学びのトピック、盛りだくさん。
  • facebook
  • twitter

2020.08.04

下味冷凍が決め手!時短&節約を叶える1週間分の食材ストック術

下味冷凍が決め手!時短&節約を叶える1週間分の食材ストック術

家事の時短の中でも「料理の効率化」は大きなテーマです。1週間分の食材をまとめ買いし、下ごしらえをして冷蔵・冷凍保存することで時短&食費の節約を実現している__ryo730__さんに、買い物や保存方法のコツ、ストックレシピを教えていただきました。

  • ライフ
  • お役立ち

面倒くさがりの性格が生んだ、1週間分の食材ストック術

夫と2人暮らしで、ご自身もフルタイムで働いている__ryo730__さん。夜はいつも夫婦揃って食事をするそうです。でも、毎日仕事が終わってから晩ごはんを作るのはかなり大変。そんな悩みを抱えていた__ryo730__さんが晩ごはんの準備をラクにする方法として実践しているのが、1週間分食材ストック術。結果として食費の節約にもつながっていると言います。そのアイデアは、どのようにして生まれたのでしょう。

「毎日仕事から帰ってきて、献立から考えて晩ごはんを作るのは、時間もかかるし、本当に面倒だったんです。とはいえ、おかずをいくつも調理してストックする『作り置き』は、休日の貴重な時間が料理で潰れるのが嫌で続かず……。試行錯誤するうちに、軽い下準備をしておくと、そんなに時間も取られない割に、毎日のごはん作りの作業がとてもラクになることがわかったんです。また、我が家は食費を週予算で設定しているので、1週間サイクルでまとめると把握もしやすいし。もともと面倒くさがりで、実は家事や料理もあまり好きじゃないので、いかにラクするかを考えた結果、生まれた方法なんです(笑)」(__ryo730__さん)

まずは1週間分の食材のまとめ買いをします。具体的には、メインの献立だけを、1週間のうち何日は鶏肉、何日は魚という具合にざっくりと決めて買い、野菜は3日分くらいを目安に、安く売っているものを見つくろうのだそう。

「買い物は週2回。1回目はメインの食材と野菜、2回目は野菜や豆腐など、副菜に使う食材を予算内で買い足します。下ごしらえは1回目の買い物から帰ったらすぐ、面倒にならないうちに(笑)。一気に下ごしらえして、冷凍&冷蔵保存をしてしまいます」(__ryo730__さん)

毎日の料理がラクになる!食材ストックのポイント

1.メイン食材の下ごしらえ例

下味冷凍が決め手!時短&節約を叶える1週間分の食材ストック術
下味冷凍が決め手!時短&節約を叶える1週間分の食材ストック術

まずはメインになる食材から始めます。肉や魚は日持ちしないので、フリーザーバッグに調味料と一緒に入れて揉み込み、すぐに調理できる状態にして冷凍します(下味冷凍)。ほかに鍋や煮物に使うものは、適当な大きさに切ってから、1回の料理に使う分量をフリーザーバッグにそれぞれ入れて冷凍します。

2.野菜の下ごしらえ例

下味冷凍が決め手!時短&節約を叶える1週間分の食材ストック術
下味冷凍が決め手!時短&節約を叶える1週間分の食材ストック術

次に野菜をまとめて処理していきます。それぞれ用途に合わせて刻んだり、茹でたりしてから冷蔵もしくは冷凍します。冷蔵保存の野菜は3〜4日のうちに食べ切るようにします。野菜を下処理して冷凍しておくと、長期保存が可能になり、料理の時短にも役立つのでおすすめ。食感が変わってしまうため、冷凍には向かないとされるジャガイモは、茹でて潰してから小分けにして冷凍しておくと、レンジで解凍するだけでポテトサラダが簡単に作れます。また、長芋はすりおろして冷凍しておけば調理時の手間が省けますし、油揚げは油抜きしてから細かく切った状態で冷凍しておくと、味噌汁やおひたしなどにパッと使えて便利です。

冷凍食材の保存期間の目安

下味冷凍が決め手!時短&節約を叶える1週間分の食材ストック術

冷凍した肉や魚などのメイン食材は2週間以内、野菜は1ヵ月以内には使い切るようにしています。加工した日や、ここまでに使い切りたいという日付を書いてフリーザーバッグに貼っておけば、一目瞭然で使い忘れも防げます。

