待望のわが子が生まれたとき「育児休暇を取りたい」と考える男性も多いのではないでしょうか。ただ実際に育児休暇を取得しようとすると、「職場の理解が足りない」「育児休暇取得中の家計が不安」などの理由から、ハードルが高いのが現状です。
そんな中、実際に育児休暇を取得したイクメンたちの本音を聞いてみると……なんと、育児休暇取得経験者の83.9%が「また子供が生まれたら、もう一度育児休暇を取得したい」と回答しているのだそうです。*1
育児休暇取得経験者と未経験者の両方に「男性が育児休暇を取得するメリット」についてアンケートしたところ、「子供に関われる」「子供との絆が深まる」という回答が多くありました。一方、取得経験者が未経験者より多く上げたのが、「効率的な時間の使い方に対する意識が上がる」というメリット。社会復帰に不安を持たれる方も多い育児休暇ですが、実際に、社会復帰後の仕事にもつながるメリットもあるようです。
「キャリアが中断してしまい出世に響きそう」「休業したら家計が心配」など、男性の育児休暇取得をためらう理由はとても現実的です。
子育てとなると、常に子供の事ばかりに集中するイメージがあるかもしれませんが、長期に及ぶ育児休暇中だからこそできる事もあります。「育児休暇中に1日に自由時間がどのくらいあったか?」という育児休暇取得経験者に聞いたアンケートでは、1日1~2時間あったという答えが一番多かったという結果に。*2
子育て以外の自由時間がけっこうあるのも、育児休暇取得のメリットなのかもしれません。
そこで、自由時間を活用して学習するのに最適な、スキルアップにつながる資格の中から、特にニーズの高い資格をご紹介します。
・「社会保険労務士」
人事・労務管理、年金の専門家として、年金・医療・雇用保険といったさまざまな分野で活躍できる国家資格。社会保険制度に関わること全般を専門的に扱うので、仕事の需要が絶えずあり、ニーズが安定しています。また、独立資金が比較的かからず、自宅などでも開業できるのも魅力です。
・「ファイナンシャルプランナー(FP)」
税金、保険、年金などの幅広い知識と視野を持ち、ライフプランの設計を行うお金の専門家。金融機関のほか、不動産会社・保険会社・住宅メーカーなど様々な業種で求められ、資格取得者は就・転職に有利に! また、宅建や社会保険労務士などの専門的な知識と組み合わせることで、より詳しい提案やアドバイスができるようになり、独立・開業も目指せます。
・「行政書士」
『身近な法律の専門家』として、個人や商店、企業などと官公署をつなぐ役割を担います。法改正で職域が広がり、業務の幅がますます拡大。法知識を持つ人材として企業からの評価も高く、就・転職に役立つのはもちろん、自宅を事務所に構えることもできますので、比較的少ない資本で独立開業も可能です。
・「簿記2級、3級」
企業経営に必須となる経理の知識。全国どこでも業種問わず通用するため、就・転職に強く、社内でのキャリアアップも目指せる資格です。簿記技能の基礎となる3級から、企業の経理部門で活躍できる2級へとステップアップし、将来、経理系のスペシャリストとなる道も。上級資格である1級や、税理士への足掛かりとする人も少なくありません。
いかがでしたか?
実は「自由時間を、自分磨きに使うならどんなことをしたいか?」というアンケート結果では、育児休暇経験者、未経験者共に「資格取得に向けた勉強」が第1位。*3
せっかく取得する育児休暇。育児や家事だけでなく、自由時間を有効に活用して、自分のためにも、家族のためにも充実したものにできるのが、本当のイクメンなのかもしれませんね。