クローゼット収納でも押入れ収納でも、まずは収納のルールを決めることが大切です。しまうものの分類や収納場所、量を決めましょう。
分類の基準は、靴下、下着類、Tシャツといった「種類」の他、「使用頻度」や「季節」、袋状か箱状かといった「形」が挙げられます。分類して収納すると、見た目がすっきりすることはもちろん、使いやすさもアップします。
そして分類と同じく、収納場所を決めることも重要。分類したものの定位置をあらかじめ決めておけば、「何がどこにあるのか分からない!」ということにもなりません。
収納する量は、基本的に収納チェストやボックス、クローゼットや押入れの容量と同じだと考えましょう。ものを分類して収納場所を決めても、そこからものがあふれてしまっては結局収納できたことにはなりません。しかし、だからといってクローゼットや押入れ以外の収納を増やしてしまえばその分部屋も狭くなってしまいます。収納する量をある程度決めておくことも大切なのです。
フローリングの部屋であれば、クローゼットが備え付けられていることが一般的です。しかし、1Rや1Kなどのコンパクトな部屋のクローゼットは一畳分にも満たないような狭さであることも多いもの。クローゼットの狭さに悩まされている方も多いのではないでしょうか。狭いクローゼットを有効活用するためには、ハンガーパイプにかける衣類の配置やつっぱり棒の使い方が重要になってきます。
その1:衣類の配置
一般的なクローゼットには、ハンガーをかけるためのハンガーパイプがあらかじめ付いています。収納のポイントは、ハンガーパイプにかける衣類の配置です。衣類の丈はバラバラのため、適当にひっかけてしまうと当然まばらに。そうなると、かけた衣類の下にある空きスペースが無駄になってしまいます。かける衣類の丈をそろえるように気を付けましょう。衣類の丈をそろえると、ジャケットやシャツなど、丈の短い衣類の下に収納スペースが生まれます。カラーボックスや収納チェストなどを置いて、クローゼットの収納力をアップさせましょう。
その2:つっぱり棒の使い方
クローゼットの奥から手前にかけて、つっぱり棒がハンガーパイプと十字に交差するように設置するアイデアもおすすめです。大きめのS字フックをセットし、バッグやベルトをかけて収納しましょう。奥行きに余裕のあるタイプのクローゼットであれば、ハンガーパイプと平行につっぱり棒を設置し、S字フックを利用して持ち手の短いバッグを収納するのもおすすめです。この場合つっぱり棒を設置する位置は、ハンガーパイプより奥の少し低い位置、またはハンガーパイプより手前で、ハンガーパイプと同じかより高い位置が良いでしょう。服やバッグは数が多いとかなり重くなるため、クローゼット収納に使用するつっぱり棒はできるだけ耐荷重があるものを使用してくださいね。
押入れは広い収納スペースが魅力的ですが、奥行きがあり2段に仕切られている他は間仕切りがありません。どのように収納すればすっきりきれいに収納できるのか分からず、とにかくものを詰め込むなど、せっかくの広さを持て余してデッドスペースを作ってしまってはいないでしょうか。押入れ収納は広いスペースのコーナー分けが重要です。つっぱり棒や収納チェスト、収納ボックスなどを使って上手に仕切り、収納力をアップさせましょう。
その1:布団は縦収納
布団は横にして収納するとスペースを無駄にしてしまいがち。無駄をなくすために、布製の布団収納ボックスや布団圧縮袋などに入れて縦に収納するのがおすすめです。収納チェストと押入れの壁の間に収納すると良いでしょう。
その2:衣類や小物の収納
押入れにはクローゼットのようなハンガーパイプがありませんが、つっぱり棒を設置すればハンガーで衣類をかけられるようになります。また、つっぱり棚を押入れの奥に、そしてつっぱり棒を手前に設置してみましょう。つっぱり棚の上には小物を入れたカゴやボックスを置くことができ、網または格子状になっているつっぱり棚の棚部分には、S字フックをつけてバッグや帽子をかけることも可能です。
クローゼットや押入れを有効活用するなら、まずは収納するものの分類、収納場所、そして収納する量を決めることが大切です。そして、クローゼットの場合は狭いスペースの中にどうやって収納スペースを確保するかを考え、押入れの場合は広いスペースをいかに上手に仕切るかを考えましょう。
どうしてもものが増えてしまうのは仕方がありませんが、たまにはいらないものを処分しつつ、今回の記事を参考にしてクローゼットや押入れの収納方法を見直してみてはいかがでしょうか。
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