バリエーション豊富!保存食材を使ったおすすめストックレシピ

それでは、1週間分まとめて冷蔵・冷凍保存された食材を使って__ryo370__さんが作る晩ごはんの時短レシピを教えていただきましょう。

※レシピの分量はすべて2人分

月曜日【チキンナゲット】

下味冷凍が決め手!時短&節約を叶える1週間分の食材ストック術

調味料と混ぜて下味冷凍した鶏ひき肉が、なんとナゲットに!
副菜:エリンギバター焼き、大葉でさっぱり小松菜サラダ

材料

  • 鶏ひき肉……500g
  • 卵……1個
  • 小麦粉……大さじ8
  • 醤油……大さじ2
  • マヨネーズ……大さじ1
  • 酒……小さじ1
  • 塩……小さじ1/2
  • コショウ……少々
  • 揚げ焼き用の油……適量

下ごしらえ

卵、小麦粉、調味料をよく混ぜ合わせたものをフリーザーバッグに入れ、そこに鶏ひき肉を加えてよく揉み込む。平らにして冷凍。

当日の調理

解凍した後、スプーンですくって形を整えながら、フライパンで揚げ焼きにする。

火曜日【ガリバタチキン】

下味冷凍が決め手!時短&節約を叶える1週間分の食材ストック術

甘辛味が鶏肉にしっかり染み込んでいるのは、下味冷凍のなせる業。
副菜:ピーマン焼き、厚揚げポン酢焼き

材料

  • 鶏むね肉……1枚
  • 醤油……大さじ1
  • みりん……大さじ1
  • 酒……大さじ1
  • ニンニク……お好みで
  • 塩、コショウ……少々
  • バター……32g

下ごしらえ

フリーザーバッグに調味料を入れ、一口大に切った鶏むね肉を入れて揉み込み、冷凍。

当日の調理

解凍した後、フライパンにバターを溶かし、中火で肉に火が通るまで焼く。

水曜日【チキンカツカレー】

下味冷凍が決め手!時短&節約を叶える1週間分の食材ストック術

下味&衣つきで冷凍してあるので、揚げるだけ。アツアツのカツが手早く出来上がります。
副菜:サラダ

材料(チキンカツ)

  • 鶏むね肉……1枚
  • 塩、コショウ……適量
  • マヨネーズ……大さじ2
  • パン粉……適量
  • 揚げ油……適量

下ごしらえ

鶏むね肉を食べやすい大きさに切り、塩、コショウを振る。マヨネーズを揉み込み、パン粉をつけた状態で冷凍。

当日の調理

油で揚げる。解凍しても、冷凍したまま揚げてもOK。多めに作って冷凍ストックしておいたカレーに添えて、チキンカツカレーに。

木曜日【定食屋さん風焼肉】

下味冷凍が決め手!時短&節約を叶える1週間分の食材ストック術

肉と野菜をまとめて冷凍。焼肉のたれで炒めるだけで定食屋さん風の焼肉に。
副菜:小松菜とじゃこ炒め、だし巻き卵、冷奴

材料

  • 牛肉……200g
  • 塩、コショウ……少々
  • タマネギ……1/2個
  • シメジ……1パック
  • 焼肉のたれ(市販)……適量
  • 焼き油……適量

下ごしらえ

牛肉は食べやすい大きさに切って塩、コショウを振る。タマネギは薄切り、シメジは小房に分ける。まとめてフリーザーバッグに入れて冷凍。

当日の調理

冷凍しておいた食材を解凍し、油をひいたフライパンで炒め合わせる。焼肉のたれで味付けし、塩・コショウで味を調える。炒める時にお好みでニンニクを加えても。

金曜日【お好み焼き】

下味冷凍が決め手!時短&節約を叶える1週間分の食材ストック術

野菜たっぷりでヘルシー。市販のお好み焼き粉がさらに時短を助けます。
副菜:チョレギサラダ、とん平焼き

材料

  • 市販のお好み焼き粉……1袋
  • キャベツ……1/2個
  • 青ネギ……2本
  • 豚バラ薄切り肉……6枚
  • 卵……2個
  • 鰹節……適量
  • ソース、マヨネーズ……適量

下ごしらえ

豚バラ肉はラップに包んで冷凍。キャベツはざく切りに、青ネギは小口切りにしてそれぞれビニール袋に入れ、冷蔵。

当日の調理

お好み焼き粉に分量の水、野菜、卵を加えて混ぜる。ホットプレートに油をひいて生地を流し込み、上に解凍した豚バラ肉をのせる。3分焼いてひっくり返し、蓋をして5分蒸し焼きに。再度ひっくり返して2分焼いて完成。

土曜日【筑前煮】

下味冷凍が決め手!時短&節約を叶える1週間分の食材ストック術

水に浸して冷蔵しているから、アク抜き不要!肉と合わせて煮るだけ。
副菜:白菜ゆず浅漬け、野菜揚げ、マグロの刺身

材料

  • 鶏もも肉……1枚
  • ニンジン……1本
  • ゴボウ……1本
  • レンコン……小1節
  • サヤエンドウ……6個
  • コンニャク……100g

(A)

