタイルに合った医療機関を探すことも可能。専門職として重宝されるため、一度資格を取っておけば産休や育児休暇などで休職した後でも復職しやすい仕事だとも言えるでしょう。自分のスタイルに合った働き方も可能な医療事務の資格、あなたも取得に向けて、チャレンジしてみませんか?