「そもそもカフェランチは、全体的にボリュームが少なく、主食もライスよりパンが主流ですよね。見た目やおしゃれさを意識したメニューが多いので、女性には人気ですが男性にとっては物足りないものです」と語るのは、婚活や恋愛のアドバイザーとして活躍する植草美幸さん。東京で結婚相談所を運営し、本気で婚活に臨む多くの男女を見てきた植草さんが、実際の経験から、男と女の食にまつわるエピソードをご紹介します。男ゴコロと女ゴコロのすれ違いを見てみましょう。
28歳の女性が33歳の銀行員にアプローチした時のこと。3度目のデートで意中の彼を自宅に招待することになった彼女は、手作りランチをご馳走することにしました。もともとこの女性は、いつ結婚してもいいように毎週お料理教室に通っていたので、お料理にはすこぶる自信があり、「この3度目のデートで彼の心を射止めよう」と前日から張り切っていました。
そして迎えたランチデート。彼女はおしゃれで可愛らしい雰囲気を演出しようとランチプレートにしたのです。ランチョンマットやグラスを新しいものに買い換え、可愛いランチプレートも買って、用意万全。メニューは、サラダとサンドイッチ。サンドイッチは、ラップで巻いてリボンをつけて可愛く仕上げた、大満足の力作でした。それにカボチャのスープ、前日から用意していたチョコレートムースも添えました。
ところが肝心の彼は、彼女の手料理を食べるのを楽しみにしていたので、朝から何も食べずにいたのです。
待つこと1時間、やっと出来上がって、さぁ食べようという頃には、彼は空腹の頂点。彼女が作ったカフェランチを見て、がっかり……。
「可愛いけど、少ない!!!」
飾りつけは良いけれど、サンドイッチは一口で終わり、サラダも10秒で食べ終わってしまいました。
彼女の「一生懸命作ったのだから、もっとゆっくり味わって食べてほしい」の一言で、険悪なムードに。食べ終わってもまだまだお腹が満たされない彼は、怒って帰ってしまいました。
男性の期待を察することなく、ただただ見た目にこだわった自己満足のお料理は、残念な結果に終わってしまいました。
結局このカップルは、翌日男性から交際終了の連絡がきてしまい、お別れすることになりました。
上で紹介したエピソードで結果的にこの男女が破談になったように、男性と女性の食の好みは二人の相性をも左右するもの。逆に、食の好みは合えば合うほど、その二人の仲をとりもってくれると言っても過言ではないでしょう。植草さんが数々の婚活現場から見聞きして知り得た、男ゴコロをつかむおかずの傾向を紹介します。
20代、30代
ボリューム重視・揚げ物や肉類がベスト。見た目もボリュームがありながら、さっと食べられるものがよい!
おすすめは、トロトロ玉子ののったロコモコや、味のしっかりしたみそカツ丼など、丼もので一気に食べられるメニュー。
40代
そろそろ油物は控えめにしたい頃。丼ものではなく、白ごはんとサバの煮つけやカレイの煮つけに筑前煮……という、家庭的なシンプルなお料理。これにお味噌汁とお漬物を添えればOK。また白ごはんの上には、美味しい塩昆布の佃煮などをのせて。こんな家庭的なお料理を出されると、彼女との結婚までもイメージするかもしれません。
ここで、料理で男ゴコロをつかみたいと考えている女性に、植草さんからメッセージ。
「体を作る食は、毎日に欠かすことのできないもの。凝ったメニューより、家庭的なもので彼の心も胃袋もつかみましょう。そして、二人で一緒にキッチンに立って、一緒に楽しみながらお料理を作る『クッキングデート』をぜひ楽しんでみてください。外で会って外食ばかりではお金もかかるし、飽きてしまいます。一緒に楽しく作って、楽しく食べて、将来の二人をイメージできるようなデートをすると、彼はきっと『ずっとこの人と一緒にいたいな』と思うようになることでしょう。綺麗に着飾ってデートするだけでなく、家庭的な一面もさりげなくアピールしてみてください」(植草美幸さん)。
このように、植草さんによると、男性が好きなものは、味が濃いもの、お肉系、和食、半熟玉子など、あったかふっくら白ごはんに合う、家庭的な雰囲気を持った、いつ食べても飽きないおかずだということが分かりました。これをもとに、SNSやLINEなどで人気の料理研究家・五十嵐ゆかりさんに、料理初心者でも簡単にできる、レンチン激ウマレシピを教えていただきました。
みそちょい足しで美味しさアップ! レンジで照り焼きチキン丼
材料:2人分
作り方
ニンニク×黒コショウが男ウケ! レンジでうま塩豚丼
材料:2人分
作り方
このように、恋愛・婚活のプロが太鼓判を押す白メシに合うおかずを、レンチンで簡単にできるレシピとして習得したら、もう男ゴコロをわしづかみ確実ですね!