お金をかけずお家で美肌を手に入れたい！ホームケアで叶える美肌効果

女性には、「お肌の曲がり角」と呼ばれる時期が人生の中で何度か訪れます。その一度目が25歳といわれています。「まだまだ若いのに……」と思うかもしれませんが、肌の内部では変化が生じています。その代表的なものが水分量の減少です。これまで肌の乾燥に悩んだことがないという人でも、徐々に乾燥しやすくなっていきます。肌が乾燥すると、くすみやシワができやすくなったり、肌のバリア機能が低下し、不安定でトラブルが起きやすい「肌の揺らぎ」などに悩まされることになります。

水分量の減少に比べて、20代後半の肌は、皮脂量にはさほど変化がないという特徴があります。そのため乾燥するのにベタつきやザラつきが気になる、毛穴の開き、吹き出物にも悩まされる、ということがあります。20代後半から始まるこういった肌悩みを解消するためには、必ずしも高級な化粧品やエステが必要というわけではありません。効果的なケアを毎日続けていくことが肌悩み解消の鍵を握るため、上手なホームケアこそが非常に重要となります。プチプラ化粧品や100均グッズなども上手に取り入れて、自分が毎日続けやすいホームケアの方法を知っておくことが大切です。

まずはしっかりと汚れやメイクを落とすこと。クレンジングは自分のメイクを落とすのに十分な洗浄力を持った商品を選んで丁寧に行いましょう。毎日の洗顔ではしっかりと洗顔料を泡立てて肌に摩擦を与えずに、潤いを残して洗い上げることも大切なポイントです。自分で上手に泡立てができない場合は、100均などで販売されている洗顔ネットを利用しましょう。そのうえで保湿に重点を置いたケアを行い、水分量と皮脂量のバランスを整えましょう。それでは、おすすめのホームケアの方法を具体的にご紹介していきます。

さまざまな肌悩みの原因となる「乾燥」を解消するには、保湿成分が配合された化粧水を使う必要があります。保湿成分というと、「ヒアルロン酸」、「プロテオグリカン」、「グリセリン」、「リピジュア」などいくつもの種類があります。しかし、イチオシの保湿成分は、保湿の王様とも言われる「セラミド」です。「セラミド」は、元々表皮の角質層にある細胞の隙間を埋めるように存在している保湿物質で、肌の潤いを守る役割を担っています。それが加齢などで減少すると肌が乾燥したり、外的刺激を受けやすくなって肌荒れを起こしたりします。そのため「セラミド」が多く配合されている化粧水などを積極的に使用することで外から「セラミド」を補うことが、保湿の鍵を握ります。

セラミドが配合された化粧水を100均やドラッグストア、無印良品などで販売されているコットンやコイン状のシートにひたひたに染み込ませて行うローションパックが保湿のスペシャルケアとしておすすめです。コットンを使う場合は割いて薄くし、顔にのせていきます。コットンは何枚か使うことになりますが、いずれも隅々にまでたっぷりと化粧水を含ませることが大切です。

ローションパックの時間ですが、3分以内に留めることが重要なポイントになります。それ以上行うとせっかく肌に浸透した水分が、コットンやシートに逆戻りしてしまう恐れがあるからです。また、ローションパックを行う際注意しなければならないのが、パック中にコットンやシートが乾かないようにするということです。特にコイン状のシートは薄いので水分が蒸発しやすく乾きやすい傾向にあります。そのため顔にのせている間何度か化粧水を注ぎ足す必要があります。しかし、それが面倒に感じる場合やもったいないと感じる場合には、他に対策があります。

一つは、100均などで販売されているシリコン製のマスクをローションパック中にコットンやシートの上から被せるという方法です。そうすることでコットンやシートに含まれた水分の蒸発を防ぐ効果があるだけでなく、それらの密着力を高める効果や両手が空いて行動が自由になるというメリットもあります。シリコン製のマスクは洗って繰り返し使うことができるのも便利です。

