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2020.03.10

冷えの改善に効果的! 筋力・柔軟性を高める温活エクササイズ

冷えの改善に効果的! 筋力・柔軟性を高める温活エクササイズ

女性の悩みに多い冷え性。寒い季節は特につらいですよね。そこで冷え性の対策と、改善の助けになる温活エクササイズを、ピラティストレーナーのTOMOKOさんに教えていただきました。ポイントは、筋力と柔軟性。簡単にできる内容なので、ぜひトライしてみましょう。

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「冷え」と「寒い」は別モノ! 話題の温活について解説

「冷え」と「寒い」は別モノ! 話題の温活について解説

「夏でも冷えている人はいるんですよ」

とTOMOKOさん。こう聞いて、ピンと来ない人もいるかもしれません。寒い季節にだけ気にしがちな「冷え」ですが、「冷え」と「寒さ」は別モノだと言います。

「確かに寒い季節のほうがつらいですが、本来は1年を通して『冷え』を気にしたほうがよいです。まずは自分の体を注意して観察することが大切ですね。例えば汗っかきな人がよく『私は冷えてない』とおっしゃるのですが、一概にそう言えないことも。汗をかくということは体を冷ますことなので、それによって体の内側に冷えが生じている可能性もあります。どっと汗をかくタイプの人は、体の末端を触ると意外と冷たかったりするんですよ」(TOMOKOさん)

そもそも、「冷え」を引き起こす原因は何なのでしょうか。

「『冷え』の原因は1つとは限りません。偏った食事内容や運動不足を気にする人は多いのですが、意外と盲点なのはストレスや睡眠不足による自律神経の乱れ。自律神経が乱れると、体温調節ができなくなったり、ホルモンバランスが崩れて代謝や循環が悪くなります。それが『冷え』に繋がってしまうんです。ですから冷え対策=温活は、食べ物だけ、運動だけ、と限らず、総合的にいろんな角度から見たほうがよいですね」(TOMOKOさん)

温活はいろんな角度からのケアが前提、というお話を踏まえた上で、今回はピラティスに関する国際的な資格であるSTOTT PILATES® の資格を持ち、トレーナーとして活躍されているTOMOKOさんに、効果的な温活エクササイズを教えていただきました。

温活エクササイズ① 自律神経を整えて代謝をアップ! 背中・背骨のストレッチ

まずは自分ではなかなか意識が向きにくい、背面のストレッチを教えていただきました。

「背骨部分に自律神経が通っているといわれているので、まずはそこをほぐしてあげましょう。背中がほぐれていないと寝付きが悪くなり、『冷え』の原因になることもあります。だから、夜寝る前に行うと効果的ですよ。背中の筋肉は大きいので、ここを動かすことで代謝アップにも繋がります」(TOMOKOさん)

背中・背骨のストレッチ

目標:左右5回ずつ

1.あぐらの姿勢で座り、目線はまっすぐ前に。両手を前に伸ばして背筋もまっすぐに伸ばし、息を吸ってお腹をしっかりとへこます。あぐらができない場合は、椅子に座った状態でもOK。

冷えの改善に効果的! 筋力・柔軟性を高める温活エクササイズ

2.息を吐きながら片方の肘を曲げ、お尻から背骨、頭までを一直線にして、曲げた肘のほうに上体をしっかりねじる。この時背中が丸くならないように、タオルを絞るようなイメージでねじるのがポイント。

冷えの改善に効果的! 筋力・柔軟性を高める温活エクササイズ

3.息を吸って、お尻から背骨、頭までを前に戻す。左右交互に行う。

冷えの改善に効果的! 筋力・柔軟性を高める温活エクササイズ

温活エクササイズ② 腹筋を鍛えるエクササイズは、くびれボディのおまけつき

次に、腹筋(インナーマッスル)を鍛えるエクササイズです。TOMOKOさんによると、特に内臓に近い腹横筋と腹斜筋という骨盤周りのインナーマッスルを鍛えると、代謝が上がりやすくなって冷えの改善に効果的なのだそう。

「腹筋が弱いと体を支えられず、姿勢が悪くなってしまいます。すると、内臓が圧迫されて循環が悪くなり、『冷え』に繋がってしまいます。ですから、腹筋を鍛えることはすごく大切です」(TOMOKOさん)

他にも、腹筋を鍛えると改善されることがたくさんあるそうです。

「腹筋を鍛えることで、腰痛や肩こりなども改善しますし、お腹がへこみ、くびれもできます。『冷え』の改善だけでなく見た目も良くなるので、ぜひ女性は続けてほしいですね。腹筋のエクササイズは苦手な人も多いので、今回は頭を持ち上げずにできる簡単な方法をご紹介します」(TOMOKOさん)

腹筋(インナーマッスル)のエクササイズ

目標:10回

1.仰向けに寝て足を腰幅に開き、膝を立てる。両腕は体の横に置く。息を吸って呼吸を準備する。

冷えの改善に効果的! 筋力・柔軟性を高める温活エクササイズ

2.息を吐きながらお尻側から順番に背中を持ち上げていく。この時お腹はしっかりへこませて、背骨も意識し、膝から肩まで斜め一直線のラインになるまで腰を上げる。

冷えの改善に効果的! 筋力・柔軟性を高める温活エクササイズ

3.2の姿勢のまま息を吸って準備。息を吐きながら、腹筋と下半身の筋肉で上体を支えながら上から順番に、背骨を1つずつ意識して下ろしていく。

冷えの改善に効果的! 筋力・柔軟性を高める温活エクササイズ

4.お尻が床に下り、上体がマットの上でまっ平らな姿勢になったら息を吸う。2へ戻って繰り返す。

少しずつ続けて体の中からポカポカに!

少しずつ続けて体の中からポカポカに!

温活エクササイズについて、ポイントを補足していただきました。

「冷え対策で体を動かす観点から大事なのは、筋力と柔軟性です。筋肉は水分や血液を体内で循環させるので、筋肉の絶対量が少ないと、循環が滞りやすくなってしまいます。循環を良くするためには、筋肉量を増やさないまでも、まず動かすことが大事ですね。それと、体が硬いというのは筋肉が硬いということ。つまり、動きにくい状況なので、運動量が少なくなってしまいます。筋力と柔軟性の両方を意識すれば、温活に効果がでてきますよ」(TOMOKOさん)

ただし、エクササイズは方法の1つとして捉え、やはりいろんな方向からのケアと、日々の意識の積み重ねが大事だとTOMOKOさんは強調します。

「体は全体のバランスで整うものなので、温活エクササイズを1日10回やったから冷え性が改善する、というわけではありません。体を動かすことを意識しつつ、生活習慣全般を良くする心がけが大切です。体は人それぞれ。だから、人が良いと言ったことがすべて自分に当てはまるわけではありません。少しずつ自分に合う方法を見つけていけば、だんだんラクになるはずです」(TOMOKOさん)

諦めず、コツコツ、少しずつ。温活エクササイズをうまく取り入れながら、「冷え」を改善していきたいですね。

【取材協力】
TOMOKO(トモコ)さん
TOMOKO(トモコ)さん
STOTT PILATES®トレーナー、アライントモコピラティス オーナー。交通事故での挫傷と後遺症による心身のダメージを回復した経験から、前向きな気持ちと健やかな体をつくる技術と見識を持ち合わせる。ピラティスがまだ日本では知られていない頃からAll About Japanにてピラティスガイドとして活躍。産婦人科クリニックでのピラティス指導やハワイでのビーチピラティス開催など、自分を大切にすること、チャレンジすることの大切さを多方面から伝えている。
 

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