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2020.10.16

大人気YouTuberなーちゃんさんに聞く! ごっこ遊びと子育てで大切にしていること

大人気YouTuberなーちゃんさんに聞く! ごっこ遊びと子育てで大切にしていること

母・なーちゃんと長男・こうちゃんのやり取りが大人気で、チャンネル登録者数 226万人以上を誇るYouTubeチャンネル「なーちゃんねる」。そんな、大人気"ファミリー系YouTube"を運営するなーちゃんさんに、身近にあるもので楽しめるごっこ遊びの方法やメリット、簡単にまねできるアイデアを伺いました。

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遠くの祖父母に孫の成長を見せたい

4~7歳の子どもやそのパパママを対象に、おもちゃやごっこ遊びなどを紹介し、総再生回数13億回以上と人気のYouTubeチャンネル「なーちゃんねる」。運営するYouTuberなーちゃんさんがYouTubeに動画をアップしたきっかけは、「こうちゃんの成長を離れて住む祖父母に見せるには、写真よりも動画のほうがより伝わる!」と思い、ホームビデオ感覚で動画撮影をしたことだそうです。

「『最近はこんなおもちゃで遊んでいるよ』という近況報告的なこうちゃんの動画を撮り続けているうちにYouTubeで大ヒットしました。このヒットをきっかけにYouTuberとして活動をはじめ、同年代の子どもを持つパパママやその子どもたちがどんなものが好きなのか、さまざまな動画を参考に、動画をアップしては再生傾向を分析するなどして今に至ります」(なーちゃんさん)

子どもの夢とロマンを刺激する疑似体験

子どもの夢とロマンを刺激する疑似体験

こうして、息子のこうちゃんとのさまざまな動画をアップする中で、再生回数の多い人気動画には共通点があることが判明したそうです。どんなに汚れても大丈夫な泥んこ遊びや絵の具遊び、かき氷にはシロップドバドバかけ放題、店員さんのはずがいつの間にかお客さんに……など、ヒートアップしたこうちゃんの遊びに、大人からのNGやストップはいっさいありません。

「これらの動画には、見る側の子どもたちの夢とロマンがいっぱい詰まっているのだと思います。服や部屋を汚すと怒られたり、甘いシロップのかけすぎを注意されたり……見ている側の子どもたちはできそうで、実はできない。自分の欲望そのままを叶えることが難しいからこそ、動画を見ている間はきっとその疑似体験ができているんですね。だからウケたんだと思います」(なーちゃんさん)

ちなみに、なーちゃんさんは、こうちゃんの動画を撮る際に、大まかな枠組みだけは用意するものの、あまり細々としたストーリーや構成、落ちを設定しないんだとか。

「息子は自分の嫌いなことはやりませんし、気分ののらない撮影には付き合ってくれません。イヤイヤな表情が顔に出るので、好きにやってもらってます。撮り始めてから『なんじゃそりゃ?』という結末を迎えるのも、子どもらしい自由で縛られていない発想でとっても面白くてアリだと思います。どんなふうに展開するか分からないからこそ、こちらもとことん付き合って楽しんじゃいます」(なーちゃんさん)

何歳になっても鉄板! 身近なものですぐにできるごっこ遊びを紹介

夏になるとよく見られているのが、おもちゃの昆虫採りやかき氷屋さんなど、季節もののごっこ遊びの動画だそう。また、ステイホーム期間中には、なーちゃんさんがアップしているたくさんのごっこ遊び動画を参考にした人も多いはず。ごっこ遊びは、子どもと何をして過ごそうかと迷った時「何歳になっても鉄板!」となーちゃんさんイチオシです。

「ごっこ遊びの中でも、とりわけお店屋さんごっこは、売る人・買う人、など役割が明確なので、演じやすいのでおすすめです。子どもが興味や関心を抱く対象によってどんなお店屋さんでもできます。売るもののバリエーションは無限にありますし、子どもが作った粘土の小物や、折り紙作品を売り物にするのもいいです。準備として一緒に作っても面白いですよね」(なーちゃんさん)

「子どものやりたいごっこ遊びを一緒にやっていると、わが子がどんなものが好きか、どんな作業が好きか、だんだん把握できるようになります。男の子がおままごとやお店屋さんごっこ、女の子が怪獣・恐竜ごっこをしてもいいはず。子どもの好きなことをやらせて一緒に楽しむことで、コミュニケーションが密になり、いい親子関係が育めます」(なーちゃんさん)

それでは、鉄板のごっこ遊びを3つ紹介します。

大人気YouTuberなーちゃんさんに聞く! ごっこ遊びと子育てで大切にしていること

■デザート屋さん系……かき氷やアイス、ゼリーなど

「YouTubeにもアップしているかき氷屋さんは、子どもの自由な創作意欲をくすぐるようで人気です。プリンやゼリーなどカップ入りのものは、そのまま凍らせるだけでもふだんと食感が変わって楽しいですよ。他にサイダーにグミを入れて凍らせ、色鮮やかなアイスキャンディを作るのもいいですね。お菓子をデコるなどちょっとした要素を追加することで、俄然オリジナル感が出て楽しく遊べます」(なーちゃんさん)