  • 醤油……大さじ2
  • 酒……大さじ2

(B)

  • 醤油……大さじ2
  • 酒……大さじ2
  • みりん……小さじ1
  • 砂糖……大さじ1
  • だしの素……小さじ1
  • 水……200cc
  • 炒め用油……大さじ1

下ごしらえ

鶏もも肉は一口大に切り、(A)を揉み込んでフリーザーバッグに入れて冷凍。乱切りにしたゴボウ、薄切りにしたレンコンは食品保存容器で水に浸して冷蔵(毎日水を取り替える)。ニンジンは乱切りにして冷蔵。サヤエンドウは筋を取って軽く茹でてから冷凍する。

当日の調理

コンニャクを下茹でする。フライパンに油をひき、解凍した鶏もも肉を炒め、色が変わったらサヤエンドウ以外の食材を入れて炒め合わせる。(B)を入れ、落し蓋をして弱火で20分くらい煮る。火を止める前に、解凍したサヤエンドウを入れ、軽く混ぜ合わせる。

日曜日【豚の角煮】

下味冷凍が決め手!時短&節約を叶える1週間分の食材ストック術

炊飯器を使った放ったらかし料理!ほかの家事をしている間にメイン料理が完成。
副菜:三つ葉とツナのサラダ、かぼちゃの煮物、鰹のタタキ

材料

  • 豚バラブロック……400g
  • 長ネギ(青い部分)……1本分
  • ショウガ……1片
  • ゆで卵……2個
  • 水……400cc
  • 酒……100cc
  • 醤油……大さじ4
  • 砂糖……大さじ4
  • 焼き油……適量

下ごしらえ

豚バラブロックは食べやすい大きさに切って冷凍。

当日の調理

フライパンに油をひき、解凍した豚バラ肉に焼き目をつける。炊飯器にゆで卵以外の食材と調味料を入れ、炊飯スイッチを押す。炊き上がったらゆで卵を入れ、再度炊飯スイッチを押し、炊き上がったら完成。

料理の時短&節約が簡単にできる!1週間ストック術

1週間分食材ストック術を続ける中で__ryo730__さん自身が実感しているメリットはどのようなことなのでしょう。

「この方法を取り入れてからは献立に悩むことも減ったし、毎日の晩ごはん作りがぐっとラクになりました!買い物を1週間単位にすることで食費が把握しやすくなるし、メインのメニューをある程度決めておくことで無駄な買い物も防げます。かつては安売りの肉をなんとなく買って冷凍し、忘れてしまって結局使わずに処分するというようなこともよくありましたが、1週間分食材ストック術は在庫管理がしやすいので、食品ロスが減りました。料理の時短と、食費を賢く管理できていることを実感しています」(__ryo730__さん)

最後に、これから1週間分食材ストック術にトライする人に向けてのアドバイスを伺いました。

「まずは1週間という期間をベースに、献立と食費を考えるクセをつけることから始めてみてください。食材の下ごしらえに関しても、まずは1週間分の下味冷凍をやってみる、など無理のない範囲からスタートすると続けやすいと思います。下味冷凍は味が染み込んでとてもおいしくなるので、料理が苦手な人にこそ、ぜひやってみてほしい。おいしさが実感できればモチベーションもかなり上がります!」(__ryo730__さん)

料理の時短と食費の節約につながるアイデア、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

プロフィール
__ryo730__さん
フルタイムで働く、アラサー主婦。夫と2人暮らし。時短&節約レシピをメインに、家事ラクに関しての情報を発信するインスタグラムが人気。
 

一週間の食費がこんなに安く!?料理の節約術で、美味しく食べて食費を抑えよう

 

「食費を節約したいけれど、決して寂しい食卓にはしたくない!家族が喜ぶ美味しいご飯を作りたい!」......そんな願いを持つ方は多いのではないでしょうか。特に小学生など育ち盛りの子どもがいる場合は、栄養……

 
こちらの記事もチェック
  
関連特集
  • お役立ち特集

この記事のキーワード この記事のキーワード

facebook
twitter
line

食関連の注目資格!

食生活アドバイザー®講座

食生活アドバイザー(R)講座
仕事にも生活にも役立つ、食についての幅広い知識が身につく!わずか4ヵ月の学習で2・3級ダブル合格を目指せます。
資料請求する
詳細を見る
別窓で開く

健康管理や仕事に活かせる注目資格!

野菜スペシャリスト講座

野菜スペシャリスト講座
野菜・果物のおいしさと栄養を引き出し、体の中から健康と美をつくれるように。健康管理や仕事にも、学んだ知識が役立ちます。
資料請求する
詳細を見る
別窓で開く

最近チェックした記事

    あなたにオススメの記事