小さなカフェを経営する旦那と、細々と在宅仕事をするイラストレーターの私。
今から6年前、私たち夫婦は、身軽な人生を謳歌していました。
もちろん、収入は不安定。年収にして、二人合わせて400万……いや、300万?いや、にひゃ……
ま、好きなことをやっていれば、お金なんてちょっとで大丈夫☆節約がんばれば、なんとかなるっしょ!なんて、強がりつつ。
そんな夫婦も、三十路を過ぎると、周りから、様々な声が聞こえるようになります。
……あれ?収入少ないながらも、贅沢もせずがんばってるのに……
なんで、こんなに、お先真っ暗なの?ヒイィィィッッ!!
そんな時、「お金の知識」についてファイナンシャルプランナー(FP)の方に話を聞く機会がありました。
それまで、「難しいことは苦手だから」と逃げてきた、お金のこと……例えば、「家計」のこと。
日々必要最低限しか使ってないにもかかわらずお金が残らないんだから、うちが貯金できないのは仕方がないものなんだ、と思っていたんです。
しかし貯金とは、お金が入った時点で、取っておくもの! つまり、【先取り貯金】ということを知り……眼からウロコが落ちまくりました!
また、私が「がんばってる」と豪語していた「節約」や「仕事」も、「生活の必要額」や「人生の収支」を全く把握せずにやっており……そう、私は、ただ闇雲に木の棒を振り回す、「へなちょこ戦士」だったのです!
そりゃ敵倒せないわ!不安消せないわ!!と卒倒しました。
……私はそこから、「お金の知識をめぐる旅」に出たのです。
例えば住宅では、「不動産投資」という観点も踏まえて、一生の「住宅費」をライフプランとともに考え……
保険については、社会保険について学んだ上で、自分たちに必要な私的保険がどんなものなのか、把握して……
老後の不安は、年金制度をしっかり理解して、足りない分を補う「投資」についても学び……
一つひとつ知識が身についていくと、真っ黒な不安も、一つひとつ、消えていくのを感じました。
そして、私の「お金の知識をめぐる旅」は、一番大きな不安……「子どものお金」に向かいます。
子どもにかかるお金を、その時その時で必要な額を把握し、ライフプランと共に算出。
すると、見えたんです。うちみたいな、収入が不安定で、年収が低くても、子どもを育てられる、プラン。
知識を武器に、最後の不安を一刀両断。
「私、親になってもいいのかな……?」とまで思えるようになったんです!
34歳で、待望の第一子妊娠
教わった「防具」を身につけ、手に入れた「武器」を握りしめて、いざ出陣!
妊婦検診の費用は、母子手帳と一緒にもらえる「妊婦健診券」のおかげで、1回数百円~多くて2万円弱、8ヵ月間で合計5万円ほど。
また私は、出産の際に緊急帝王切開になり、「高額療養費制度」のお世話に。出産費用は、「出産育児一時金」の「直接払い」を利用することで、+6万円となりました。
補助の内容は自治体によって異なることがあります。詳しくはお住まいの自治体へお問い合わせください。
子どもが生まれてからの不安は、ファイナンシャルプランナー(FP)さんから教わった、二つの言葉で解消しました。
一つ目の言葉:「高校までの教育費はフローを、大学はストックを使う」
保育料や教育費は日々の生活費から出せる額で算出。
生後半年から、ファミリーサポートさん(1時間800円)や一時保育(1日2,400円)を使用、月に2万円~3万円かかるけど、その分仕事をして、逆にプラスにしました。
1歳半からは認可保育園に入れることになり、月の保育料も1万円ほどに。(保育料は収入が低ければ安くなります)
オムツなど雑費で月1万円、絵本やおもちゃを買っても、月5千円程度。
こうしたフロー(毎月の収入)でまかなえるものはまかなって、大学資金はストック(貯金)することにしました。
ニつ目の言葉:「ストックの目標は入学金としての300万。18年間で貯める!」
つまり、300万÷18÷12=月々約1万4千円を貯金。
児童手当が3歳までは1万5千円なので、まるっと充てて、子ども名義の口座にコツコツ貯めるスタートを切りました。
第二子妊娠が発覚
第二子の妊娠が発覚したときの、私の心配は「保育園」でした。
認可保育園に空きがなく、下の子は認可外に入らざるをえなくなり……認可外って月5万円とかするところでは!?
と怯えていたのですが、聞いてみると自治体による「第二子減免」や収入による助成もあり、実際は、1万3千円オムツ代込み、でした。
第二子の保育料は激安です。認可でも約半額です。第三子以降は無料のところが多いです。(※)
加えて、第二子のオムツ、ミルク代がかかりますが、そのうち上の子のオムツが取れるので、「W(ダブル)オムツ期」を乗り切れば、フロー(毎月の収入)で楽勝です。
そして、上の子が年少さんになれば、認可保育園の場合3歳以上は保育料が下がりますので、かかるお金もガクッと下がります。
こういった、「お金のかかり時」と「お金の貯め時」を把握しておけば、無駄に不安になることなく、育児に取りかかれるんですね。
あのまま、お金の知識がなく生きていたら、と思うと、怖くなります。
うちは今も収入は低いですが、周りの人やファイナンシャルプランナー(FP)さんから得た知識があるからお金の不安なく暮らせています。
そして……現在は、「住宅購入」という荒海に漕ぎだしているところなのです!
今、子どもを育てられるか不安な方も、大丈夫!「お金の知識」を武器に、一緒に戦いましょう!
ファイナンシャルプランナー(FP)講座へのリンク
著書に「誰も教えてくれないお金の話」「ママと子どもとお金の話」(共にサンクチュアリ出版)「伝えるチカラを身につけたらダメ旦那が稼げる男になりました」(KADOKAWA)など。