■痛くない戦い系……怪獣ごっこや水でっぽう

「ベッドの上で枕を投げたり、紙で小さなものを作って踏み壊したり。敵・味方を設定して戦うのも、『街を踏み破壊しにやってくる怪獣』になりきるだけでもすごく楽しいです!風船の剣や水でっぽうなど、あたっても痛くない武器を用意するだけでできます。親が敵役をすることで、親を攻撃してもいい理由ができるので、子どもが大人を倒す爽快感を味わっているような気もします」(なーちゃんさん)

■探す系……宝探しや虫採り、謎解きなど

「キッチン棚に宝物をしまっておき、それを探すための手紙や簡単ななぞなぞ、ヒントを仕込んでおきます。宝探しは親の体力を消耗しなくてもいいので、実はとってもおすすめです。室内での虫採りは、100円ショップで買ったおもちゃのカブトムシを棚に貼っておいて網で採るだけ。それでも、子どもは盛り上がります。さらに、衣装やグッズを一式そろえてみるのもテンションUPして楽しいですよ!」(なーちゃんさん)

大人気YouTuberなーちゃんさんに聞く! ごっこ遊びと子育てで大切にしていること

なーちゃんさん直伝、子どもをかわいく撮影するには?

なーちゃんさん直伝、子どもをかわいく撮影するには?

子どもが思いっきり楽しめるごっこ遊びのやり方を教えてもらったので、せっかくならなーちゃんさんのように、かわいい姿を動画や写真に収めたい。そこで上手に撮影する方法も教えていただきました。

■子どもと同じ目線になる

「大人が自分の目線でスマホ撮影をしようとすると、上からの目線になるので頭がメインになってしまい、顔が上手に映らなかったりします。例えば身長120cmのお子さんなら、子ども目線で同じ高さになるよう(ツライですけど)中腰になりましょう。滑り台を滑り降りるところなどは、下から撮るといい表情や構図で撮れます。子どもの見ている世界を同じ高さで味わいましょう」(なーちゃんさん)

■静止画は動画をキャプチャで保存

「静止画でシャッターを切ると、ブレたり表情がイマイチだったりしますよね。その場合には動画で連続撮影して、あとで『これだ!』というお気に入りのシーンを一時停止し、画面キャプチャ機能で保存するのがおすすめです。ちょっと値は張りますが、手ブレ防止用の自撮り棒を使う手もあります」(なーちゃんさん)

■スマホのレンズ横に目印シール

「子どものカメラ目線を撮るなら、スマホのカメラレンズ脇に好きなキャラクターなどのシールを貼っておくといいですよ。『ここを見て!』の目印になり、自然とこちらに良い表情を向けてくれます」(なーちゃんさん)

NGがなかった自身の子ども時代の経験がアイデアの源

お話を伺ううちに、なーちゃんさんご自身はどんな子ども時代を過ごしてきたのかとても気になってきました。

「好きだったのは、木登り、花を摘んで押し花作り、お姫様ごっこ、ゲーム、TVなどですかね……。フリフリの服を泥だらけに汚しても、『洗えば落ちるから』と決して怒られなかったです。自分自身が親から自由に育てられたので、自分の子育ても自由に。のびのび発想して、遊びや面白いこと、興味のあることを自分で作り出してほしいと思っています。危険なことと人に迷惑をかけること、この2つ以外なら何をしてもOKというのが子育てする上で大切にしていることですね」(なーちゃんさん)

なーちゃんねるのメイン視聴者の年齢層より大きくなり、友達との交友関係が一番となった長男こうちゃん。母なーちゃんさんとの遊びの機会は、少しずつ減ってきているんだそうです。それでも、普段の何気ない会話の中に寸劇をちょこちょこ入れて遊ぶというコミュニケーションが成立するのは、動画撮影を通して一緒に遊ぶことで良い親子関係を構築できたからこそではないでしょうか。成長した今なお、その絆の深さが生きているんですね。

「今、サメニンなどのアニメ制作もしていますが、その礎は好きなものを誰にも制約されず、とことん見てきて遊んできたことと繋がっていると実感しています。自分が子ども時代に何をしたかったか、何が楽しかったかを思い出して自分の子育ての参考にできたらいいですね。親子なので過剰な期待をしてもしょうがないし、期待しなければ過度に怒ることもありません。楽しいことを制限せず親子で突き詰めていけたら、もっともっと子どもの可能性も広がっていくのではないでしょうか」(なーちゃんさん)

取材・文:羽生田由香
【取材協力】
なーちゃん
なーちゃん
1989年生まれ。二児のママ。YouTube「なーちゃんねる」運営。長男のこうちゃんと一緒に泥んこ遊びをしたり、虫を捕まえに行ったりする動画は、子どもから大人まで幅広い層から人気を集め、”ファミリー系YouTuber”の先駆けとしてカリスマ的存在に。現在はYouTuber養成講座「ナマケモノ大学」チャンネルも開設し、話題に。2014年にチャンネルを開設。チャンネル登録者数 226万人を誇る(2020年8月6日現在)
 

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