もう一つは、ローションパックをしているコットンやシートの裏側、つまり肌と接していない面に乳液をたっぷり塗るという方法です。シリコン製のマスクを被せるのと同様に、水分の蒸発を防いで密着力を高める効果があります。3分経ってローションパックを終えたら、コットンやシートをひっくり返して今度は乳液パックを同じように3分行うこともできます。乳液には肌を柔らかくする効果があるので、潤ってしなやかな肌へと導いてくれます。

20代後半からの肌悩みは、水分量の減少に伴う乾燥や皮脂バランスの悪化などによるものだけではありません。ストレスや睡眠不足などによって血流が悪くなったり、アルコールや塩分を摂り過ぎたりしてむくむことがあります。むくみは放置するとたるみを引き起こす恐れがあるため、放置せずに日々リセットしていくことが大切です。

むくみを解消するための一つの方法として、マッサージが効果的ですが、自己流のマッサージは厳禁。つい力が入り過ぎたり、肌を擦ってしまったりして肌を傷つける恐れがあるからです。そこでおすすめなのが、「顔ツボケア」。自分の指で該当するツボを押して刺激するだけなのでお金もかからず簡単です。

人は寝ている間に体に老廃物を溜め込むので、朝にそれらを排出する目的で顔ツボケアを行うのがおすすめです。また、メイク前に行うと血流が良くなり、メイクのりが良くなる効果も期待できます。なお、顔ツボケアを行う前に全身ストレッチなどで血流を良くしておくとより効果的です。

顔のむくみが気になる時は全身がむくんでいる可能性が高いので、全身のむくみにアプローチできるツボをまず刺激しましょう。全身のむくみに効果があると言われるツボは下記の通りです。

水分（スイブン）…おへそから指1本分程度上に位置するツボ。

両手の中指を使って3秒押して1秒離すという工程を1分程度行いましょう。ツボを押すときにはゆっくりと息を吐いて、筋肉の緊張を緩めることも同時に心がけましょう。

次に、顔のむくみを解消するのに効果があると言われるツボを押しましょう。どのツボを刺激する際も鏡を見ながら行ってください。使用する指や呼吸法は前述の通りです。この時力を入れ過ぎないように注意することも大切です。顔のむくみにアプローチできるツボは下記の通りです。

攅竹（サンチク）…眉頭にあるツボ。目のむくみなどに効果が期待できる。
承泣（ショウキュウ）…瞳孔の真下で骨の縁のくぼみあたりに位置するツボ。目のむくみやクマなどに効果が期待できる。
四白（シハク）…瞳の中央部分から指1本分程度下に位置するツボ。顔全体のむくみなどに効果が期待できる。

こういったケアを行いつつ、日頃の生活習慣を見直すことも大切です。まずは規則正しい生活を心がけ、十分な睡眠と栄養、水分をとりましょう。アルコールや塩分は控えめにすることも大切です。また、スポーツなどで体を動かす、没頭できる趣味を持つなど、ストレスの上手な発散方法も日頃から身に付けておくと良いでしょう。

また、20代後半からは肌のツヤ不足やハリ不足に悩まされる傾向にあります。上記のように生活習慣を見直すとともに、保湿だけではなく、肌にハリやツヤをもたらす効果が期待できる美容液を投入しましょう。

仕事やプライベートなどで変化が多く、多忙な20代後半は、ストレスの影響が肌に影を落とし始める年代でもあります。それだけに、自分の肌の変化に常に目を向けて対処することこそが美肌を育むためには大切です。毎日の肌の状態を鏡でよく観察して手で触れて確認することで、小さな変化にも気が付きやすくなります。その上で、その時の肌状態に合った丁寧なホームケアを行いましょう。

また、この年代は丁寧にケアをすることで比較的早く手応えを感じやすいというメリットもあります。手応えを感じると嬉しくなり、ケアを続けていくモチベーションにも繋がります。そして、何より自分の手で丁寧にケアを行うことが自分を磨くことにもなり、自分への愛着が増すという好循環にも繋がります。毎日をより充実したものにするために、ぜひ楽しみながら美肌を育むホームケアを続けましょう！